テラーノベル
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「なぁ、ホラーって……マジで怖くねぇの?」
土曜の午後、校門前に集合したhyeheheが、わざとらしくふてぶてしい顔でhoolaを見た。
「は?怖くねーし!」
と反射的に返したhoolaも、内心はちょっぴりビビっていた。
でも、“hyeheheと映画デート”という甘すぎるシチュエーションに勝てるものなんてこの世にない。
駅前の映画館に着いた2人は、予告で流れてたというちょっと有名なホラー映画を観ることにした。
「ほら、これ。絶叫系。“耳元で囁く女”ってやつ」
「え、うわぁ…タイトルで察するタイプのやつじゃん」
チケットを買い、ポップコーンを手にしてシアターへ入る。
ちなみにポップコーンは「しょっぱいのとキャラメル半々にしようぜ」とhyeheheが提案してきたやつ。
「ほら、交互に食べると止まんなくなるんだよな〜」
劇場が暗くなり、映画が始まった。
スクリーンには、不気味な音とスローな演出。
いわゆる”間”がすごく怖いやつ。
hoolaはポップコーンの箱に手を突っ込んだ瞬間、hyeheheの手とふれた。
(わあああああああ!!)
「…お、びっくりした?笑」
hyeheheが低く笑う。
(やばい…!こっちの心臓がホラー)
そんなことを思っていた直後、画面で突然のジャンプスケア。
「っひゃッ!!」
今度はhyeheheがビクッと飛び上がった。
「な、なに笑ってんだよ……!おれはびっくりしてない!してないからな!」
「うそつけ、今びっくりしすぎてポップコーンばら撒いてたし!」
互いのビビり具合に、恐怖というより笑いがこみ上げてきた2人。
途中からは怖さも慣れてきて、物語のオチを勝手に予想し合ってこそこそ笑っていた。
そして映画が終わった帰り道。
「さっきの女の人さ、結局なんだったんだろな」
「知らん。てか、帰りもなんか出てきたらどうすんの〜!?」
「……じゃあさ。おれが守ってやるよ」
さらっと言ったその一言に、hoolaの顔は一気に真っ赤になった。
「……へ、へぇ〜〜〜??笑」
「おーおー照れてんのか〜〜〜」
「うっさい!!」
それでも、繋がれた手は最後まで離れなかった。
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