6話
僕は幼い頃から周りには見えない友達がいた
親やクラスメイトのみんなにこのことを言っても
「何を言ってるんだ」「そんなの見えない」
と言われこれは僕にしか見えてないと思っていた
そんな時に君に出会ったんだよ。
君は僕の見えない友達の事が見えていて
かっこいいと言ってくれたんだよ。
覚えているかな……まぁ覚えていなくてもいいんだけどね。
僕は嬉しくて初めてちゃんとお友達ができたと思ったよ
君は僕の見えない友達に名前をつけてくれたんだ
“法皇の緑”とても嬉しかった。
いつしか君はどこかに引っ越してしまって会えなくなって寂しかったけど
こうやってまた再会できて嬉しいんだ、承太郎
君と旅をして寂しくもなんともなかった
とても楽しくて掛け替えのない50日間だったよ。
こんな僕と一緒にいてくれてありがとう
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この手紙を見た俺はあれは夢なんかじゃない現実だったんだと思い涙が溢れる。
「花京院……花京院。」
花京院の名前を呼び続けても帰ってこないのはわかってる、だけど心の中で帰ってくると信じてる
あの時の出来事は全て幽霊になった花京院が俺のそばに居てくれたと思っていいのだろうか。
そんなこと思いながら花京院の墓の前で1人立っている。
「花京院、最後に声を聞かせてくれないか…?」
こんなこと言っても死人が戻ってくるわけもないと思っていた瞬間懐かしい声が聞こえた。
「承太郎…君はほんとにしょうがない人ですね。僕はいつでもあなたを見守ってますよ…」
そっと抱きしめられた感覚がし涙が溢れた
「あぁ…見守っててくれ…花京院」
28になった俺は花京院との出会いを思い出しながら今日も歩きつずける。
「花京院……行ってくるぜ」
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