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「好きです!」という声が空に響いた。少しの沈黙の後、「ごめんなさい」という気まずそうな声が降ってきた。

それを聞いた瞬間、全てが終わった気がした。

振られることは最初からわかっていた。

だけどどうしても伝えたかった。この気持ちを知って欲しかった。

しかし、ダメージはかなり大きかった。

そりゃあそうだ。三年間も好きだったんだから。

その後のことはよく覚えてない。

気づいたら帰り道、涙を滲ませて走っていた。

これからどうしよう。立ち直れるだろうか、また笑えるだろうか、もしかしたらもうあの人は話しかけてくれないかもしれない。目も合わせてくれないかもしれない。

それでも、世界は進んでいく。空は変わっていく。二度と同じになることはなく。

前を向いて行かなければ。歩いていかなければ。

そうして見上げた空は、とても青くて笑えてくるほど美しかった。

進めないかもしれない。ボロボロかもしれない。でも、今はそんなことどうでもよかった。

もう一度、この空を見たいと思った。

もう一度、笑ってこの空を見上げたいと思った。

涙でぐちゃぐちゃの顔を服の袖で強く拭いて、前を見た。

強く空気を吸い込み、覚悟を決めた一歩を踏み出した。



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