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(続きです)
shk視点
shk宅
ガチャ
「ただいま。」
「お、お邪魔します…」
俺が玄関のドアを開けて中に入ると、後ろを歩いていたきんときが遠慮がちに遅れて中に入る。そういえばきんときを家に呼ぶのは初めてだったか。
「俺ひとりしか住んでないから、そんな遠慮しなくていいよ。」
きんときにそう笑いかけるが、彼の緊張は中々消えないようで周りをキョロキョロ見ながら靴を脱いだ。そんな様子のきんときに思わず笑いそうになるが、ここで笑ったら彼が拗ねちゃいそうだから我慢した。
リビングに連れてきても、きんときは変わらず辺りをキョロキョロしている。別に面白いものなんてないけどな…。
「お茶持ってくる。」
「あ、俺も手伝うよ。」
「いいよ、お客さんは待ってて。」
「…分かった。」
俺がそういうと、きんときは上げかけた腰を再び下ろしてソファに座った。
「はい。」
「ありがと。」
お茶を持ってきてきんときに渡す。お茶を受け取るきんときの様子はいつもと変わらない。
…いや、変わらないように見せているだけかも知れないが。
「……えっと、」
俺が席に座ると、きんときが気まずそうな声を出した。きんときは真面目だからきっと、さっきあった事を俺に伝えようとしているのだろう。でも、話しづらそうで言葉が上手く出ていなかった。
「……きんとき、ゲームしよ。」
「……え?」
「最近新しく買ったゲームがあるんだ。2人プレイもできるみたいだから一緒にやろ。」
「う、うん、!」
俺がそう提案すると、きんときは困惑しながらも頷いた。「準備がするから手伝って」と頼むと、彼も席を立ってゲームを準備するのを手伝ってくれた。
……俺は、きんときが無理にあの男とのことを話そうとしている事に『気づかないフリ』をすることにした。今の状態のきんときに話させるのは酷だと思ったからだ。
「あ、俺もこのゲーム知ってるよ!」
「え、マジ?」
「うん、やった事ないけどめっちゃ難しいヤツだった気がする。」
「じゃあ、なおさら燃えるな。」
「あははっ!シャークんらしい!」
ふわっといつもの柔らかい笑みを浮かべたきんときに、ホッと安心する。大丈夫だ。きんときが話せるようになるまでゆっくり待てばいい。きんときが話す準備が出来るまで、俺は『いつも通り』を演じるのだ。
数時間後
「よっしゃー!全クリだ!!」
「凄い!2人でやってるとはいえ、こんな早く全クリできるんだね!」
難しいゲームを全クリできた喜びで、2人でハイタッチする。
「って、もうこんな時間か。」
きんときの言葉を聞いて俺もスマホを開く。もうすっかり日は沈んでいて、夜ご飯を食べる時間帯になっていた。
「…お腹空いたな。」
「俺も。…あっ。」
「なに、どうした?」
「俺、飯作ろうか?」
「え。きんとき、料理できんの?」
「やったことないけど、まぁできるっしょ!」
「えぇ…」
やる気満々に袖を捲って、キッチンに向かうきんときに不安を感じる。でもまぁ、きんときは器用で有名だ。料理もそつなくこなしそうな気がする。…まぁ、その器用さが料理にも発揮すればの問題だが。
「しゃけー!」
「なに?」
「IHってどうやって使うの?」
「……やっぱ一緒に作ろう。」
料理を食べ終え、2人でお風呂に入る。向かい合わせで座っているため、正面を見ると湯気で少し火照ったきんときの顔が見えた。2人で入ると少し狭いが、俺の方を見るなり、恥ずかしそうに顔を逸らすきんときが可愛いので問題はない。
「飯美味しかった。てかシャークんってご飯作れるんだね、意外。」
「まぁひとり暮らしだし、普通じゃね?」
「えー、マジか凄いなぁ。」
そういえばきんときは親と住んでいるのか。親と住んでいるきんときにとっては自炊は慣れないものなんだろう。…まぁかといってIHの使い方が分からないことには少し驚いたが。
「あ、あのさ…」
他愛もない話をしていると、きんときが意を決したように声を出した。
あぁ、ついに…その時が来た。
「…いいよ、きんとき。ゆっくりでいい。」
向かい側に座るきんときに近づいて、額にキスをする。すると、きんときは震えながらも言葉を紡いでくれた。
きんときは、途切れ途切れになりながらも『アイツに準備室に呼ばれたから向かった。入るなり、押し倒されてしまった。』とそのときの状況を教えてくれた。男の行動に腑が煮えくりそうになるが、なんとか耐え、きんときの話に相槌をうつ。
「…そ、それで、、き、キスされてッ…抵抗したけど…離してくれなくてッ…」
「……うん。」
「…指…挿れられた…」
「…ッ…そっか…。」
するときんときは、今まで必死にせき止めていた涙が止めきれなくなったかのように、ポロポロと泣き出した。
「ごめんッ…ごめんッ…!こんなカラダ、気持ち悪いよねッ…」
「っ!」
「もうッ…俺のことッ抱いてくれなくても…いいからぁッ…おれの…俺のことだけは嫌いにはなんないでッ…」
「…」
グイッ
泣きじゃくるきんときの腕を引っ張ってこちらに引き寄せる。
「ぇ、、、んっ!」
引き寄せたきんときの唇にキスをした。
「んッ…んふッ♡んんッ♡」
舌を入れて、角度を変えながら何度も何度もキスをする。
「…俺がきんときを嫌いになるわけないじゃん。」
「ぇ…?」
「好きだよ、きんとき。愛してる。」
「っ!」
「俺はね、きんときが思っている以上にきんときのことが好きなんだよ。」
離したくない。どんなに他の奴らに汚されても、傷つけられても、俺が全部上書きする。それほどに俺はきんときのことが好きで、離したくないって思ってる。
「だから…これからも俺と一緒にいてほしい。きんときは俺と一緒にいてくれる?」
「……うん!」
「ありがとう。」
そう言って、泣きながらふわりと笑ってくれた君にキスをする。次は絶対守るという意志を込めて。
「…きんとき。」
「なに…?」
「上書き、してもいい?」
「…うん。いいよ。俺の全部、シャークんで上書きして?」
俺は頷く代わりに、きんときを抱えて湯船を出た。
kn視点
「はァッ♡はぁ…♡」
俺の荒い息遣いが、風呂場の中で響く。背面座位の体勢でシャークんが俺のナカを苛める。
「きんとき、かわいい。かわいいよ♡」
「んっ♡」
グチュグチュ♡
シャークんの指が俺のナカに挿れられる。シャークんの指は優しくて、俺のイイトコを的確に押してくれる。
「あッ♡はッ♡きもちッ♡♡」
「どこがきもちいいの?全部教えて、きんとき♡」
シャークんはそういうと、俺の前立腺をギュウッ♡と押す。
「あ、あッ♡♡そ、そこッ♡そこきもち″ッ♡♡」
「ここ?きんときここ弱いもんな♡」
「うんッ♡そこッすきッ♡♡」
前立腺を押されると、頭に電流みたいなものが走って何も考えられなくなる。
「ふは♡ほんとかわい♡」
俺の耳にかかるシャークんの吐息もいつもより熱くて、俺で興奮してくれてるんだな、 と感じ、嬉しくなる。
「あ″ッ♡まってッ♡だめ♡イっちゃッ♡イクッ♡♡」
「いーよ、きんとき。イって♡」
「あ♡んぁ″♡ぉッーー♡♡」
激しい痙攣と共に、ビュクッ♡と出されたせーしが俺の腹にかかる。
「ナカだけでイけたね。えらいえらい♡」
「んッ♡あはッ♡♡」
シャークんに撫でてもらえて、またナカがキュウッ♡と締まった。
「きんとき、壁に手ついて。」
「ッ?♡うんッ♡」
言われた通りに、立ち上がって鏡が付いている壁に手をつくと、シャークんが後ろから覆い被さってきた。シャークんの熱い吐息が耳にかかってゾクゾクする。
「きんとき、挿れていい?♡」
ピトッとシャークんの熱いモノが入り口に当てられて、期待で喉が鳴る。
「うんッ♡シャークんの、ちょーだいッ?♡…あッ″♡ッーー♡♡♡」
どちゅん♡
シャークんのが一気に挿れられて、脳にビリビリと電流が走る。強い快楽に頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。
「はー♡きんときのナカあったか〜♡」
「おッ♡あッ″♡おぉッ″♡んぉッ″♡♡」
「ははッ♡きんときの声、風呂場だからいつもより響くな♡」
「ッ!♡やらッ♡あッ♡き、きかないでッ″♡あぁ″んッ♡♡」
耳元でシャークんに囁かれ、顔が真っ赤になる。恥ずかしい。そう思うのに快感が強すぎて声が抑えられない。
どちゅどちゅ♡♡
「あッ″♡あッへ″ッ♡♡おッ♡♡おッんッ″♡♡」
「なァ、きんとき。前見て?」
「ぇッ?♡っ!♡♡やだッやらぁッ♡♡」
シャークんに言われるがまま、前を向くと目の前には、壁につけられた大きめの鏡があった。乱れた自分を見たくなくて、いやいやと頭を振る。
「ダーメ♡ほら、ちゃんと見ろ♡」
「んぅッ″♡♡」
鏡から顔を逸らそうとするがシャークんに顎を掴まれ、強制的に鏡を見せられる。
「あッ″♡やだッ…♡」
鏡には、涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔に、シャークんを誘うように揺れる腰…自分の痴態がしっかりと写っていた。
「シャークんッ♡やだッ♡これッやだッ♡♡やめてッ♡♡」
「えー?嫌っていうわりには、ナカ締めつけてくるじゃん。ほんとは嬉しいんだろ?変態♡」
「あッ″♡やだッ♡おッ″♡♡んあぁッ″♡♡♡」
ビクビク
ナカが痙攣して全身に強い電流が走る。
「ふはッ♡もしかしてきんとき、変態って言われてメスイキした?♡」
「ぇッ♡!ちがッ♡してなッ♡♡」
「ウソ♡ナカ、ビクビクしてんもん♡」
「ちがッ♡やぁッ″♡」
「ドMじゃん、きんとき♡あーマジかわい♡♡」
ばちゅ♡ばちゅっ♡
「おッ″♡あッ♡つよッ♡ちゅよいッ″♡♡」
シャークんの腰の動きが早くなる。俺は次々に与えられる快感を受け止めるのに必死で頭がおかしくなりそうだった。…いや、もう頭は馬鹿になっていた。
「はーッ♡でるッ♡きんとき、きんとき、♡どこ出してほしい?♡」
「ナカぁッ♡おれのナカッ♡あッ″♡ナカだしてッ♡♡」
「んッ、りょーかい♡」
「あッ″ー♡♡ぉッーー♡」
ドクドクとシャークんの熱いせーしがナカに注がれる。ズルっとシャークんのが抜かれ、ガクリと足の力が抜けて、その場に座り込む。
「あ、力抜けちゃった?♡おつかれ♡」
シャークんに頭を撫でられた。シャークんに頭を撫でられると頭がふわふわして意識が遠のいていく。
「おやすみ、きんとき。」
シャークんにチュッ♡とキスをされると俺は意識を手放した。
俺を襲った男についてだが、あのあとシャークんが先生に報告してくれて男は無事に退学となった。まぁ、強姦未遂をしたんだから当たり前っちゃ当たり前だが…それより、学校で事実確認のために男と対談したときに、普段怒らないシャークんが俺のために本気で怒ってくれたのが嬉しくて仕方がなかった。
「きんとき!」
「おはよ、シャークん。」
シャークんが俺を見るなり、嬉しそうに近づいてきた。あの男がいなくなった学校にシャークんと一緒に向かう。
「なぁ、やっぱきんときと俺のことみんなに言ってもいいか?」
「えッ、別にいいけど…なんで急に?」
「んー?…『俺のもの宣言』したくなったから?」
「ふはっ!なにそれ!w」
あぁ、やっぱり…シャークんが恋人でよかった。
あとがき。(長いです)
これにてshkkn編、完結でございます。きんときさんを少し女々しく書きすぎたかな、と感じたんですが、如何だったでしょうか。あ、ちなみに風呂場えっちは完全に自分の癖です。少しでも読者の皆様に風呂場の良さが伝わっていただけたら嬉しいです。
それと、気づいたら最初に書いたsmknがたくさんのイイねを頂いていました。あんな拙い文章を読んでくださり、ありがとうございます。度々読者の皆様の優しさに惚れそうになります。読者の皆様に良いことが訪れますように。