コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※注意※
この小説は、純度100%の私の妄想で出来たnmnmです。ご本人様には一切関係ありません。
ご本人様はもちろん、その周辺の方々やnmnmが苦手な方の目にも入らないよう、配慮をお願いします。
私の癖を詰め込んだので、誰かの地雷の上で踊り狂っているかもしれません。それぞれで自衛をするようにしてくだ さい。
読後の誹謗中傷等は受け付けておりません。チクチク言葉が届くと泣きます。
その他、微BL要素(🌵×🟦🧣)あります。
俺は、一体何をしているのだろう。
「ン……ふふっ、…ぐちつぼ、もっと」
「はいはい、分かった分かった」
見たことがないぐらいとろけた表情で、気持ちよさそうに頭と頬を撫でられているらっだぁ。それを見て、俺はふと我に返った。
「……ね、やめないで」
「あ、あぁ。すまん……?」
止まってしまった俺の手に、冷たい手が重なる。俺は急いで、らっだぁの真っ青な髪の毛を撫でた。
俺の足の間にすっぽり収まったらっだぁは、ただただ自分を撫でる手の感覚を楽しんでいる。
何がなんだか分からないが、らっだぁは終始ご機嫌である。
あまりスキンシップも取りたくない派のらっだぁが、ここまで積極的になるのも珍しい。本当に撫でほしかったのだろう、少しでも手を休めると、怪訝そうに睨みつけてくる。
もう、俺にできることはとにかく撫で回すことだけだ。 混乱する心を押し込んで、俺はらっだぁの頬をさらさらと撫でた。
友達の頬にベッタベタに触れる瞬間なんて、人生に1、2回もあるかないかぐらいだろう。貴重(?)な体験だ、今のうちに頬の感触を楽しむことにしよう。
一心不乱に撫でていると、俺の指先がらっだぁの耳に触れた。
俺よりずっと繊細な耳の持ち主だから、もしかしたら嫌がるかもしれない。そう思う俺とは裏腹に、らっだぁはうっとりと目を細めた。
「んー……そこ、もっと」
「ここ?」
「うん…、んふ……」
耳の後ろの方にかけて軟骨をもて遊ぶと、みるみる内にらっだぁは幸せそうな表情に変わった。
なんだコイツ。らっだぁって、こんな可愛いヤツだったっけか。
飽き性で、面倒な性格で、ダル絡みばかりしてくるようなやつだ。そんならっだぁが、今は俺の手の下で、ニコニコ笑って撫でられている。
前々から、猫みたいなやつだなとは思っていた。気まぐれなところとか、急に突き放したと思ったら、すり寄ってくるところとか。
まさか、ナデナデされて喜ぶところまで一緒だとは思わなかった。
「気持ちいい? 」
「きもちい……あったかいからかな、安心する」
頬を手で包み込むと、らっだぁはスリスリと頬擦りをした。自分の指を絡めて、甘えてくる。
「……可愛いヤツだな」
「ふふ、だろ?もっと撫でてくれてもいーんだよ?」
思わずそう呟くと、とろとろに溶けたらっだぁに、ぎゅーっと抱きしめられる。
……なんというか、そういう “気” はなかったはずなのだが……今は無性に、こいつが可愛く見えてしまう。
いつも、うすーく何かを警戒しているような素振りも見せていたらっだぁが、ここまで体を預けてくれるとは思わなかった。
ギャップ萌え?に近い魅力を感じる。
不意にニャンニャン鳴き出すんじゃないか、と思うぐらい、今のらっだぁを見ていると猫の姿が重なった。
もはや、猫が喜びそうな所を撫でたら、こいつはそれでいいんじゃないだろうか。
少し興味が湧いてみて、らっだぁの腰辺りを軽くトントン叩いてみる。メス猫の方が喜ぶらしいけど、試して損はないだろう。
「…!?、ッ……なんか、んッ……?まっ、て、やめて」
急にされたから驚いたのか、ビクッと震えて、すぐに体を引いて拒絶した。何をされたかさっぱりだ、と言いたそうに顔を歪めるらっだぁを見て、少し反省する。
驚いたのもあるかもしれないが、普通に腰トントンはあまりお気に召さなかったらしい。
取り敢えず、思い浮かんだ場所を一通り撫でてみることにした。次は、驚かせないように声をかけてからにしよう。
「やっぱり?じゃあ、顎の下とかは?」
「ぅ゙、ん、いーよ…、…ふ………そこ、いいね……もと、もっと 」
首元も一緒に撫でてやると、怪訝そうに歪んだ顔が、すぐにとろける。邪魔なマフラーを取っ払い、反応のいいところをするする撫でた。
俺の肩に置いていたらっだぁの手が、自然と首に回される。完全に体重を預けられ、少し驚いた。
猫が喉を鳴らすみたいに、呼吸するたびにくふくふ笑う声が聞こえる。
「んふ…、……ぐちつぼの手、すき……あったかい」
「そうか?ならよかった」
擦り寄ってくるらっだぁに、自然と笑みが溢れる。こうもデレデレに甘えてくれると、こちらとしても悪い気はしない。
背中に手を回して、青い羽織の上から背骨をなぞった。
これもお気に召したのか、幸せそうに笑う。満足するまで離さない、とばかりに腕の力が増した。
「あと、どんくらいやっててほしい?」
「……俺が、飽きるまで」
「クソ長いな」
「いーでしょ?別に。……ほら撫でて」
「はいはい、分かりましたよーっと」
こうなったら、しばらくは解放してくれないだろう。まぁ、別にいつまでもこうしててもいいのだが。
俺は、可愛くおねだりしてくるらっだぁに応え、頭をワシャワシャとかき回した。
…
……
………
「……寝た?」
もっと、だとか、気持ちいい、だとかが止まったと思ったら、いつの間にかすやすや眠っていた。
肩に預けられた頭から、すぅすぅと規則正しい寝息が聞こえてくる。たぶん、もう満足したんだろうな。
ここは俺の家なんだがな。
かなり深い眠りに付いているらしく、何をしても起きる気配はない。これは泊まりルートになりそうだ、ベットを1つ開けなければ。
取り敢えず、らっだぁを寝室に運んだ。
成人男性ともなれば、さすがに重い。腰をぶち壊しそうになりながらも、必死に運ぶ。
「くっそ……俺の家で寝るんなら、あと10キロは痩せてくれ………」
そうボヤきながらも、無事らっだぁをベットに寝かすことが出来た。身長170代後半の男を運ぶなんて、俺にとっては耐え難い苦しみだった。もう二度とやりたくない。
最後、下ろした時に一瞬目を覚ましたが、俺をチラリと見て、少し笑って再び瞼を下ろした。
毛布を掛けてやると、自分から中に潜り込んでいく。この隙に、赤ちゃんみたいなふわふわの頬をいじくり回そうと思っていたのに…… 残念だ。
毛布の中で丸まるらっだぁの背を、優しく一撫で。うなじから下りて、最後には腰をポンポンと軽く叩いた。
ビクリ、ビクリ、と反応する体が面白い。
あんまり遊ぶと、起きてしまったときが怖い。ここは大人しく、起きるまで放っておいてやろう。
そろそろ、いい時間である。晩飯の用意でもするか、と立ち上がった。
「……まって」
控えめに袖を引かれ、振り返る。毛布から顔を覗かせたらっだぁは、まだ物足りなさそうな目を俺に向けていた。
そのまま引き寄せられ、バランスを崩してベットの上に尻もちをつく。そんな俺に、らっだぁは緩慢な動きで抱きついた。
こいつ、まさか……まだ撫でられ足りてないって言うのか?あれだけ撫でてやったというのに??
「お、おい、らっだぁ?」
恐る恐るそう訊ねると、らっだぁはイタズラっぽく笑ってみせた。
「ね、ぐちつぼ。撫でてくれない?」
甘えん坊モードのこいつが満足するのは、一体いつになるのだろうか。
「はぁ……第2回戦、といきますか」
「頼んだぞーぅ」
ナデナデされてニコニコしてるヤツが、可愛くないわけないよなぁ!?!?
こういう、可愛い系も大好きです。