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うっしーもやぁん ヒロイちゃんモッテモテやな!!羨ましいわぁ…
うっしーは奥さんがいますが、この話ではできていない設定でお願いします🙇🏻♀️
牛沢さんを推している方、誠に申し訳ございません。恐縮ではございますが、あくまで夢小説、としてご覧下さい。
第8話【ずきずき】
「ボク好きな子出来たんだよね」
『え?まじで? 』
「まじ。」
うっしーから、唐突なドッキリをされたのかと思ってつい、間抜けな声が出た。あのうっしーが…女と全然話せないうっしーが!?!?
『ドッキリ?』
「なわけ。」
『いつできたのよ』
「ほんとに最近だよ。気付いたのも最近。」
『……まじか。』
ほんとうに、ほんとうなんだな……
なんだか嬉しいような、悲しいような、そんな気がした。好きな人、普通の一般人なんだろうな。うっしーは、そういうの好きそう(超ど偏見)
『だれなの?好きピ』
「言っていいのかなぁ…」
『てことは、モデルとか?ふぅ〜!!!マセてるね〜!』
「だれにも言うなよ??」
『おう』
「……YouTuber!」
『……まじかよ』
YouTuber、か。幅広いな。当てられる気がしない。 うっしーがYouTuberを好きになるというベタな話があるか?とは一瞬思った。まあ、話を引き続き聞くか。
「それでな、まぁ〜……キヨが好きな子で(笑)」
「ちょっと嫉妬しちゃうんだよね〜」
『あぁ、俺が有名なせいで。ごめんなぁ(笑)』
「うっわ腹立つ〜(笑)」
キヨが好き…。そんなの、絞れまくりだろ。俺が知ってる中では、一人しかいないし。……そんなのダメだろ。うっしー、お前、そんなことない、よな…?
「誰かわかる?」
『………最近…、てか、結構前なんだけど。フジとかヒラが俺にさ、あるYouTuberをオススメしてきて。』
「…うん? 」
『もしかして、…ヒロイ、とかじゃないよな、…?』
自分でもわかるぐらい、声が震えていた。そりゃ、俺の好きな人なんだ。…お願いだよ、うっしー。うんって、言わないでくれ…。
震わす声と口を紡いで、ゆっくりうっしーを見た。俺をビックリしたように見たうっしーは、
「え、うん。なんで分かったんだよ」
「怖(笑)」
と、笑みを零し、さっき店員から渡された水をそそくさと飲んだ。
『そ、……なんだな。』
「お待たせ致しました。オムライス2つです。メニューの確認お願いします。」
『あっ……』
「あ!ありがとうございます〜」
「ごゆっくりどうぞ。」
俺が言葉を失ってるとき、うっしーは笑顔で店員と話して、オムライスの写真を撮った。「俺は幸せだ」というような顔をしながら、オムライスを1口、口に含んだ。幸せそうなうっしーを見て、俺は下を向いて、
『ごめん、ちょっと便所』
「言い回し汚ねーな(笑)行ってら〜」
うっしーに一言寄越して、トイレに向かって地べたに座り込んだ。いつもは汚くて座る、という概念がなかったが、今はもう何も考えられなかった。
頭が痛い。
俺ってこんなにメンヘラだったっけ…。
世の中狭いんだな…うっしーまで、俺と一緒か。
俺はしばらくトイレに居座り、人が増えてきた時に戻った。戻っている途中、うっしー帰ったかな?と不安に思いながらちら、と席を見ると、楽しそうにスマホ画面を見つめるうっしーがいた。たまたまうっしーは背中を向けていたから、スマホの画面の中が見れた。
小さく、音声が聞こえた。
[みん…お…つ…ヒロ…………す……]
「ふふ(笑)」
『ヒロ……イ…』
「わっ、おかえり!遅かったな 」
『ああ……おう。ヒロイ観てたんだな?』
「うん。暇さえあればずっと観てる。」
『めっちゃ好きじゃん』
「めっちゃ好きだよ」
うっしーのさっきの楽しそうな顔から、急に真剣な顔になって。俺は本気なんだな、と悟った。つまり、うっしーは俺のライバルなんだ。…負けられない。
『待たせちゃったこともあるし、やっぱ俺が奢る』
「え、いいの?なら遠慮なく」
『あいよ』
会計を済まし、店から出て歩いて自宅に帰っているとき、いつもは会話が弾むはずだが今回は俺が返事を鵜呑みにしちゃっているせいで、会話はなかなか続かなかった。
「なんかあった?」
『…なにがだよ?』
「なんか、いつもよりテンション低いなって」
『いやべつにー?』
「うそつけ(笑)なんかあったら言えよ!」
うっしーは、本当に悪い所がない。俺はこんな心優しい(まあヤンキーだけども)友達とライバルだなんて、思いたくない。でも…
俺は、 今回は本当に本気なんだ。
負けたくない。
そう思いながら、俺はうっしーと近くの交差点でお別れをして家に向かった。
ーここからヒロイ視点ですー
キヨとのコラボ動画は、私なりには上手くいった気がした。推しとコラボ動画というから、緊張で死ぬのではないかと思っていたがそんなことは無かったから、家に帰ってから一安心した。
キヨには、『私が編集するからキヨは休んでてや』と言ったのだが、「女に編集任せたくねえ!俺がやるからヒロイは帰って休め。 」と、かっこいいセリフを言われたものだから任してしまったが、わたし的にはあまり納得出来ない。私も私でキヨが心配だし、一緒にしたかった。
一応、連絡入れてみますか。
〈おーいキヨ!〉
〈編集どう?ちゃんと休んでる?〉
あ、速攻既読ついた。
〈うん。心配しなくても大丈夫だよ〉
〈さっきまでうっしーと遊んでて、あんま進んでないけど〉
〈え!ずるい。牛沢さん優しいよね〉
〈話したことあるの?〉
〈うん!あるよ。DMだけだけど。〉
既読は即ついて、お互いすぐに返していたはずなのに、急にキヨに既読無視をされてしまった。なにかあったのだろうか。
きっと体が疲れているんだな、と私は自己解決をして、 前回のポケモンの動画の続きを撮ろうと録画ボタンを押した。
『みんなおつおつ〜、ヒロイです!』