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ネコの退屈
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俺には、唯一無二の大切な女の子がいた。彼女は誰にでも優しくて心配性。
初めて、彼女の全てを守りたいと感じた女の子だったんだ。
でも、運命っていうのは凄惨だというもので彼女は大好きな人達のために死んだのだ。
俺は悔しくて、悲しくて、後追いしたいけど死ぬ事が出来ないことを後悔した。
彼女を助けられる創造力(想像力)が足りなかったんだ。
俺が逃げようって彼女の細くて柔らかな腕を掴んで一緒にどこまでも逃げて行ければ良かったんだ。
でも、俺はできなかった。
創造力することに怯えていた。
君を守るだけの力があるはずなのに。
俺は、助けられなかったんだ。
俺は、彼女に愛してるって伝えたかったんだ。
彼女が結婚したら、俺、彼女の子供をあやしたり、ミルクとか作ってみたり、したかったんだ。
結婚した男とさ、酒飲みながら、彼女のいい所をずっと話して、彼女が恥ずかしそうにしながらやめてって
俺、創造できてたんだ。
できてたのに、守れなかった。
ごめん、ごめんな、真夜。
何十年でも、何百年でも探して、今度こそ、守りきるよ。
俺、君の全てを守りたかったんだ。
君の願いを全て叶えたかったんだ。
あの日、君が自分一人で叶えたように。
今度は俺が、叶えられるようにしてあげたかったんだ。
君の手に縋りたかったんだ。
情けなくなるほど、縋りたかったんだよ。
俺は、君のために生きていたいから。
俺は、君の大切な人たちを君に変わって守るから。だから、教えて、君は今、
「何処にいるの?」
俺はネオン街を照らす月を見ながらぽつりと呟いた。
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