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(……俺たちは、勝った、のか……?)
右手で抜き身の長剣を持ったまま、俺は一歩ずつドラゴンへと近づいていく。
あれだけ凶暴に暴れ回っていたドラゴンは、いまは首を垂れて、地に倒れ伏したまま微動だにしない……。
もう、息絶えたのだろうか……?
俺はおそるおそる、手を伸ばせば触れられる位置まで近づいてみる。
ドラゴンはぴくりとも動かず、息づかいさえ聞こえなかった。
(……どうも、俺ひとりでは判断がつかないな……)
一瞬悩んだ末、俺は一番近い距離にいたサフィヤを振り返る。
「サフィヤ、すまない! ドラゴンが絶命したかどうか、念のため一緒に確認してもらえないか?」
……そう声をかけた瞬間だった。
俺は、迂闊にもそのときドラゴンから視線をそらしてよそ見をしてしまったのだ。
そして、俺の隙を虎視眈々と狙っていたドラゴンに――好機を与えてしまった。
「――っ! レイン、まだだ! ま****************************
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