(サフィヤ、どうかレインに力を貸してください――……!)
ドラゴンの頭上に高々と飛びあがったレインの背中を見守りながら、わたしは祈るように両手を組んだ。
もう、すべての戦いをここで終わりにしたかった。
これ以上、利緒やサフィヤのような犠牲者を出したくなかった。
(大切な人たちを、もう、失いたくない……!)
わたしたちが思い描いたこの世界の未来は、できるだけ誰も悲しむことのない、みんなが幸せに生きられる世界なのだから。
天高く舞いあがったレインが、サフィヤの大剣を空中で大きく振りあげる。
晴れたばかりの澄んだ陽の光を反射して、刀身が一点の星の輝きのように煌めていた。
(レイン、サフィヤ、お願い、この世界の未来を救ってください――……!)
そう強く強く祈りながら、レインの勇姿を見守っていると――
彼が力のかぎり振り下ろした剣が一筋の銀の光となって、ドラゴンの頭上から胴体まで********************
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