テラーノベル
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リト(攻)×テツ(受)のケーキバース
中編
地雷、苦手な人はご帰宅願うぜ
名前伏せない、ものによっちゃHする(今回はせん)
ほな、↓
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医者「…佐伯さん」
tt「は、はい…?」
医者「…あなた…本当にケーキになっていますよ」
tt「へ…」
先日、リトくんに指を舐められて言われた言葉。
「お前、ケーキじゃね?」
そう君は言った。
まさか、そう思っているもののやはり人間というものは臆病だ。次の日には病院に駆け込み、冷や汗をかきながら診断を待つ。
結果、返ってきたものが1番危惧していたものだった。
“ケーキ”
それがヒーローとして持っていてどれだけデバフになるか、俺は知っている。
甘い匂いを出し、フォークを誘惑する。流れる汗や涙、血や肉までもが甘くてフォークにとって一番のご馳走だ。
それがなんだ?まだヒーロー見習いだってのにどんだけ俺に足枷を増やしてくれたら気が済むんだよ。
フォークだってこの世の中にあんまり居るもんじゃないのに、ケーキなんてそれよか少ない。
なんでこんなところでSSR引くんだろ。
あーあ、運が悪いなぁ
ヴィランだってフォークが多いだろうしなぁ
なんて、結構冷静に考えられた。
その夜は、寝れなくて本当に困ったものだったよ。
まったく、俺の体は呪いといい”また”余計なことをしてくれたもんだよ。
『プルルルルルルルルッ』
tt「……なに…?」
急に電話…?
まだ暗く、真夏日に相応しいように虫が鳴いている。
重たい瞼を開け、電話の着信音画面を見る。
tt「こんな夜中に…だれだよまったく…」
ピッ
tt「……もしもーし…」
rt『あ、テツゥ』
rt『わりぃ、起こしたか?』
tt「え?リトくん?」
着信を受け取り、いざ出てみるとまさかのリトくんだった。
な、なんで???俺なんかしちゃったっけ?
彼の行動に少し戸惑いを隠せずにいる。
rt『他の誰だってんだよww』
tt「いや…珍しいなぁと…」
tt「でどうしたの?」
rt『いや、大した用事じゃねーけどさ』
rt『テツ、明日空いてたりしねー?』
明日…?なんだろう…
リトくんが急に暇取るの本当に珍しいな…
tt「明日?全然暇だけど…どうしたの?」
rt『明日お前ん家行っていい?』
tt「え゙ぇ゙っ?!ま、まぁいいけど…」
tt「ほ、ほんとに急だね?」
tt「なんで?」
rt『んー?』
rt『俺も暇だし、一緒に遊んでた方がいいかなってな』
tt「誘い文句としては100点満点な回答過ぎでしょ…イケメンかよ…」
rt『なんでだよwwww』
rt『とりあえず明日な、おやすみ』
tt「あっ、うん…おやすみ…//」
プツッ
tt「…はぁあああああああ……//」
あの様子じゃ、気づいてないかなぁ…
明日……
また………食べられちゃうのかな……
また………迫られちゃうのかな……
また………舐めてくれるのかな………//
あーもう!君のせいで頭の中がピンク色だよ!
いや、実質オレンジか。君は夕日みたいに綺麗な橙色をしているからね。
さーて、どうしますかい佐伯さん?
教えを乞うてくれたリトくんに、まずはケーキだと打ち明けますかい?
いやいや、それだと俺の居場所が無くなるでしょうに笑
それではどう致しますかい?このまま隠していたって、また匂いで感ずかれてしまいますぜ?
そうだねぇ、このままだとヒーロー活動もできるか分からないものだからさー。
そうだ、いっその事リトくんに全部食べてもらうってのはどうだろう?
いやはや、彼がそんなに平気で食べてもらえるもんですかいね?
私にはどうも上手く行きやせんと思うがね?
いやぁそれはそのはずだとも。俺も自覚していますぜ。
頭の中でぐるぐると思考を巡らせていく。
どう足掻いたって、言う選択肢には至るわけだ。これじゃあ、考えたって無駄だろう。
明日、彼が聞いてきたら言うことにしよう。
rt視点
…ピーンポーン
36°、灼熱のような太陽の光が肌をちりちりと焼いている感覚がする。向日葵も枯れてしまうくらい暑い。
なんだか詩人になったみたいな言い方しちまったな。
テツが移っちまったな。
こんな適当なことを考えてるうちに、ドアが開いた。
ガチャ
tt「あ!いらっしゃいリトくん!」
tt「ほんとに何も無いけど!ゆっくりしていってね!」
扉を開け、満面の笑みで俺を迎えてくれた。
あぁ、本当にかわいいなコイツ。食っちまうぞ。
いつもの顔面クソダサTシャツも、なんだか愛らしく見えてしまうくらいだ。
rt「おう、急に来たのにわりぃな」
tt「大丈夫だよ!ささっ!入って!」
rt「お邪魔しまーす」
ガチャン
tt「今日はどうしたの?」
rt「ん?」
rt「いや、ほんとに暇だっただけだよ」
tt「?、そう?」
なんだよその首傾げるやつ。可愛い過ぎんだろ。
俺の方が身長高いし、テツは猫背だから差ができて上目遣いだし…マジで可愛すぎるだろ…
tt「どうするー?何やりたい?」
ガチャガチャとその辺を漁り、ゲームのコントローラーや、カセットを取り出してくる。
もちろんゲームをしてテツ遊びたい気持ちもあるが、俺はその前に聞かないと行けないことがあるんだよなぁ。
rt「それよかテツ」
tt「ん?なに?」
rt「お前、やっぱケーキだっただろ」
rt「…ぇ……?」
あぁ、かわいい。全身から汗が出てきて、怯えてるなぁ。
目の前に居るのがフォークだからか?そりゃ怖いもんだよなぁ。
食われるかもしれないんだからなぁ。
tt「な、なんで……」
rt「ん?いやまだ甘い匂いずっとするし」
嘘。俺は診断結果を知ってる。
お前が行った病院の医師に直接聞いてやったからな。
あぁ、可哀想だなぁ。真っ青じゃねーか。可愛いなぁ。
rt「テツ…?大丈夫か…?」
tt「…あっ、…いや………」
rt「ビビるのも無理ないからいいけど」
rt「お前寝れてねーだろ」
tt「…え?」
rt「目の下、クマやべーよ」
rt「一旦落ち着け、な?」
tt「う、うん…」
ほぉら、テツはチョロいから少し優しくしちまえばこっちのもん。
少しくっついてやれば動揺も収まる。
tt「…はぁ…ごめん…リトくん……」
rt「いーよ、お前だってビビっただろ」
tt「別にリトくんが怖い訳じゃないよ」
tt「単純にバレるまでが早すぎてびっくりしただけ」
rt「結局ビビってんじゃねーかw」
tt「だはは!確かにね!」
tt「…ねぇ、リトくん」
rt「ん?どした?」
tt「………僕のこと…」
rt「…………………は…………?」
コメント
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いちいちいちいちこめだぉぉぉ!!!!! あ、私も見てももちろんいいですよね あ、監視カメラ仕掛けさせてもろて、、。 最高すぎたので鼻血止まりません♡ なのでティッシュ1箱持って行って鼻に詰めながらみます。