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肌寒さがまだ残る春の朝。意識が浮上する。
「……腰痛い…」
無意識に落ちたその言葉は、端正な顔の隣で寝る男を目覚めさせてしまった。
「ん……あれ…じんちゃんだいじょぶ??」
「え、起こした?だいじょうぶ、だけどさ、」
だいじょうぶなわけないだろ。昨夜、腰に響くぐらいの衝撃を与えたのは、一体誰だと。
俺は布団の上で体育座りになった。言いたいことが喉の奥に詰まって、つい鳥のようにくちを尖らせてしまう。
「なに、どしたのそんなかおして」
勇斗は思い当たる節がないといった顔でこちらを見ている。
本当は、自分から仕掛けて、勇斗を喜ばせたかった、気持ちよくしてあげたかったのに。だから、、
「あのさ、」
「………つぎは俺がぜんぶする…」
消え入るような声
「え?」
勇斗の目が丸くなる。
「…俺が、おれが…勇斗のこと気持ち、よく、するから……」
言ってしまった。完全に勢いまかせだ。 今の自分がとんでもない顔してるのは鏡を見なくてもわかった。きっと死ぬほど赤くなってる。
彼はすぐに何かを思いついたように口角を上げ、ニヤついた笑みを浮かべた。
「へえ、笑 そっか、じんちゃん今日はぜーんぶしてくれるの?楽しみだね」
「……。」
勇斗には、何かを企んでいるとしか思えない表情が張り付いていた。
______________________________
ご飯やお風呂などを済ませて一息ついた時分。二人でソファに座ってゆっくりする。
「……。」
勇斗は手に持った台本を読んで集中している。その横の、手持ち無沙汰の俺は、めちゃくちゃ居心地が悪かった。勢いであんな宣言をしてしまったが、後に引けない……
まず軽いアプローチからだろうか…とりあえずちゅーとかしてみようかな…?
「はやと」
勇斗の台本を読む手をそっと掴み、自分の指と絡める。そして、少し強引に顔を近づけた。
柔らかい感覚と温もりに包まれる。
しあわせ……
じゃなくて!こんな感じで合ってるのか?いつも勇斗がやってくれてるのを真似しているけど…
「……笑じんちゃんかわいい、笑全部してくれるんだもんね。俺はなんも動かないから」
笑いかけるその顔が見たことないぐらいニヤついてて少しびびる。
「だまってて…」
両手を勇斗の耳に添えて、舌をねじこむ。しかし、すぐに追いかけるように勇斗が舌を動かしてくる。指と指が絡みあい、体温が混ざりあう。 まただ、この、きもちよくなる前の感覚。
きた、この、、この、だめだ、からだがふわふわして、あたままっしろになる。
「うッ”、ふ、はぁッ、」
気がつけば、我慢できずに小さな喘ぎ声が漏れていた。
勇斗は口唇を離し、潤んだ目で喘ぐおれ見下ろした。
「ふっ、だっらしない顔、笑じんちゃん、ちゅーだけできもちよくなちゃうの?♡」
「ちが、う……っ」
俺は悔しさと恥ずかしさで勇斗を睨んだ。このままペースを渡してたまるか。
「ちゅーはねこうやるともっときもちよくなるの」
挑発的な瞳。優越感に満ちた声。身体を強く抱き締められ動けない。
勇斗が舌を滑らせて深く口づけを落としてくるのを、おれはまた、されるがままに受け入れることしかできなかった。くるしくて勇斗の背中を叩いてみても、勇斗は止まらなかった。
「んッ、あぅッ、♡」
「あーあ、そうやって気持ちよくなって、じんちゃんがしてくれるんじゃなかったの」
「する、するからっ…」
自然と身体がびくびくして快楽が全身を行き渡る。きもちいい。だめ。やだ。矛盾した声がひびいて、考えがまとまらなくて、ぼーっと勇斗をみつめる。
「かわいい、じんとじゃあ俺の舐めてくれる?」
「…はやと、の、なめる、」
ソファから降りて、ぺたんこ座りをする。ソファに座る勇斗が下を脱いで、自分のよりも何倍も大きなそれが反り立つのを真近にする。
勇斗の熱い視線に答えるように、それを口に含む。
「ん”っ、はッ、う、はやと、のおっひい、♡ひもひいい?♡ 」
自分の情けない嚥下の音だけが響く。支配されている感覚が堪らなくきもちよくて、自然と声が漏れてしまう。
「まだだよ、もっとおくまで舐めて」
言葉を皮切りに、勇斗の中で何かが弾けたように、明らかに入っては行けない喉の奥まで、熱い塊が遠慮なく突っ込んでくる。
「ッぅ”、あ、っう、く”うぅひぃ…ッ、はやっお、は”や、と”っ、」
嘔吐反射で拒否する喉を諸共せず、勇斗は最奥に突っ込んでくる。涙で視界が揺れて、くるしい。じたばたする手を繋がれて、足を踏まれて何も身動きがとれない。
「はっ、きもちいい、かわいい、じんと」
勇斗の震える声が上から降る。苦しそうな俺を置いて、勇斗は腰を動かす。
「ぅ”ぁ、は、は”やと、」
ただただくるしい。涙が目いっぱいに溜まって熱くなるのを感じる。
「は、は”ゃと”、」
「じん、くちのなか、だすね。ぜんぶのんで、」
返事をする間もなく口に熱い白濁が溢れ出した。
「う、はあ、っ、はあっ」
肺に新鮮な空気が入ったことと、苦い液体をめいっぱい飲んだことで、呼吸が荒くなる。
「かわいい、笑じん、くるしかったね、きもちよかったよ。」
「、もうやだくるしい、きらい」
目尻を下げる勇斗を構わず、罵倒の言葉がつらつらと出てくる。本当に、ほんとに苦しかった。
「じんちゃんも気持ちよかったでしょ?」
「ほら勃ってるじゃん」
「んぇ、?」
間抜けな声を出して下をみると、それは服に生々しいしみを作っていた。
苦しかっただけだったのに、なんで、おかしい、気持ちよくなんてなかった。頭の中でぐるぐる思考を回していると、抵抗する間もなく両脇を抱えられて向かい合うように勇斗の膝の上に乗せられる。
「…ちがうもん、くるしかったもん、気持ちよくない、 」
いくら反論しても、近くで勇斗のお腹に当たる自分のが信憑性を無くしていることはわかっていた。
「…そうだね、じゃあ、いっぱいくるしくなるようにちゅーしてあげるから、俺の手に擦り付けて?イッたらおかしいもんね。」
首を傾げてみつめる純粋な瞳とは裏腹に、汚い言葉が羅列されている。
「、やぁッ」
拒否の声も勇斗の唇にかき消され、あれよあれよと下が脱がされた。顕になり、固くなった自分のものは頂点から液が溢れ出し、生々しく存在感を放つ。
「ほら、いいよ気持ちよくなって」
「ぅ”っあッ♡ん、えっ♡、ぁう”あっ♡」
唇が塞がれる度に自然と腰が揺れて、勇斗の手に当たってしまう。
くるしくて、きもちいい
「いゃぁ、♡もや”ぁ、や”♡や、だ♡」
「きもちいいねじんと。かわいい」
唇と下どっちもぐちゃぐちゃになって、分からなくなって、きもちよくて、きもちいいのを逃がそうと身を捩ってももっときもちいい。
「い”ッぐぅ、♡まって”、ねぇ、は、はやと”やだ 」
「やじゃないでしょ、じん、」
優しく囁かれて、動かなかった勇斗の手が自分のものを上下に扱いてくれる。
行き場の無い快楽が声に出て、涙がこぼれる。
「ん”ぇッ、はッー♡き”もち”いいッ♡ 」
両手でめいっぱい自分より大きい勇斗を抱きしめる。
「イっちゃうの、?じんと」
「は”やッと”♡き”っ、きもち”、いぃ♡はやッお”っ♡ィっく”、く”るぅ、いく、♡ 」
こんな、こんなのちがうのに、
「あ”、っ!い、く、んん”ぅうっ♡」
自分の理性に反して、情けなく震える腰。勇斗の腕の中で痙攣しながら達してしまった。絶頂が長引いて、こえがもれてしまう。
「あ、ぅあ、きもちっ、いい、はやと」
痙攣する体に優しくキスを落とされて、頭を優しく撫でてくれる。
「じんちゃんイッちゃったね、やっぱり乱暴にされるの好きなんだ。」
「…ぅ、ん」
認めたくない自分を、快楽でおかしくなった身体が否定してくる。
顔を赤くする俺を見て、勇斗は優しい声で言う。
「いいよ仁人は、いつまでもかわいいお姫様だから。」