なぁ、知ってるか?
どこに行っても1人。
世界の何処にも居場所が無いようなこんな俺を、闇に手を突っ込んで引っ張ってくれるような物好きがこの世にいるんだ。
信じられないだろ?
ついでに、
そいつは「愛情」とやらも教えてくれた。
…な?知らなかったろ?
じゃあ、その話でもしようかな。
「こんな所で何してるんですか?」
聞き覚えのない中性的な声だ。
少なくともあの米野郎ではない。
露 「…誰だお前」
「あっ 申し遅れました、僕は━」
日 「日本と言います!ロシアさんと話せて
嬉しいです!」
日本、か。 何処かで見かけるぐらいで話すことは無いな。
露「へぇ。そうか、そいつはよかったな。」ニッ
いつも通り無理やり笑顔を作ってみる。
本当にいつも通りなら、気味悪がってこの場から消えてくれるんだ。
日 ((パァァ…!
露「なっ、なんだその顔は…」
日 「あはは…!初めて笑ったの見たなーって それで、なんか嬉しくて…」 ニコッ
露 「そ、うか…///」
日 「あっ!今照れ 「照れてない!」
日 「僕はロシアさんの笑顔、ひまわりみたい で好きですよ。」
露 「…どういう意味だ?」
なんだこいつは?随分と物好きなようだな。
面白いやつだな…
日本と一緒にいると…なんかこう …
あれだ、気が楽だな。
日 「えっ、ほんとですか?!嬉 しいです!」
露 「ん、どうした?俺なんか言ったか?」
日 「僕といると気が楽だ。って」
おっと大変。口に出てたようだ。
まぁ…本当のことだしいいかな。
まぁ初めて喋った時はこんな感じだったな。 もうあれから数年経ったな。
…え?日本の事が好きなのか って?
そうなんだろうな。最初に言わなかったか?
…でも、最近は全然俺と会ってくれない。
日本はあの米野郎の同盟国だった
みたいでね。
そうだ。
日本を昔の俺のように孤立させてしまえばいいんだ。
それで俺が日本を闇から助ける。
…ように見せれば、きっと戻ってきてくれるはずだ。
そう思ってから2ヶ月経った今日。
日本の部屋に向かうと俺の日本は天井に吊るされて 光を失っていた。
俺は思わず走って逃げてしまった。
今でもあの光景がフラッシュバックする。
ネクタイで作られた輪っか。
昔と違い、清潔感のない爪。
痛々しいキズの数々。
そして…貼り付けたような笑顔。
俺は大馬鹿者だ。
こうなるのは知っていたはずなんだ。
今なら日本の言ってた事が分かる。
向日葵は太陽が無いと咲いていられない。
わお。今の俺にぴったりだね。
自分で消した俺よりかはマシかもだけど。
END
コメント
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え、まって、誰がこれ書いたのかと思ってたら「お前かいッ!」 ってなったww