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「なあ、ガッくん。」

何ヵ月ぶりかの咎人コラボ配信が終わり、許可もとらずに僕のベッドでごろごろしながら僕のぬいぐるみをいじる彼に、少し冷静な声色で話しかける。

「ん…~?どーしたんすか、とやさん。」

その声に、少し眠そうに顔だけこちらを向け答える僕の相棒。

「……僕はあなたが神の…側近?的な存在の狐であることを知ってる、ってのはもう分かってるよね?」

彼の顔が少しこわばる。

「……い、いやぁ、なんのことです「ここでははては通用しませんよ」くっそぉお……」

僕がいつものお前狐だろってノリをしなかったのは、それほど…個人的に大切な用事、というか、話をしようと思ったからで。

そんな僕の雰囲気を察したのか、彼は急に真剣な眼差しになりベッドに座り直す。

「……その顔は…あらかた、俺の何かについて聞きたいことがある、って所っすかね?いいっすよ、何でも聞いてください。俺に答えられることであれば、なんでもお答えしますよ。」

…さすが、彼にはすべてお見通しのようだ。

「ありがとうございます。…そうですね、まあ、僕が聞きたいのはひとつだけです。あなたの正体でも、聞かれちゃまずいプライベートでもありません。」

何故だか少しだけ緊張する。空気がいつもより重く感じる。

彼はいつもとは違う…少しだけ光るあの狐の目をして、微笑みながらじっとこちらを見つめてくる。

本当は聞いてはいけない質問なのだろう、しかし気になってしまったものは仕方がない。

少しの沈黙のあと、僕は恐る恐る口を開いた。

「あの、違ったら本当に申し訳ないんですけど、

…ガッくんはさ、


僕を…神様にしようとしてない?」

彼が目を見開く。

あぁ、どうしてばれたんだって顔をしている。

僕の憶測でしかないこの疑いは、どうやら図星だったようだ。


沈黙。


先に口を開いたのは、

「…お見通しなのはおあいこっすねぇ…」

相棒の方だった。

神にしたいお狐様と神になりたくない高校生のお話

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