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自傷行為、体調不良表現あり
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kn 「は ~ “っ 理不尽すぎだろ…」
br 「あの先生の情緒よく分からないからね ~、笑」
kn 「だよね!?」
そんな愚痴をこぼしながら昇降口へと向かうと 靴を履き替えてる子に目がいった
kn 「ぁ…、」
br 「ん、? あ〜 またあの子見てる 笑」
kn 「ほんとに綺麗な顔してない!?」
俺はクラスが1回も一緒になったことのない子のことが好きだった
初めて見た時に一目惚れしたんだ、 話したこともないし 俺が名前と顔を知っているだけ
スマイルって子で E組
一方通行な恋なんだろう
br 「マスク下もイケメンなのいいな ~」
kn 「一緒に帰ってる子羨まし」
帰り道 作業着を着たおじさんに話しかけられ 奥の道が工事で通れないと言われた
kn 「Broooockの方面から帰るか ~…」
br 「こっちの方面から帰ると暗い道通るんだから気をつけてね!」
kn 「うん 笑 」
その後はたわいもない話をして 分かれた
少し暗い道を進んでいると 立ち止まって石の塀にもたれかかっている人を見つけた
スマイルだと気づくまでは時間がかかったが 通り過ぎるまでに気づくことはできた
さっきまで友達と帰っていたはず
1歩も動かないし 人通りは少ないからここで体調悪くなっても 自分しか声をかけれる人はいない
kn 「ね、ねぇ… 」
「ぁ、えっと余計なお世話だったら申し訳ないんだけどさ 体調悪い、…?」
sm 「… だれ 、」
kn 「A組のきんとき、!話したことは無いけど様子的に心配で…、」
sm 「ちょっと貧血気味なだけだから大丈夫 、」
kn 「いや 貧血気味って大丈夫じゃないでしょ!」
sm 「大丈夫だって、 もう歩けるし 知らない人に頼るとか怖い」
ずっと大丈夫と言い張るが あまりにも歩きはふらついている
kn 「とりあえず座って、 今は人通り少ないし平気だから」
sm 「…はいはい 、」
長い前髪にマスクをされていると 顔色も分からない
kn 「マスク取れない、?…顔色分からないし 」
sm 「…、」
マスクを外すことに抵抗は無いらしく すぐに外してくれた
目の下のクマと血色の無さは体調不良だということを一目瞭然にしていた
kn 「気持ち悪い ?」
sm 「…少しだけ、」
kn 「ちょっと体調良くなったら俺ん家で1回休む、?」
「俺一人暮らしだし すぐ近くだから 、」
sm 「いや 平気だ、」
思い返してみれば とてつもないことを言ってしまったかもしれない、
そりゃ急に話しかけてきたような人の家に上がるとか無理に決まっているだろう
kn 「ごめん!急すぎたよね、笑」
「でも家遠くだったよね、?」
sm 「橋の奥の坂を登ったとこ 、」
思ったより遠すぎた 、
ここからまた20分くらい歩いたところ辺りってことだろう
kn 「…ぃや やっぱり心配なんだけど」
「そこまで1人で帰れないだろ」
黙って俯いたままのスマイルの前にしゃがみこんだ
sm 「ちょっとだけ 寄りかかってもいいか、 ?」
次にスマイルが発した言葉があまりにも意外で
それに前にしゃがみこんでいたからどう寄りかかられるのかも分からず とりあえず手を広げた
kn 「ぇ、あぁ いいよ 」
すると ぽすっとはまるようにスマイルが体重を預けてくれた
別にそれが好意を抱いているからこその行動でもないのは分かっているし スマイルが安心しきってくれた訳でもないのは理解していた
でも この状況が嬉しくてたまらなかった
スマイルの深呼吸だけが聞こえる
普通なら一緒に住んでいるであろう親を呼べばいいだろう
でも 俺はスマイルが自傷行為をしていることを知っていた
それに噂で家庭環境に問題があることも
自傷行為が激しい が故の貧血だろう
sm 「もうちょっと待って…、っ」
kn 「大丈夫だよ ゆっくりで」
kn 「怖いかもだけど 俺の家入れていい?」
相当吐き気と頭痛がするのだろうか 次は頷いてくれた
前にスマイルを抱え ほぼ中身のない2つをバッグを肩にかける
次の角を曲がればすぐ家だったのが幸い
スマイルをベッドに下ろす直前に急にスマイルの力が がくっと抜けた
kn 「スマイル、!?」
ベッドに下ろし 顔を見ると気を失っていた
自分自身 貧血で倒れたことも無いのに 対応がわかる訳もなかった
調べたことを一通りやり、スマイルの横で座っていた
服の隙間から見えるリスカが痛々しく 既に血が染みている包帯を取り替えた
終わったと同時にスマイルが目を覚ました
kn 「スマイル!」
sm 「…ぁえ、」
話を聞くと俺に寄りかかってからの記憶がほぼ無いらしく 知らない室内にいることに驚いていた
kn 「体調マシになった、?」
sm 「あぁ、 迷惑をかけてすまん」
kn 「夜遅いし泊まってく、? 服とかなら貸せるし」
sm 「ぇ、いやぁ …」
今家に帰っても殴られる怒鳴られる
ご飯だって食べられない
そんな状況なんだろう
kn 「平気だよ、 緊張しないで」
sm 「じゃぁ泊まる、ッ」
kn 「じゃ夜ご飯作って来るね ベッドでゆっくりしてていいよ 」
sm 「分かった、」
sm視点
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きんときに寄りかかった時 本当に楽だった
ベッドに寝っ転がると その時の暖かさが感じられた
sm 「ぇ、」
包帯変えられてる…?
知ってのか、…
隠したいというより汚いものを見せるのが申し訳ないという気持ちだった
kn 「スマイル!」
sm 「ぉわ、」
ご飯が作り終わったらしく 呼びにきた
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お風呂も入り 寝室へと向かった
sm 「腕の包帯…、 見せて申し訳なかった」
kn 「全然平気だよ ! 俺が勝手に見ちゃっただけだから、 笑」
sm 「気持ち悪い と思わないのか 、?」
kn 「俺は思わないかな、 だってそれの原因はスマイルじゃないでしょ?」
「怖かったんだよね、 」
この言葉に自分の本音で頷いた
担任だって 精神科の先生だって 皆分かった気になってるだけだろ、それっぽいこと言ってればいいって思ってるんだろ って思ってた
でも きんときは心の底から受けとめてくれそうな安心感があった
sm 「ゎ わがままなんだけどさぁ、」
「さっきみたいにハグして寝たい…、」
kn 「 おいで」
広げてくれた手に埋まるように入る
いつも嫌なことの連鎖で発散しないと身体が持たない
だからといって、人には当たれない 犯罪に手を染めるつもりもない
だからその矛先は自分に向く
死にたくなって 病んでも 切った時に出てくる血がまだ自分は生きているから平気と教えてくれる
悪いのはリスカをする人じゃない
自分なりに考えた方法を 現実逃避 なんて言い方をされるなんて 終わってる社会だな
sm 「きんとき…、」
kn 「ん? 」
sm 「…っ、 」
kn 「、笑 大丈夫だよ まだ心配かもしれないけど いつかは本音全部ぶつけてね」
sm 「ぅん」
ここまで信頼できる人ができたのは初めて
きんときはずっと前から俺のこと知ってたんだろうか、
ストレスの発散はきんときがしてくれる
きんときがいるから生きてる実感がする
そんな風に変えてほしい
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助けるシーンまでは実話でした🥹✨
私は自信がなくて体調が悪そうな好きな女の子に話しかけることができず 前からちらちら見る変態と化してました 👉🏻👈🏻
🔞いれたいので次回もあるかもです!
最後まで読んでくださりありがとうございました 🫶🏻︎💞