番外編【月島と山口は日向が好き】
「おー、ここが合宿所か!ひれーなぁ。」
「さっきの旅館、座敷童子とか出て来る系のやつだ!!」
「マジか!?座敷童子いんのか!すげー!」
「座敷童子なんている訳ないデショ。先輩達そんな事も知らないんですか?」
「「んだと!?」」
プスーと笑う月島に「そんなに言うんなら捕まえて見せてやる!」「俺も手伝うぜ!」と、田中、西谷が言う。「いや、やめろよ。」と縁下が止めるも、2人は聞く耳持たない。そんな4人を他所に、山口が日向に言った。
「日向、いつもなら合宿だー!うおー!とか言ってるのに、なんでそんな静かなの?何かあった?」
「え?いや、それは……」
(赤司達が来るからなんて言えない……!)
山口が心配そうな顔で日向を見ると、日向は言いづらそうに目を逸らす。これは何か隠してるな、と思った山口だが、誰しも言いたくない事の一つや二つ持ってるもので、別に言いたくないなら言わなければいい。そう思って日向の返答を待たずに月島の方へ向かった。
(別に、言いたくない事は言わなくていい。けど、日向は自分で背負い込み過ぎる所があるから心配…それに、日向が俺に隠し事してると、なんかモヤモヤする)
「……」
まだ自分の気持ちに気付いてない山口に、なんで僕の気持ちは即気付いた癖に自分の気持ちは気付けないんだ、と呆れる月島。とは言え、恋敵を手助けする程月島は優しくない。
(ま、もし日向が選ぶ時、僕か山口かで悩んだら3人で付き合ってやらなくもないケド。)
訂正、幼馴染にはちょっとだけ優しかった月島であった。
コメント
2件
面白かったです❗🤭
続きめっちゃ楽しみです❕頑張ってください!