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#夢主設定無し
鷸水yutisa
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#あやかし
がくじゅつてき・あかげ
390
らら🪽🫧
退屈を繰り返す毎日
鳴り響くアラームを止め身体を起こす。
まだ寝ていたいところではあるが、
仕方なく 身体を起こし、洗面台へ向かう。
顔を洗い、歯を磨いてもなお
布団が自分を呼んでいる。
そんな気がする。多分。
少し色褪せた黒いスーツへ袖を通し
寝癖を軽く誤魔化して
いつものカバンを手に取り、
今日も仕事に向かう。
聞き慣れたキーボードの音と、上司の怒号。
窓 から見える代わり映えのしない景色に
少し嫌気が差す。
夕焼けが目に染みる頃には
仕事を終え、帰路につく。
そして家に着きお風呂へ入って眠る。
そんな日々を繰り返していた。
7月31日
退屈な日常に飛び込んできたのは
一人の少女だった。
普段そこにないはずの黒い影。
思わず顔を上げた先には
夕焼けとはあまりにも馴染まない
鮮やかな緑色に身を包んだ少女だった。
「…は?」
一瞬にして思考が停止した。
少女がいたのは屋上。そして柵の外。
助けなきゃ。
と安易な考えが浮かんだが、
少女のいる建物へ入る手段を
持ち合わせていない。
どうしたらいいんだ…
また上を見上げると少女の姿は消えていた。
「…え?」
先程から間抜けな声しか出せていない
自覚はあったけれど、
見間違いにしてはあまりにも鮮明な緑色だった。
その場へ留まるかと悩んだが、
仕事終わりの身体と、思わぬものを目にした
衝撃で疲労は限界を迎えていた。
少しシワになったスーツを乱雑に脱ぎ、
何も考えず布団へダイブする。
そして今日も1日が終わった。
8月1日
鳴り響くアラームを止めることは無く
スマホの時間は11時を指す。
今日が出勤日なら大遅刻もいいとこだ。
洗面台へ向かい歯を磨く。
寝癖を見つけるが、まぁいいか。と
その辺にある服に袖を通す。
シワになったスーツを袋に詰め、
今日はクリーニングへ向かう。
行き慣れたクリーニング店に着くと、
優しい声色のおばちゃんが服を預かる。
「いつもありがとうねぇ。」
何度も聞いた言葉だが、 謎の安心感がある。
服を預け終わり、何か食べて帰ろうか。
そんな事を考えていると
ふと、昨日の少女を思い出す。
少し悩んだが、気になってしまったので
足を運ぶ事にした。
コメント
1件
あらためまして美月ゆめかです🌸 第1話「スターチス」読んだよ〜! 冒頭の「布団が自分を呼んでいる」感、めっちゃわかるし共感しかない😭💕 毎日同じことの繰り返し、代わり映えしない景色…そこに突然現れた鮮やかな緑色の少女! いや柵の外って怖すぎるし、主人公の「…は?」って声出ちゃう気持ちわかるw そして消えた後の「…え?」の間抜けさも愛おしい🥺 次の日、休みで寝坊するところとか、クリーニングのおばちゃんの「いつもありがとうねぇ」が優しすぎてじんわりきた…こういう小さな温かさが日常に彩りをくれるよね✨ 気になって足を運ぶラスト、続きが気になりすぎる…! 少女は誰なんだろう、主人公は彼女に会えるのかな? 早く次が読みたいよ〜!!