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お久なので長めに書きます
注意事項は1話を読んでください
体術とかそういうのは昔江戸さんから習ってて
でも今まで使うことなんてあんまりなかったから少し不安だったけど
うまくいって良かった
そんなことを考えてたら
もう朝になってたみたい
やばいかもなぁ…
昨日やったからなぁ…
ブチ切れてるかもなぁ…
最悪腕折られるかもなぁ…
力で捻じ伏せるのもいいけど
禁止されてるからな
でも…
もう家族(?)だし聞かなくてもいいかな
…はい
わかりましたよ爺様…
もう死んでるくせに出てくるなよな
チッ面倒くせえ
やっぱりいつも通り
無視
見なければいないのと一緒だ
だからリビングなんて見なければいいだけ
大丈夫…我慢我慢
我慢……
我慢……
我慢……
ブチッ
学校に行こうと歩こうとすると
ゴリって音がした
見たくなかった
見れなかった
見慣れてたはずだった
見ようとして
やめた
いつも通り机に座っている家族(??)
誰が誰なんだろう
江戸さんは分かる
着物着てるし
きょうのあさごはんはあかいろがおおいね
みんなきょうのふくはあかいふくにしたんだね
怒ってる
もう分かってきた
今日は何吹き込まれたんだろう
目を刺したのかな
腕を刺したのかな
顔を殴ったのかな
わくわくだね☆
わあお…
なんかアメップから怒ってる雰囲気がみえる
いや比喩じゃなくて本当に
モワモワって
あっヤバいかも…あれ
ぶりっ子の腕…包帯巻いてる
あれ両腕折られるフラグかも
どうしよ…
流石に両腕折られるは困るなぁ…
ううん…
まいっか!
どーせ人一倍再生早いし
アメリカ「お”い…」
アメリカ「いい加減にしろよ」
アメリカ「何腕折ってるんだよ」
日帝「私なんにも…」
アメリカ「黙れよ」
聞いてきたくせに殺すぞ
アメリカ「両腕な?」
あー折られる
ナチス「……」
イタ王「……」
ソ連「………」
あれ?皆目逸らしてる
何々?
ブチブチッ!
日帝「あ…ぇ」
アメリカ「気持ちわりぃ」
ボタボタッ…
アメリカ「やっていいことと悪いことがあるだろ」
アメリカ「折るのは最低過ぎる」
アメリカ「限度ってものがあるだろ」
アメリカ「クズ」
アメリカ「……」
バッ!
日帝(急に頬をつかんできやがったコイツ…)
日帝(てかそのせいで口閉じれなくて乾燥するんだけど…)
アメリカ「これ…のんでね?」
日帝(あ、画鋲)
日帝(これを?)
日帝(てか腹の上乗るなよ)
日帝(気持ち悪いのはそっちだよ)
アメリカ「3…2…1…」
バラバラッ
日帝(ふん…)
ゴクッ
日帝(あ…そういえば髪切ろうと思ったのにやってないや)
日帝(今日切ろうかな…)
アメリカ「キモッ…ちわる」
日帝「はあぁぁぁぁ…」
日帝「どけ」
日帝(その声は自分でもびっくりするほどの低音だった)
アメリカ「ヒュッ…」
アメリカ「……気持ち悪い奴!」
日帝(帰ろ)
日帝(ここで腕再生するわけにもいかないし)
トコトコ
日帝(あ…扉閉じられてる)
バキッ
日帝(壊せばいいよねっ)
誰も…何も言えなかった
辺りに血が飛び散っている
血溜まりの中央に引き千切った両腕が投げ捨てられている
アメリカの顔にも血は付着していた
だが何より…
あの声
いつもの声とは思えない
聞いたことのない声
そして蹴りだけで扉を壊すほどの力
人を躊躇なく殺すような目
明らかに別物
同じ生物とは思えなかった
安心しようとソ連を見た
ソ連も俺を見た
ソ連「お…い」
ソ連「か…顔色悪いぞ…大丈夫…か?」
俺は答える
ナチス「お前こそ…青褪めてるぞ…」
ソ連「あんなの…見たら…そりゃそう…だろ」
ナチス「俺…体調悪い…かも」
ソ連「俺も…ヤバいかも…」
イタ王「早退…しようよ…」
ナチス「あ…嗚呼」
その時…アメリカがこちらを向く
実際俺達は恐怖でしかなかった
腕を千切るまでしなくてもよくないか?
駄目だ動けない
アメリカ「………」
アメリカはどんな感情か分からなかった
恐怖?
怒り?
苦しみ?
悲しみ?
喜び?
分からない
怖い
怖い
怖い
怖い
早くこの場所から離れたい
足が動かない
それは皆同じだった
喉がヒュッ…と鳴る
アメリカが口を開ける
アメリカ「なぁ…」
アメリカ「…どうしよう」
その目は完全に恐怖の目へと変わっていった
ナチス「手…埋めるしかない」
アメリカ「はは…そう…そうだよな…」
ナチス「早く…行くぞ」
この時腕を埋めた俺も共犯だ
バキッ
今思えば気持ち悪い能力だなあ
鬼みたい
他の人の腕を代償に自分の腕を再生する
気持ち悪い
気持ち悪い
普通じゃない
圧倒的な力も
この能力も
剣術も
体術も
難のある性格も
女みたいな外見と一人称
あ、髪
切りに行こ
ここだよね
どういう髪型にしてもらおう
ボブヘアかセンターパート
日帝「ボブで」
「は〜い」