男の名前は「橋詰孝 はしづめたかし」。職業は、自称カメラマン。いつも、首から大きなカメラを下げている。
簡単に芸能人を撮れるわけないのだが、いつもテレビ局の周りをうろついている。
写真週刊誌のカメラマンから誰を狙っているの?と聞かれ阿部亮平だと答える。
この場所から撮るといいよと、ポイントを教えてもらう。
グループの中にいる。
カメラを向け阿部を撮る。
何度かに1度、目黒の移動車に乗り込む。
普段から仲良しなのかと思いながら写真を撮る。
ある日、街中をぶらぶら歩いていると、前に阿部がいる。
年下の男と歩いている、弟だろうか?何となく似ている。
すかさず写真を撮る。
こうやってだんだんと写真が増えていく。
橋詰は嬉しくなる。
写真の整理をしていると気がつく。
目黒が一緒に写ってる。何枚も。
買い物をする店が決まっているのか、いつも同じところで写真を撮る。何度か目黒が車で迎えに来て一緒に帰る写真もある。
写真週刊誌のカメラマンに写真を見せる。その時の話をする。
雑誌カメラマンは、その写真を買いたいと言う。
目黒が写ってるから自分はいらない。簡単に売ってしまった。
翌週の写真週刊誌に「仲良くデート」と見出しが付いて発売された。
橋詰も、その雑誌を買った。
自分の撮った写真だ。
阿部は目黒に相談している。
目黒ーただ一緒に買い物してだだけでしょ。
阿部ーいいの?
目黒ーメンバーだって一緒に買い物行ってるじゃない。
阿部ーそうだよね。
目黒ー一応、気をつけて?カメラマンに狙われてるかもしれないし。
阿部ーめめもね。
何週間かに1回の一緒に帰る日。
阿部は目黒の移動車に乗る前周りを見渡した。
カメラを構えている男がいる。
中にいる目黒に言う。
もう目黒の移動車に乗るのが分かっている。そのまま乗り込む。
車の中で、話し合う。
目黒ーきっと撮ったね。
阿部ーどうしよう?
目黒ー今度からタクシーで来る?
阿部ーうん、その方が安心。
それから、阿部は目黒の移動車に乗ることはなかった。
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