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物語終わってなにか叫んでたんだけどその叫んでたことがコメ欄に書いてあった𐤔𐤔
きゃぁぁぁああーーーーーー!!!!! 死ぬ!!!!!!
私は目の前の男をただ呆然と見る 。
顔は笑っているのに 頭に銃口が突きつけられているかのような恐怖に陥る。
昨日あった人間でも分かる
今 私に向かって段々と近づいてきている男、スタンリーは 完全に不機嫌なことを。
千星 「 ス、スタンリー 、? 」
漸く口を開いて言えたのがこれだった 。
私は声を震わせると同時に、動きを固める、
スタンリー「…… 。 」
無言で近づいて来た彼は 、とうとう私の目の前に 立つ 。
そんな光景に無意識に 「ヒ ッ 、」と小さい悲鳴をあげる ……
が、スタンリーは 突然 私の頭に手を置いて優しく撫でてきた。
その様子に 私も 、そして後ろで抱きついていたゼノも 驚いた表情をする。
一気に 恐怖感が無くなり 、ほっと肩を下ろした 。
スタンリー「 悪い 、怖がらせたか、 ?」
昨日のうちでは聞いた事のない優しい口調で自分に尋ねてきた 。
なのでひとまず 私は首を振った。
そうすると、スタンリーはほっとした表情を見せて、私の髪に 顔を近づけ 唇を触れさせる。
そんな行動にきょとんとするが、アメリカでは友達や家族 同士で頬にキスをしたりハグしたりすることがあることを知っている のでその中の一種だろうと 考えては 、
彼を安心させるかのようにこちらも薄く微笑んでみせる。
ゼノ「…スタン 、君も、そういうことだったのか 。 通りで距離が近いと思ったよ。 」
そんなゼノの発言を聞いた途端 、スタンリーも口を開く。
スタンリー「へぇ、そう言うことはあんたもそうってことだろ 。 」
ゼノ「 やはり僕らは 気が合うらしいね 、好みも合うなんて 驚いたよ 。 」
そんなやり取りを耳に入れ、又もや混乱する。
ゼノは私を好きだと言ったし、君もってことはスタンリーも私のことが好き?いや、 自意識過剰なだけか 、 !?
などと頭の中を整理しようと 180cmの大人2人に挟まれ乍必死に考える。
この時にはもう2人の声は私の耳を通らなかった。
気がつけば、2人は私を呼びかけている。
ゼノ 「千星 、 聞いているかい ? 」
千星「す、すまん …考え事しててな、 何も聞いてなかったんだが 、… 」
そんな真剣な声のトーンに私は身体を身構える。
ゼノ「ならもう一度言おう 。 単刀直入に言うが、君は僕とスタンどちらと関係を持ちたいと思う ? 」
その問いを聞き、やはりさっきの私の考えは自意識過剰なんかじゃないと気づき、
また先程みたいに顔を赤く染める。
千星「 ッは 、急に何言って…!? 」
ゼノもスタンリーも私の顔を見つめてくる。
どちらも圧がかかっていて、それは私には重すぎた 。
もう怖いという感情は無いが、私の頭がキャパオーバーになり、ゼノに凭れ掛かる 。
一旦心を落ち着かせようと目を閉じて いると、唇に何か暖かく、柔らかい触感を感じる。
先程首元に感じたものと似ていた。
ふと目を開けると 、スタンリーがニヤッと笑い乍 、こちらを見つめる。
そんな彼の表情で私は この触感の正体に気づいた。
気づいた瞬間、私は自分の顔に手を当てる、
溶ける様に熱い 、顔だけじゃない、体全体がだ。
そして何より、下半身がキュンと疼く。
ここで私は直観的に 勘づいた 。
千星 「、わ … は た 、す だッ、… 」
ゼノにうつかるのを辞め、俯き乍、小さい声でそう呟く 。
その言葉は彼達に聞こえなかったらしく 、
『 何だい? / 何 ?』
と聞き返してきた 。
私は意を決心して 、深呼吸をした後、2人だけに聞こえる声の大きさで喋り出す。
千星「さっきの 、問いだけど … 私には決めらんねぇ… 、 」
千星「…けど 、!! 私は… ゼノ と 、スタンリーの ふ、2人の事が 好き だ っ 、」
恥ずかしさで 身体を震わせ、少し涙目になる。
ゼノとスタンリーは 顔を見合せた後、
薄く笑った 。
ゼノ「 君の 思いが知れてよかったよ 。 ならどうだい?いっその事 、2人と関係を持つのは? 」
スタンリー「お互い了承しあってんなら浮気には何ねぇだろ?」
そんなことを言う2人の顔を 初めてこんな至近距離で 見たかもしれない 。
ゼノは おでこが丸く 、子供っぽくて可愛らしい印象だったが、よく見ると 男性らしい顔立ちをしていることが分かる。
スタンリーは 一見女性にも見える顔立ちをしているが、やはり男性だ。本当に美人で石化前はさぞモテただろうな と感じる。
そんな2人の顔を見て、私が断れるわけもない。 逆に そのつもりで 意を決して話したのだから。
千星 「…ッ あ ぁ、 そうだな 、 」
と、2人の問いを承諾するようにコクっと頷く。 そして、顔を上げ 2人の目の前に立って満面の笑みで笑ってみせる 。
千星「まだ 、私も …自分の気持ちに素直になれてないし 、恋愛だってしたことないからわかんねぇけど… よ、宜しくな、? 」
なんて言えばいいか分からずひとまず照れ乍もそう声をかける。
すると 目の前の2人が驚いた顔をしている。
言う言葉間違えたか、!? と 心配していたら、
スタンリーがこちらに近づいてくる。
そんな彼の顔を見つめていると、今回は完全に見えた。 スタンリーが私に顔を近づけ、唇にキスを落とす 、
そんな行動に身体をピクリと跳ねさせ、緊張と反射で目を閉じてしまった。
煙草の少し苦い味がするが、嫌な気分はしなかった 。寧ろ、嬉しいような気持ちになるし、頭もぼんやりと霞むようになる。
口を離した スタンリーは 、
スタンリー「あんた 、顔真っ赤だな、 可愛いじゃん 。 」
と言ってきた。
そんなことを言われた私は つい顔を隠してしまう。
そんな行動をみていたゼノは、
ゼノ「す、スタン!! さっきから思っていたが抜け駆けは良くない ぞ ! 」
と、頬を膨らませて怒っている が、全 然怖くない。
スタンリー「あんたも先に チセを部屋に連れ込んでたろうが、そっちの方が抜け駆けだろ。 」
と、軽く笑い 乍 言っている 。
そんな2人の姿に、照れを通りこして 自分も笑う 。
こうして ゼノと スタンリー の2人と恋人?という関係を持つことになったのだ。
(今回は全然R18じゃなかったですが、次回は多分 センシティブになるでしょう。 お楽しみに 。)