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※nmmn作品となります。ご理解のない方はブラウザバックお願いします。
※dtが女体化しております。
(そのため名前を1部変更しています。)
※nbdt mmdt dt愛され要素が含まれます。
(nbdt,mmdtはメインになります。)
地雷等ある方は作品閉じることを推奨致します。
主のひとりごと
皆様ごきげんよう。
今回全てdt sideになっています!
そして夏休み編かなり長くなりそうなので文字数かなり多くなっていますがぜひご覧下さい。
⚠︎︎注意⚠︎︎
・fk,sk,nb,dt,iw,ab 高校3年
・mm,ru,kj 高校1年
nb,dt
iw,fk,sk,ab
mm,ru,kj が同じクラスです。
それでも良い方はどうぞ↓
dt side
駅を出て少し歩く。
sk「うわーー!!海見えた!!!」
kj「ほんまや!!」
ru「きれ〜い!」
視界いっぱいに広がる青。
キラキラ反射する水面に、
思わず足が止まる。
dt「……きれい」
nb「中学ぶり…だな」
dt「だね。皆で来た以来だ。」
潮風で髪が揺れる。
なんだかそれだけで、
夏休みって感じがした。
sk「はやく行こーー!!」
ab「荷物置いてからね〜」
コテージへ向かう道。
dt「うわ、めっちゃ綺麗……」
白い壁に木のテラス。
ru「おしゃれ〜!」
kj「テンション上がるわ〜!!」
iw「康二ずっとそれ言ってる」
sk「俺と康二の部屋こっちなー!」
fk「おいおい勝手に決めんなって笑」
一気に騒がしくなる。
dt「ふふっ」
その時、
nb「涼華」
dt「ん?」
nb「荷物貸せ」
dt「え、でも翔太ずっと持ってくれてるし……」
nb「いいから」
半ば強引にバッグまで持っていく。
dt「……ありがと」
nb「ん」
その横顔は、
昔から変わらない。
みんなが部屋を見に行く中、
少しだけ後ろを歩く。
dt「……翔太」
nb「なに」
dt「今日ありがとね」
nb「……なんだよ急に」
dt「いや、迎え来てくれたり荷物持ってくれたり」
nb「別に普通だろ」
dt「普通じゃないって」
nb「俺の中じゃ普通」
dt「……っ」
さらっと言う。
でも、
dt「(そういうとこ……)」
心臓に悪い。
sk「うわーー!!この部屋景色やば!!」
kj「BBQスペースあるで!!」
ru「舘さん早くー!」
dt「あ、今行く!」
向かおうとした瞬間、
サンダルが少し引っかかる。
dt「わっ……」
nb「っ危な…!」
咄嗟に腕を掴まれる。
dt「っ……」
nb「…だからちゃんと見ろって」
近い。
掴まれた腕が熱い。
dt「……ご、ごめん」
nb「……気をつけろよ。」
少し呆れた声。
だけど、手はすぐ離されなかった。
ab「部屋割りは電話で決めたやつで大丈夫だよね?」
ru「うん!大丈夫!康二くんと一緒だと寝れなさそうだし〜」
kj「おい!ラウ失礼やな!!」
iw「俺は安定にふっかなんだね。」
fk「あら?俺と一緒なんて大当たりじゃ〜ん?」
nb「ふっかとかイビキうるせぇだろ。」
fk「はぁー?!」
mm「ラウールと康二はいつも泊まりの時寝かしてくれないんで離れて助かります」
ru「えーひっどーい!」
dt「…ふふっ」
騒がしい会話を聞きながら自分の部屋の前に立つ。
隣の部屋には、
dt「ぁ…」
翔太と目黒。
dt「(あれ…冗談じゃなかったんだ。)」
通話で決めた時は、
そこまで気にしてなかったのに。
実際に見ると、
なんだか変に意識してしまう。
nb「なに突っ立ってんだよ」
dt「え、いや……なんでもない」
nb「ほらこれお前の。」
dt「あ、ありがとう。」
mm「涼華さん」
dt「…ん?」
すぐ近くから聞こえた声。
mm「部屋、困ったことあったら呼んでください」
dt「うん…ありがとう?」
nb「……俺もいるし」
dt「なんで2人ともそんな心配するの……」
fk「愛されてんねぇ〜笑」
dt「ふっかうるさい…」
fk「え〜?」
荷物を部屋へ置く。
dt「……すご」
木目の家具に、大きな窓。
その向こうには海が見える。
dt「景色めっちゃ綺麗……」
カーテンを開けると、
潮風がふわっと入り込んできた。
コンコン、
軽くノックの音。
dt「はーい」
扉を開ける。
nb「海行くぞ」
dt「え、もう?」
nb「佐久間が待てないらしい」
翔太の後ろから、
sk「涼華!はやくーー!!!」
という騒がしい声。
dt「ふふっ……佐久間らしい」
nb「準備できた?」
dt「うん、大丈夫」
部屋を出る。
nb「忘れもん…ねぇ?」
dt「大丈夫!全部カバン入ってる。」
nb「ほんとか?」
dt「もうっ…なんで信用そんなにないの!」
nb「修学旅行でどでかい忘れ物してたやつが何言うか。」
dt「うっ…あれは事故だし……」
nb「事故ばっか起こすタイプだもんな」
ふっと少し笑われる。
でも、
そうやって覚えてるのが、
少しだけ嬉しかった。
階段を降りる。
外へ出ると、
みんなもう海へ向かって歩いていた。
kj「舘さーん!!早くー!!」
ru「置いてくよー!」
dt「待ってってば!」
小走りになる。
その瞬間、
nb「おい走んなって」
後ろから腕を軽く引かれる。
dt「わっ…」
nb「転ぶ」
dt「そんな…子供じゃないんだから…」
nb「さっき転びかけてたやつが言うな」
dt「う……」
言い返せない。
nb「ほら、行くぞ」
自然に歩幅を合わせてくれる。
昔から、
翔太はこうだった。
dt「(……なんか)」
dt「(今日ずっと優しくない?)」
いや、
優しいのは昔からかもしれない。
ただ、
自分がちゃんと気づいてなかっただけで。
砂浜へ降りる。
dt「……わぁ」
目の前いっぱいに広がる海。
太陽の光を反射して、
水面がキラキラ輝いている。
sk「うおーー!!!海だーーー!!!」
佐久間が真っ先に走っていく。
ab「ちょっと!はしゃぎすぎだってばー!!」
kj「佐久間くん子供すぎるやろ!」
ru「でもちょっと分かる〜!」
賑やかな声が響く。
dt「……楽しい」
nb「良かったな。」
dt「うん…」
その時、
波が足元まで来る。
dt「きゃっ……!冷たっ!」
思わず翔太の腕を掴む。
nb「ははっ!ビビりすぎ笑」
dt「だって急だったし!」
nb「ガキかよ笑」
dt「5歳児に言われたくない!」
笑いながら手を離す。
でも、
nb「……」
掴まれていた腕を、
翔太が少しだけ見ていた気がした。
sk「ねぇねぇ写真撮ろーー!!」
kj「海バックに撮りたい!!」
ru「舘さん真ん中ね〜!」
dt「私〜…?」
少し照れながら輪の中へ入る。
fk「翔太もっとこっち寄れって〜」
nb「なんでだよ」
fk「写真なんだからいいじゃーん」
ぐいっと肩を押される。
dt「わっ……」
一気に近くなる距離。
nb「……おいふっか余計なことすんな」
fk「はいはい笑」
kj「撮るでーー!!」
シャッター音。
その瞬間、
潮風が強く吹く。
dt「あっ……」
帽子が飛びそうになる。
nb「っと」
先に押さえられる帽子。
dt「……ありがと」
nb「今日ほんと危なっかしいな」
dt「そんなことないし……」
nb「あるっつーの。」
即答される。
でも、その声は少しだけ優しかった。
sk「ねぇねぇ海入ろー!!」
kj「ええやん!!」
ab「ちょ!入るのは明日でしょ?!」
kj「待ちきれん!」
sk「行くぞ康二ー!!!」
iw「アイツら自由すぎ…」
fk「照は入る?」
iw「俺は遠慮しとくわ。」
賑やかな声。
波の音。
潮風。
dt「……夏休みだ」
ぽつりと零れる。
nb「今さら実感した?」
dt「うん。なんかやっと」
その時、
sk「涼華ーー!!!」
dt「ん?」
バシャッ!!
dt「きゃあっ!!」
突然かかった海水。
sk「あはははっ!!」
dt「ちょっと、佐久間ぁ!!」
服の裾が少し濡れる。
kj「佐久間くん子供すぎるて!!」
ru「舘さんびしょびしょだ〜!」
dt「もー!!最悪……!」
nb「っはは!」
dt「え、なんで翔太笑ってるの?!」
nb「いや、お前の反応おもろすぎ」
dt「ひどっ!」
ふてくされたように頬を膨らませる。
すると、
nb「ほら」
ふわっと頭にタオルがかけられた。
dt「……え?」
nb「風邪ひくぞ」
dt「いやこのくらい平気……」
nb「お前“平気”って言う時ほんと平気じゃねぇから」
dt「なにそれ……」
でも、
渡されたタオルは少し温かかった。
fk「おいそこイチャイチャすんなよ〜」
dt「っ!?//」
nb「はっ?!//」
sk「そうだそうだー!!」
dt「ち、違うし!!」
顔が熱くなる。
nb「……ふっか」
fk「えー?でも今の完全に彼氏だったって笑」
dt「ふっか!!」
周りの笑い声。
だけど
dt「(……なんで)」
dt「(こんなドキドキしてるんだろ)」
タオルを握る手が、
少しだけ熱かった。
sk「ふっかも照も来いよー!!」
fk「おっし行ってやるかぁ…」
iw「え〜…仕方ないなぁ…」
皆が賑やかに話すその横で、
dt「……」
そっと海を見る。
中学の頃、
みんなで来た海。
あの頃は、
何も考えずにはしゃげていた。
でも今は、
隣にいる翔太を妙に意識してしまう。
nb「……なに考えてんの」
dt「えっ」
nb「顔固まってる」
dt「……別に、なんでもない」
nb「…さっきのやつなら別に気にすんなよ」
dt「っ…うん」
その時、
sk「翔太〜!!」
nb「あ?」
バシャッ!!
nb「っ冷た!?!?」
佐久間が思いっきり海水をかける。
sk「あははは!!お前だけまだ濡れてねーからなー!!」
nb「お前ふざけんな!!」
珍しく本気で追いかけ始める翔太。
dt「っふふ……!」
思わず笑いが零れる。
kj「うわしょっぴーが来るー!」
ru「逃げろ〜!!」
普段なら、
「だる」
とか言いながら動かないのに。
dt「(……楽しそう)」
なんだか、
それだけで嬉しくなる。
nb「涼華!!」
dt「え?」
次の瞬間。
バシャッ!!
dt「わっ!!」
思いっきり水をかけられる。
nb「ははっ!!」
dt「ちょっ……翔太!!」
珍しく子供みたいに笑ってる。
dt「私はさっき濡れたんだけど……!」
nb「お前も道連れ」
dt「最低!!」
でも、
その顔が楽しそうすぎて。
dt「……もうっ」
怒りきれない。
グイッ
dt「っ……!?」
足を取られる。
浅瀬だったはずなのに、
濡れた砂にバランスを崩す。
dt「わっ……!」
nb「っ、涼華!!」
倒れかけた瞬間、
腕を強く引かれる。
dt「っ……」
気づけば、
翔太の胸元にぶつかる形で止まっていた。
nb「……っぶねぇ」
近い。
濡れた服越しに伝わる体温。
dt「……ぁ」
急に恥ずかしくなって、
慌てて離れる。
sk「うわーー!!青春してるー!!!」
kj「きゃーーー!!」
dt「もぉうるさい!!」
顔が熱い。
nb「お前ら騒ぎすぎ」
そう言いながらも、
耳が赤くなっていた。
mm「大丈夫ですか?」
後ろから聞こえた落ち着いた声。
dt「……目黒」
いつの間にか近くまで来ていた。
mm「結構派手に転びそうでしたよね」
dt「う……」
否定できない。
mm「捻ったりしてないですか」
dt「だ、大丈夫……」
mm「なら良かったです」
そう言って、
目黒がしゃがみ込む。
dt「え?」
mm「足、砂ついてます」
dt「っ……!」
サンダルのストラップに入り込んだ砂を、
軽く払われる。
dt「ちょ、目黒、自分でできるから……!」
mm「でも歩きにくそうだったので」
あまりにも自然な動作。
dt「……ありがとう」
nb「……」
隣で、
翔太が少しだけ眉を寄せた気がした。
fk「おぉ〜?」
iw「…ふっか絶対面白がってるでしょ」
fk「だって反応おもろいから笑」
ru「舘さんモテモテだ〜!」
kj「両手にイケメンや!!」
騒がしい声が響く。
でも、
mm「……」
目黒だけは、
静かにこっちを見ていた。
その視線が、
少しだけ熱を持っている気がして。
dt「(……なんで)」
dt「(こんなに落ち着かないんだろ)」
潮風が頬を撫でる。
でも、
顔の熱はなかなか引かなかった。
ab「はいはい、一旦休憩しよ〜!」
nb「さすがに暑すぎる……」
fk「翔太もう溶けそうじゃん笑」
sk「えーーまだ遊べる!!」
kj「佐久間くん元気すぎるって!」
ru「飲み物買い行こーよー!」
海の家に向かおうとした時
kj「あ!じゃあビーチバレーで勝負して負けた方のチームがジュース奢りにしよや!」
fk「おっ楽しそうじゃんそれ」
nb「まだ動くのかよ…」
ru「きゃは!しょっぴーバテバテ〜!」
ab「ビーチバレーやるならチーム分けしようか」
kj「俺舘さんと一緒のチームがええ!」
dt「え?私?」
sk「えー!俺も!」
iw「公平にグッパーじゃない?」
騒ぎながらも砂浜に円になる。
kj「ほないくでー!」
結果チームは
私 翔太 ラウール ふっか
康二 阿部 照 目黒 佐久間
になった。
ru「やった〜!舘さん一緒!」
dt「頑張ろうねラウール」
fk「うち絶対平和チームじゃん」
nb「どこが」
fk「お前いる時点で平和じゃねぇか笑」
dt「ふふっ」
視線を上げる。
向こう側では、
目黒が静かにこっちを見ていた。
mm「……」
目が合う。
dt「……?」
でも、
すぐに逸らされた。
kj「負けたチームジュース奢りやからなー!」
sk「負けねーぞ!!」
砂浜に簡単な線を引いて、
即席のコートを作る。
ru「舘さんこっちこっち〜!」
dt「はーい」
立ち位置を確認する。
nb「涼華、前な」
dt「え、なんで?」
nb「お前運動できるだろ」
dt「……まぁ、人並みには?」
fk「いや絶対人並みじゃない笑」
ru「舘さんなんでも出来そう〜!」
kj「サーフィン出来る時点で強いやろ!」
dt「そんな期待されるとやりにくいんだけど……」
nb「まぁ佐久間よりはマシ」
sk「なんで俺?!」
iw「佐久間球技壊滅的だからね」
sk「待って!?!?」
ab「中学の時の体育でドッジボール自分に当ててたよね」
sk「あれ事故だから!!」
fk「伝説だったわ〜笑」
dt「っふふ……!」
笑いながら構える。
sk「よーし!サーブ行きまーーす!!」
勢いよく打ち上がるボール。
……と思った次の瞬間。
ボスッ
sk「おぁっ?!?!」
自分の頭に直撃。
ru「きゃはははっ!!!」
iw「だから言ったじゃん笑」
ab「もう試合始まる前から面白いんだけど笑」
sk「なんでぇ!?!?」
砂浜に崩れ落ちる佐久間。
dt「っふ、ははっ……!」
お腹が痛くなるくらい笑ってしまう。
nb「笑いすぎ」
dt「だって今のは反則……っ」
翔太が私を見つめる。
fk「お、翔太顔緩んでる〜」
nb「うるせぇ」
ようやく仕切り直して試合開始。
kj「行くでーー!!」
勢いよく飛んできたボール。
dt「っと」
パシッ
綺麗にレシーブが上がる。
ru「えっ、舘さんうま!!」
fk「さっすがぁ〜」
nb「だから言ったろ」
dt「翔太!!」
nb「おう」
トン、
と綺麗に上がるトス。
dt「っ……!」
あまりにも自然な連携。
kj「え、なにあのコンビネーション!?」
ru「幼馴染すご〜い」
sk「めちゃかっけぇじゃん!!!」
dt「そんな大したことしてないって!」
笑いながら振り返る。
その時、
mm「……」
目黒と目が合った。
dt「……?」
でも、
すぐに逸らされる。
dt「(……なんか)」
dt「(さっきから目黒、静か……?)」
次の瞬間、
kj「よそ見禁止やでー!!」
バシッ!!
dt「わっ!?」
飛んできたボールを、
ギリギリで受け止める。
nb「ナイス」
dt「っ……危な……!」
kj「今の完全に隙だらけだったでー!」
dt「だって急だったし!」
ru「舘さんがんばれ〜!」
再びボールが上がる。
nb「涼華!」
dt「っ!」
自然に呼ばれる声。
自然に動く身体。
パシッ
綺麗に決まるアタック。
kj「うわっ強!?」
ab「もー舘普通に上手いんだけど!」
dt「え、ほんと?」
fk「何でもできるマンさすがですわ〜」
nb「まぁ昔から運動神経はいいもんな。」
dt「……なんか上からじゃない?」
nb「事実言っただけ」
dt「むぅ……」
でも、
少しだけ嬉しかった。
試合は思った以上に盛り上がって、
気づけばみんな砂だらけだった。
sk「っはーー!!疲れたーー!!」
kj「でもめっちゃ楽しい!!」
ru「ジュース奢り決定だね〜!」
iw「もう…佐久間が足引っ張ったせいでしょ。」
sk「えぇ!?!?」
ab「まぁでも面白かったから笑」
砂浜へ座り込む。
dt「あつ……」
首元を軽く仰ぐ。
その時。
コツ、
と冷たいものが頬に当たった。
dt「ひゃっ!?」
nb「あ、ごめん」
振り向くと、
スポーツドリンクを持った翔太。
dt「びっくりしたぁ……」
nb「熱そうだったから」
dt「……ありがと」
受け取ったペットボトルは、
ひんやり冷たかった。
nb「顔赤いぞ」
dt「久々あんなに動いた…」
nb「部活引退してから全然動いてないもんな。」
dt「ほんとね〜」
笑いながらキャップを開ける。
その少し後ろで、
目黒が静かにこっちを見ていたことには、
まだ気づいていなかった。
sk「次どーする!?」
kj「砂浜に絵描こや!!」
iw「急に小学生みたいなこと言い出した」
ru「でも楽しそう〜!」
ab「時間まだあるし、夕日見るまで自由行動でもいいんじゃない?」
fk「お、いいねぇ」
sk「え、じゃあ俺海入ってくる!!」
iw「また入るの?」
sk「ちょっとだけ!!」
佐久間と康二が走っていく。
ru「おれも行こ〜!」
ab「ラウールまで!?」
一気に賑やかになる砂浜。
dt「ふふっ……元気だなぁ」
nb「完璧にガキ組だな」
dt「翔太もさっきはしゃいでたじゃん」
nb「……あれは佐久間のせい」
dt「ふふっ、言い訳」
その時、
fk「あ、俺飲み物追加で買ってこよっかな」
iw「俺も行く」
ab「じゃあ俺も〜」
気づけば、
周りの人数が減っていく。
dt「……あれ」
nb「ん?」
dt「なんか急に静か」
nb「珍しいな」
波の音だけが近くなる。
少しだけ、
空気がゆっくりになる。
dt「……」
隣に座る翔太を見る。
濡れた髪。
少し眩しそうに細めた目。
dt「(……かっこいいな)」
思った瞬間、
慌てて視線を逸らす。
nb「なに」
dt「っえ!?」
nb「いや、見てたろ」
dt「み、見てない」
nb「くはっ…笑分かりやす」
少し笑われる。
dt「もう……」
悔しくて砂を軽く蹴る。
すると
mm「涼華さん」
目黒が戻ってくるのが見えた。
片手にはアイス。
dt「目黒?」
mm「みんなの分買ってきました」
nb「気が利くな」
mm「翔太くん達の分もありますよ」
そう言って、
順番にアイスを配る。
dt「わ、ありがとう」
mm「……溶ける前にどうぞ」
受け取ったアイスは、
少しだけ冷たすぎるくらい冷えていた。
dt「……うまぁ」
mm「良かったです」
目黒が小さく笑う。
その笑顔に、
また少しだけ胸がざわついた。
sk「うわーー!!アイス!?!?」
遠くから佐久間が走ってくる。
kj「え、ずるいやん!!」
ru「俺らの分は〜?」
一気にまた騒がしくなる。
mm「人数分あるよ笑」
ab「さすがめめだね〜」
fk「気遣いレベル高いね〜」
iw「出来る後輩だね。」
mm「そんなことないです」
少し照れたみたいに笑う。
dt「……」
なんとなく、
その横顔を見てしまう。
nb「涼華」
dt「ん?」
nb「アイス溶けてる」
dt「あっ」
慌てて一口食べる。
冷たさが一気に広がって、
思わず目を細めた。
sk「涼華の食べ方かわい〜!!」
dt「はっ?」
kj「ほんまや!小動物みたいやで!」
dt「そんなことない!」
笑い声が重なる。
ポタ、
dt「あっ……」
溶けたアイスが指に垂れる。
dt「うわ最悪……」
nb「だから言ったろ」
翔太が呆れた顔をする。
dt「だって急に溶けたし……」
nb「おら舐めろ舐めろ」
dt「お行儀悪いじゃん…」
mm「……」
少し離れた場所で、
目黒が静かにこっちを見ていた。
でも、
何かを言うわけじゃない。
ただ、
少しだけ目を伏せる。
dt「(……?)」
一瞬気になったけど、
sk「ねぇねぇ早くBBQしたい!!」
kj「たしかに!お腹すいたな!」
ru「コテージ戻ろ〜!」
賑やかな声に、
また意識はそっちへ引っ張られていった。
太陽は少しずつ傾き始めていて、
海がオレンジ色に染まり始めていた。
続く▶︎
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