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旧国注意
地雷注意
プロイセン王国=ドイツ帝国
オーストリア帝国=オーストリア・ハンガリー二重帝国
表現あり
ちょっとだけ戦争表現、死ネタあり
いいですね、どうぞ
覚えていますか?
あなたと私が初めて戦った時のこと
あの時のあなたは自信満々でギザ歯を見せつけて笑い
襲いかかってくる私のところの兵士を剣でなぎ払い
私のことを追い詰め負かしたあの戦争の事を
覚えていますか?
小さい頃、私がバイオリンを弾きあなたがピアノを弾いて一緒に歌った事を
あなたとは対立することもあったけど協力することもありましたね
だからあなたの目の傷を見る度に胸が痛みました
いつも鬱陶しいのに私から目を背けられるとモヤモヤするんです
なぜでしょう?
一方的でしょうけど、私はあなたの事を好敵手だと思っていました
あの時私があなたに助けを求めなければ
あなたはこんなにならなかった
関係が崩れることもなかったのに
あの時の戦争で
私はあなたに助けを求めた
でも負けてしまった
その責任を私は、、、わたしは、、、!!
あなたに押し付けてしまった
恩を仇で返してしまった
あなたは多額の借金を抱え
やがて息子さんに
政権交代しましたね
あなたは旧国となりましたが
怪我などで寝たきりで今にも亡国となってしまいそうだと
噂で聞きました
ねぇ、私も政権交代したんです
共和制の息子と交代しました
私も旧国となりました
私は、
あなたにもう一度会いたい
そして謝りたい
あの時の事を
私がレイピアで傷ついてしまった片目のことを
まだ謝れていない、許されてもいない
あなたはきっと
許さないと言うでしょう
私を見たくもないと言って払い除けるかもしれません
それでもいい
ただ、、、ただ、、、
謝りたい
死んで欲しくない
言い訳です、こんなになると思わなかった
いつも自信満々で豪快に笑うあなたが好きでした
失ってから気づいてしまった
過去は戻らないのに
ごめんなさい、ごめんなさいッ…!
この声は届かないのに、、、
私も引きこもってしまった
全てがどうでも良くなった
政治は賢い息子がやってくれているから
あなたのこと以外
全てが、、、どうでもいい
でもある日の午前中
コンコン「お父様…」
息子が珍しく私の部屋をノックしました
「………なんですか?」
「いつまで塞ぎ込んでいるつもりですか?」
「あなたには関係ありません、、、」
「関係なくないです!私にも話してくださいよッ…!」
「あなたに何がわかるのです?私は罪を犯しました…一生許されない罪を…」
「しかも大切な人に… その人の人生をめちゃくちゃにしてしまったんです!」
「 だからって(((
「だから!?あなたにはわかりませんよ!この気持ちを…… 」
「理解することなんてッ……‼︎」
「 ………えぇ分かりません」
「ならッ!」
「でも‼︎」
ビクッ
「私だって子供ではないのです!あなたを支えたいんです……」
「気持ちは嬉しいですでもッ」
「話を聞いてください…」
「嫌です」
「聞いてなんになるのですかッ(((
「いいから!聞いて!」
「………」
「はぁ……はぁ……」
「プロイセンさんの容態が悪化したんです…」
「は……?」
「さっきナチスさんから連絡がありました」
「お父さんの容態が悪化したと、もう、、、死んでしまうかもしれない」
「ッ……」
「お願いです…会いに行ってください!
「今なら間に合うんです!」
「お願い!」
「………」
プロイセンが……
嫌だ、嫌、、、
まだ何も許してもらっていないのに
私はなんて愚かだったのだろう、、、
「……行きます……!」
「っ!」
「まだ、、、まだ、、、」
「あの人に伝えたいことがあるのです!」
「………」
「………いってらっしゃい」ニコッ
それから私は館をでて
走りました
愛の力ってすごいですね
私の中で史上最高速度が出ましたよ
今、会いに行きますね
最愛の人よ
〜ドイツ家の館の前〜
「はぁ……はぁ……はぁ………」
コンコンッ「ごめんください!オーストリア帝国です! 」
ガチャッ…「はい……」
「ぁ、あの!プロイセンに…!あなたのお父さんに会わせて……もらえませんか?」
「あぁ、いいですよ…話は聞いております」
「こちらです」
「ありがとうございます……!」
いよいよです
あなたにやっと会える
「お父さん……入るぞ」
ガチャッ
そこにはあなたがいました
あの頃とは違い
痩せ細っていましたが
勇気を出して声をかけてみました
「お久しぶりです……プロイセン」
そうしたら
「おぉ!オーストリアじゃねぇか! 」
以外に元気な声
あの頃と変わっていない…でも
かなり無理を出したのでしょうね
「けほっ…んん“ッ久しぶりだな」
咳…隠しきれてませんよ
「無理すんなよ?父さん……俺は部下から呼ばれているからもう行くな………」
おそらく気を使われた
思わず彼が出ていった後
よくできた息子さんですね…と声に出していた
「そうだろ…自慢の息子だよ」
あなたは笑った
優しくふんわりと穏やかに
正直あなたらしくないと思いました
でもそうなっても仕方なかったのかもしれない
それから私達は世間話や昔の話をしました
プロイセンは私を突っぱねることも嫌味を言ってくることもしなかった
こんな時間が続いて欲しい
心からそう思った
でも時間は有限……
もうあたりは暗くなっていた
「けほっゲホッぐッ……は……
「はは……すまんな……こんなで」
あなたは笑い、私に謝った
あなたが謝ることじゃないんです
私が悪いです
気づいたらあなたの事を押し倒していました
あなたは頭にハテナを浮かべ
オーストラリア…?と言い
戸惑っていました
そりゃそうですよね…戸惑いますよね
私があなたの状況だったら蹴り飛ばしています
でも現役のあなたもそうするはずです
蹴り飛ばすか突き飛ばすか
あなたは何もしない
いや、できない
力が残っていないから、、、
私よりも大きい体格なのに……
あなたに覆いかぶさってあなたの胸で思わず泣いてしまいました
「ぅ……ぁ、ヒグッごめんなさいッ私こそ……!」ボロボロ
「ぅあ……ごめんなさいッごめんなさいぃ……」ボロボロ
「………」ナデナデ
あなたは抱きしめて私の背中を撫ででくれました
優しく、 優しく
「なぁオーストリア…」
「ビクッ、ん……なんです?ヒック……グズッ…」
「俺はお前の事怒ってないぞ 」
「恨んでもない」
「え……?なんで……!私は、あなたに」
「だって」
「好きな人を守れたんだから」
「それでいいんだよ俺はな…たとえそのせいで死んだとしても」
「ッ……へ?それって///」
「ハハッだから」
あなたはあの時のようにギザ歯を見してニヤッとし
「お前はお前らしくいろ」
「プライドが高くて高飛車で私は由緒ある家系の〜〜って言っていればいいんだよっ」
「はッわかったか!」
「……///」ボロボロ
「泣くなよせっかく綺麗な顔なんだ」
「笑ってろよブスが」
「ッ!うるさいですねぇ!///💢」
「ははっ……はぁ……」
「オーストリア…」
「なんです?」
「俺はもう長くない」
「………」
「この短い時間だけ」
「お前の時間を俺にくれ」
「はぁ……嫌です、なんて言うと思いましたか……」
「私はもうあなたに堕ちていますよ」
「ずっと前から」
「ならもっと早く言えばよかったな」
「ほんとですよバカ 」
「んだと??」
窓に夕焼けがうつって反射で床をいろどっていた時
2人の影は重なっていた
初めてのキスは甘かったそうな
「ねぇプロイセン…今月は紫色のチューリップです」
「綺麗でしょう?」
「亡国はいつか蘇ると文献がありますが…ほんとでしょうか?」
「いつなんですかね」
「浮気しちゃいますよ⁇まぁしませんがね……この身をあなた以外に捧げるなんて想像しただけで虫唾が走ります…」
「蘇ったら真っ先に私に会いに来てくださいね?」
「約束です」
この2人が再会するのは大きな戦争が終わった80年後であるとまだオーストリア帝国は知らない
………遅いですよ、バカ
ごめんな……改めて、付き合ってください
だから言ったでしょう?
もう私は……
あなたに堕ちていると、身も心も
ははっ俺もだよ
愛してます/愛してる
はいこんにちはこんばんは
初めまして
菊陵です!私はぷり小説で小説を書いていてこの小説もぷり小説で書いたうちの一つです
最近伸び悩んでいたのでテラーにもお邪魔しました
伸びてほしい(切実)
主にぷり小説中心で活動しているのでここで書くのはぷり小説で書いたものか短編か
衝動書きのものになります
長文すみません!失礼しました!