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リアル目線めっちゃ思いました、! 嫉妬だか赤くんだか凄いですよね、、 作品めっちゃ刺さりました、 フォロー失礼します🙇♀️
※ 青黄 ※
※ 黄さん視点→青さん視点 ※
※ 赤さん友情出演 ※
※ 微リアル目線 ※
同じ妄想を楽しめる方のみ 𓈒𓏸︎︎︎︎
「はぁ…」
ため息をつきながら、最初から聞いていたころちゃんの配信を閉じた。
ころちゃんが後輩の話とか、するから。
ころちゃんが怒ってるって言うから、誰に怒ってるのかななんて もしかして僕だったりする?みたいな淡い期待を抱きながらBGMとして聞いていたころちゃんの配信は、なんだか後輩さんの話ばっかりで。メンバーの話をしてくれてたあの頃って もう無いのかな。
怒ってる理由はおなじメンバーのりいぬ宛だったし、リプでもなんか仲良しだったし、某赤くて辛いお店にも認知されてたし おんなじグループのメンバーに嫉妬してしまうのは何回目だろう。いい加減学べ、僕。 僕はころちゃんがきっと好きだけど その恋心を早く捨てないといけない。こんな辛い嫉妬だってしてる暇は僕にはない、僕は ころちゃんなんか…
…ころちゃんのこと、すきだよ。
クズみたいなとこがあっても根は優しいし いつもおちゃらけてて明るくて好かれやすい。でもゲームへの集中とか 真剣な場では真剣な彼のギャップがかっこよくて。歌もうまいしガサガサ声だけど普通にイケボだし…顔もかっこいいし…?もう、ぜんぶすきなんだよ。
気分が乗らないけどころちゃんのことは忘れて作業しよう。後輩が嫉妬してるって言ってたけど僕も嫉妬してるんだからね なんて思ったけど 後輩の方がかわいいにきまってるよね。どーせ僕なんて。
ぷしゅ、とエナジードリンクの蓋を開け がぶっと呑んだ。今日のことは、忘れよう。
彼のことも、早く忘れられますように。
そろそろ眠くなってきて、時刻を見たら6時。
うん、ちょうどいい時間。今日は朝からレコーディングがあるから急いで準備をする。結局寝てはいないが 寝てても寝てなくても顔の隈は見えないし元気だって頑張って出せるから大丈夫。エナジードリンクをもう一本取り出し… あれ、もう無かった。
寝てない体で外に出るのはやっぱりしんどいものがあるけど、レコーディングに行かなくちゃだし まだ時間あるし買いに行こ。
お財布と携帯を入れて、ちょっと身支度。
家の鍵を締めて、いってきます。
どこいこうかなぁ… コンビニ 僕の欲しいエナジードリンクなかったりするんだよね 一旦僕のお家から近いコンビニ行ってみよっと。
いつもの音がして、ドアが開く。店員さんはなんだか眠そうだけど いらっしゃいませ と対応してくれて会釈をする。朝からすごいなぁ
そしてドリンクのコーナーに足を進める。
モンスターは…あった。良かったー。とりあえず五本でいいかな。それ以上買ったら変な目で見られそうで怖いし。せっかくだし朝ごはんも買っていこ。
僕はエナジードリンクとパンを持ってレジに並んだ。
♡
「おはようございますー!」
そうやって入ってきたのはるぅとくん。
朝にしてはハッキリとした声色に こいつまた寝てないのか?なんて一人で呆れた。
ソファーでスマホを見てる僕に おはよ、ころちゃん なんて声をかけてきたから おはよーとだけ返す。
「ころちゃんって朝ごはん食べました?」
そう言われて そういえば時間なくて食べれなかったわ~と返すと、るぅとくんがパンを出してきた。
「じゃあ、これころちゃんにあげます」
「え?いいの?」
正直お腹が空いてたからめちゃめちゃ有り難い。でもこのパンはどうしたんだろう。そんな深いことでも無いだろうし聞くことにした
「このパンどうしたの?」
「えーっと…買ったんですよころちゃんのために!」
あははー と笑うるぅとに、コイツ絶対嘘ついてるわと思ってまた一人で呆れる。こいつのことだから朝ごはんに買ったけど僕が食べてないなら僕にあげる って感じだろう。
なんでこいつは、自分を大事にしないんだ。
そんなことを思いながら彼を見つめていると ころんさーん!とスタッフの声が入った。タイミング悪、そう思いながら僕はドアを閉めた。るぅととは一言も会話を交わさずに。
帰ってきた時気まずそ~、なんて思いながらレコーディングへ行った。
レコーディングが終わり、ドアを開ける。そしてそこにはすやすやと眠ってるるぅとくんとスマホを見ている莉犬くん。
「あ、莉犬くんおはよー」
「おはよーころちゃん、今日は珍しく起きてるよ!」
そー、なんて適当な返事をして るぅとくんが出してくれたパンを探す。んーと、無い。
「莉犬くん、ここにあったパン知らない?」
そうあった場所に手を置きながら話すと、
「あ、それなら食べちゃった~」
ころちゃんのだったの?ごめんねなんて笑う彼にはぁ、と息をつく。別にいいけどさ。
「それでなんでるぅとくん寝てるの?」
今一番の疑問を問いかけた。るぅとくんは楽屋であまり寝る人じゃない。莉犬くんが寝てないことにも驚きだけど。
「んー。なんか俺が部屋入ったら眠そうにしてたから寝たら?なんて言ったら寝たよ」
そう言いながら莉犬くんはるぅとくんの寝顔に目を落とした。僕もるぅとくんを見る。
少し茶色くて、金髪のようなサラサラな髪。
大きい目が閉じていて 頬が少し赤く。
口を小さく開けたり閉じたりしながら寝ている姿はまさに天使、その言葉がピッタリだ。
「可愛いな〜るぅちゃん」
そんなことを言いながら彼はるぅとくんの頭を撫でた。羨ましい、なんて気持ちはどこかに行ってしまって 今は心配の一言だった。
「るぅとくんが寝るなんて珍しくない?」
「多分、寝てなかったんだと思うよ。るぅちゃん作業でお疲れだもんね」
そんなこと、僕が一番知ってるよ。
そう言いたい嫉妬心をグッと堪える。でも僕が一番るぅとのことを分かっていて 僕が一番るぅとのことを…知っていて なんて思いは昔から変わらなくて 馬鹿馬鹿しいなと笑う。
「ん…」
るぅとくんの瞳が、少しずつ開かれる。起きたるぅとくんに少し駆け寄って おはよ なんて零すとるぅとくんは 半開きの目をぱちぱちさせながら、何故か僕にそーっと抱きついた。
そしてソファーに倒れ込む。
僕の背中に手を回して、ホールド。なんで急に、こいつは抱きついてきたんだ?恥ずかしいんだけど。そう思いながら視線をるぅとくんの目にやるとにこっと笑っていた。満場一致、可愛い罪。 莉犬くんはあらあら~なんて茶化している。でもそんな莉犬くんの声すら聞こえないくらい、僕にはるぅとくんが映っていた。そのサラサラな髪に手を絡ませて、頭を撫でる。るぅとくんは嬉しそうに目を閉じる。コレ、また寝るパターン?
莉犬くんに助けを求めようとした時、俺トイレ行ってくるね!とトイレに行ってしまった
僕の前には僕の上ですやすや寝ている天使。
そんな彼を見ていたら 嫉妬心とか 昔だとか 全部全部どーでも良くなって。ただ彼と居られるこの時間が どれだけ幸せかって。
彼が起きた時に この体制ビックリするのかな なんて思いながら僕も寝てしまおう。そう瞼を閉じた。るぅととの時間を大切に出来るやつは、僕しかいない。るぅとが身を任せられるやつは僕しかいない。そうだよね?
天使のような彼は、天使じゃないから好きなんだ。るぅとはるぅとだから好きなんだよ。
どうか、彼がわかってくれますように。
起きたらそこには きっと彼との甘い時間。
♡ END ♡
🐢更新ですが…!今作最後までお読みいただきありがとうございました♡