テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#オフィスラブ
ゆうクロ。
424
comi
4,413
寒かった夜もあっと言う間に過ぎ、空に太陽が昇ってゆく背景を見ながらクラピカは一つ小さな背伸びをした。
まだ眠たい眼を擦りながらゆっくりと布団から身体を離す。
朝だ。
昨日は大変だった。急に雨が降り出し、その上雷が落雷した。
天気予報では”晴れ”だったがあまりにも天気予報が大外れで思わず吹いてしまいそうになった。
木造の階段を降り、リビングに着いたらエアコンを付ける。
秋や冬、この中でエアコンは使わずにはいられない。
大体起きてもお腹は空いていない為いつも朝食は食べない。
洗顔した後、白いシャツを上から身体に通す。
下はデニムのズボンで、その上から革製のベルトを付ける。
シンプルなコーデだが自分としては気に入っていた。
いつも使っているトートバッグを手に持ち、玄関の扉を開けた。
ーーー
自宅から大学まではおよそ1.5キロ。
走ればギリギリ間に合う距離だ。しかし、ハナから大学は遠い為朝早く起きて大学に通っている。
手段となればバス通もあったが辞めた。
理由は二つ。
一、お金がかかるから。
二、バスより徒歩の方が健康だから。
よくよく考えればそういう事だったので辞めた。
大学に着いたらまずは支度。
トートバッグから引き用具やノート、課題を出す。
朝早くは誰も居ないので静かだ。私は静かな空間が好きな為いつも朝早くから来ている。
うるさいと言えばあいつだ。
クロロ=ルシルフル 私の同級生。
やたらと話しかけてくる上に言葉や心理の観察力が高い。
まるで相手が元から何を話したいのかすら理解している様に見える。
それはそれは厄介な奴だったので私は良く奴を避けていた。
それともう一つ嫌な所が。
性格や人格、見た目が良い所だ。
おかげで奴が私の所に来ると他の人も集まってくる。だから嫌だ。アイツなんか嫌いだ。
講義が終わり、放課後私は図書室で読書をしていた。
最近好きな小説が出来て毎回それを読んでいるのだ。
それというのは、ファンタジーの小説、「クルタ族」の話だ。
登場人物はクラピカ。この小説が気になり手に取って読んでみた所私と同じ名前だったので初めは驚愕した。
しかし読んでいくにつれて自然と慣れていった。
自分が、私がこんな事をしている…
想像するととても面白かった。
しかし、たまたま風でめくれて見えた、最後の数ページが気になった。
何語か分からなかったのだ。
イタリア語、アメリカ語、フランス語…
様々な言語の本を読み漁ったが、その言語に至るものは無かった。
「何の言語なのだろうか」
その問題だけがずっと頭の中で回転していた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!