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君はヴァンパイア【桃橙】

♥

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2022年12月03日

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君はヴァンパイア【桃橙】

⚠吐血表現


【橙side】

俺の彼氏はヴァンパイア…と言ったら君は信じる?


橙『なぁ、瑚崘』

青『何?』

橙『ヴァンパイアってほんまに居るんやで』

青『慈恵琉くん何の映画見たの?』

橙『映画やないって、ガチの話』

青『とうとう本当に頭やられちゃったか…w』

橙『言い回し酷すぎやろw』


きっとみんなこう言うだろう

でも、本当の話

さぁ…君はこれから始まるストーリーを見て嘘だと突き通せる?

───非科学的でも証明しよう。


俺の彼氏の名前は智弥

みんなが知ってる通り、同じすとぷりメンバーである

公にはしてないけど実は、ひっそり付き合っていた

たしか…ちょうど1年前くらいのことだった気がする


⟬1年前⟭

桃『あのさ、慈恵琉』

橙『ん?』

桃『もし、俺が男が好きって言ったら引くか?』

橙『引かへんよ』

橙『恋愛なんて性別関係ないと俺は思うけどなぁ…』

桃『じゃあさ、』

橙『うん』

桃『慈恵琉のこと好きだったらどうする?』

橙『……え?』

桃『あー、いや…もしもの話?』

桃『だから、気にすんな』


そう言う彼は今にでも泣きそうな顔で

これはもしもの話ではなく、本当の気持ちなのだとすぐに気づいた


橙『嬉しいで』

橙『さとちゃんが好きって言ってくれたら』

桃『それ、本気で言ってる?』

橙『逆にここで嘘つくか?w』

桃『スゥ…』

桃『俺、慈恵琉が好き』

桃『こんな俺だけど、付き合ってくれますか?』

橙『よろしくお願いします、?』

桃『なんで疑問形なんだよww』

橙『こんなの初めてやから、なんて言えば分からへんもんw』

桃『確かになw』


そんなこんなで付き合うことになった俺と智弥

特に大きな喧嘩などなく、幸せな日々を過ごしていた

しかし、そんなある日のこと…


ガタンッ

橙(…何の音?)

橙(智弥の部屋から多分聞こえたよな)

橙『智弥~?大丈夫か?』

橙『ドア開けるで?』

ガチャ

橙『…え』


床に飛び散った血

青白くなった顔

濃ゆい深紅に染まり尖った爪

そして…鋭い牙


橙『…智弥、?』

桃『血が…足りない、、』

橙『血?!』

桃『…とにかく、血が欲しい、』

橙『なんかよく分からへんけど…俺のじゃダメなん?』

桃『吸うと痛い…あと副作用出るから…』

橙『別にいいから、早くしーや!』

桃『…ごめん』


すると俺の手首をドアに押し付け、首筋に牙をたててきて、噛み付いた

肉の内側が抉られるような痛みに、視界が潤んだ

ジュルジュルと音を出し、俺の血をどんどん吸う

…なんか、頭がぼーっとする

体がどんどん熱を帯びていく


橙『…んぅ、』

橙『さとみぃ…?』

桃『ハアッ…』

桃『…もう大丈夫、俺は』

桃『大丈夫か?痛かっただろ?』

橙『…』

桃『慈恵琉?』

橙『体、熱くてムズムズするッ…』

橙『智弥…俺のこと襲ってぇ、?』

桃『…明日、腰痛くても知らないからな』

桃『ベット行こ』


今は、全部忘れて抱かれたい

智弥でいっぱいにしてほしい

その一心だった



【桃side】

俺は、慈恵琉と付き合っている中で1つ隠していることがある

“ヴァンパイアであること”

唯一、言っていない秘密

まあ…言ったところで信じないと思うけどw

この世で、何故そうなったのか証明出来ない1つ

みんなが想像する通り、血を吸わないと生きていけない

月に1回慈恵琉には内緒で、病院に行き、血を補給している

しかし…たまに不安定な時期があって、1ヶ月の間に何度か血が足りなくなることもあり、部屋に隠してある予備の血を飲むこともあって、いつかバレそうで、くそ怖い

その不安定な時期が、今月絶賛到来中ってこと

予備、あと1つしかねぇ…

今週中に病院行かないとな、結構やばい

まあ、そこまで悪くなることないだろと、最後の1つを飲み干した俺は馬鹿だった


桃(やっべぇ…気分悪、)

桃(病院の予約取ったけど、あと2日もある…)


目眩と吐き気が酷い

貧血の症状と、一気に血を飲みすぎたのが、体にきてる


桃『!!』

桃『ゲホッゴホッ…ぉえ”』


あまりの気持ち悪さに吐血してしまった

視界が段々暗くなっていく


桃『フー…フー…』


呼吸が苦しく体に力が入らなくなり、呆気なく倒れ込んでしまう

すると、廊下から急ぎ足で近づいてくる音がした

まずいと思ったが、酷い貧血状態でどうすることも出来ない


ガチャ

橙『…え』


ドアを勢いよく開けてきた慈恵琉と目が合う

変わり果てた俺の姿に困惑しているのが分かった


橙『…智弥、?』

桃『血が…足りない、、』


あー言ってしまった、終わったわ

俺は、血の欲しさあまり口に出してしまった


桃『…とにかく、血が欲しい、』

橙『血?!』

橙『なんかよく分からへんけど…俺のじゃダメなん?』

桃『吸うと痛い…あと副作用出るから…』


副作用…それはどんなものかと言うと、媚薬と同じ効果が出ること

血を吸われると、その相手もヒート状態となり、酷い場合は失神する人も居るらしい

そんな思いまでさせて、俺は慈恵琉の血を吸いたくない


橙『別にいいから、早くしーや!』

桃『…ごめん』


珍しく声を荒らげる慈恵琉に負けてしまい、俺は後ろのドアに手首を押し付け血を吸った

体がビクンと揺れ、小さく震えている

すごく痛いのを我慢しているのが分かった

何口か吸うと、段々息が荒くなって時々甘い声を漏らす

副作用出るのこんなに早いのかよ


橙『…んぅ、』

橙『さとみぃ…?』


完全なる上目遣いで理性吹っ飛びそうになるが、ここは我慢


桃『ハアッ…』

桃『…もう大丈夫、俺は』

桃『大丈夫か?痛かっただろ?』

橙『…』

桃『慈恵琉?』

橙『体、熱くてムズムズするッ…』

橙『智弥…俺のこと襲ってぇ、?』


ここで襲わないという選択肢はなかった

ぐちゃぐちゃにしたい

その思いを抱え、答える


桃『…明日、腰痛くても知らないからな』

桃『ベット行こ』


俺の彼女、可愛すぎて困るわ…w

さて、今日はどんな風に鳴いてくれるかな♡



【橙side】

あっという間に裸にされ、今はベッドの上

智弥が言ってた副作用というか媚薬のせいで、普段何も着ていないと肌寒いが今日は暖かい

そんなことを呑気に考えていると、初っ端から深いキスを落とされた

と同時に俺のモノを触る

その優しくも時に激しくする手がどれだけ好きか

滅多にないこんな機会だからこそ、今日は素直になってみてもいいかもな


橙『…智弥』

桃『ん?』

橙『手やなくて、智弥のが欲しい、』

桃『珍しく積極的だな』

橙『今日だけ』

桃『毎回でもいいんだけど』

橙『それは嫌や』

桃『チェッ( ˘-з-)』

橙『その顔やめろw』

桃『ww』


そんなたわいもない話をしている間に、智弥も服を脱いでいく

美しく鍛え上げられた腹筋は何度見ても、俺の胸を高鳴らせる


桃『いっつも見てるよな』

橙『へ?』

桃『俺の腹筋』

橙『えっと…まぁ、』

桃『まさか、腹筋見ただけでドキドキとかしてんの?』

橙『!』

桃『図星っぽいなw』

桃『まったくどこまでも可愛いから困るわ』


本人にバレてたなんて…めっちゃ恥ずいやん、!

ずっとニヤニヤしてるし…これは今後いじられ続けるの確定やな


桃『ほら、求めてたものだぞ』

桃『上手に下の口で咥えて離すなよ』

橙『…お手柔らかに』

桃『うーん…俺の性欲しだい』

橙『なんやそれ』


会話を終えると、優しく孔に擦り付けてきた

硬くて熱を帯びている

『じゃ、挿れるぞ』の合図で一気に突き上げてきて、自分でも吃驚するほど高い声で鳴く

自分が自分じゃないみたいに

奥をガツガツと突かれ、視界の端が白く弾けそうになったが耐えた

腰を大きく振り続けながら、俺の後頭部を抱えキスをする

舌と舌を絡め合って口内を蹂躙するような深い口付けに溺れていく

お互いがお互いを求め、愛を育む

そんな気がした

ラストスパートをかけるように、さらに速くなるピストン運動

俺は限界になり吐精する

そんなのお構い無しで止まる気配はなく続けられる腰振り

智弥も少し喘いでいた

『ナカに出して』と聞こえないくらいの小声で呟いたら、『了解』と一言返される

聞こえたんかいとツッコミを入れたくなるのが大阪人

しかし、そんな余裕など、どこにもなかった

『やばッ…イク、』の言葉の後、孔内いっぱいに吐き出された精子

生暖かい感じが何とも言えない快感で俺も奥底に溜まっていた熱を吐き出す

お互い息を切らし肩で呼吸をしていた

落ち着いた後、最後に軽くキスをするのは、セックス後のルーティン


桃『…俺のこと嫌いになった、?』

橙『なんで?』

桃『だってヴァンパイアじゃん、俺』

橙『関係ないやろ、智弥は智弥やから』

桃『!』

桃『ありがと』

橙『どんな智弥でも俺は好きやで?』

桃『俺も慈恵琉のこと好き…いや、愛してる』

橙『面と向かって言われると恥ずいなw』

桃『だなw』

桃『…疲れただろ?早く寝ていいから、もう寝な?』

橙『じゃあ、もうこのまま寝よっかな』

桃『ん、りょーかい』

橙『おやすみ』

桃『おやすみ』


瞼に優しくキスを落とされ、俺はそのまま眠りについた


さぁ…君はどう感じたかな

まぁ、ここまで読んでまだ信じてない人は居ないやろ

ヴァンパイアは他にもきっとどこかで生きている

もしかしたら、君の近くかもな

今日も明日も明後日も隠しながら生活して

今日も明日も明後日も怖がりながら、ずっと死ぬまで1人で抱え込む

そんな人が1人でも減るように、俺は今日も願い続ける


桃『慈恵琉~そろそろ帰ろ~』

橙『はーい』

青『また、遊び来てね~次はお土産付きで』

橙『なんでやねん』

桃『ww』

青『さすが、キレが違うわw』

橙『w』

桃『じゃあな~』

橙『またな』

青『ばいばーい』


橙『智弥』

桃『ん?』

橙『大好き』

桃『急だなw俺も好きだよ』

橙『えへ』

桃『え、マジで何?w』

橙『なんでもなーいw』

桃『はぁ?wだるぅ』

橙『ww』


大切な人とずっと一緒に居るために。



君はヴァンパイア【桃橙】❦ℯꫛᎴ❧








《挨拶》

読んでくれてありがとうございました!

毎回恒例、挨拶兼雑談です

実はこの作品、ハロウィンまでに書き上げたいな~なんて思っていたものなんですw

なぜ、ヴァンパイアパロにしたかっていう理由が、10月にあったとある桃さんの放送で

『ヴァンパイアってエロいよね』って本人が言ったことがきっかけで…

『太ももとかいいよね、でも壁とかに押しつけの方が好きかもな』なんて朝の8時に性癖語ってたのを、書きたいってなったんですよ

しかし、まるっと1ヶ月の大遅刻…(泣)

申し訳ないです

ちなみに、こちらの作品サムネイラストあります画像 雑談枠の【久々のイラスト】でも出してたやつです

見てない方は、他のイラストもあるのでよかったらぜひ覗いて見てください((

ではでは、みなさんそろそろお別れとしましょうか

今日もここまで読んでくれた方ありがとうございました

また、次回お会いしましょう!

おつあくぅ~ψ(⃔ ॑꒳ ॑*)⃕ψ↝

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