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『七海。』
後悔なんて、数えきれ無い程有る。
誰かを守れかなったとか、被害が大き過ぎたとか。
そんな些細な事も、後悔。
ましてや、灰原なんて大き過ぎる。
どれだけ、呪霊を祓おうが、帰っては来無い。
『七海!』
「何ですか?」
『呼んでも気付かなかったからさぁ、びっくりしたよ』
「其は済みません」
他愛も無い話も、もう無理かも知れ無い。
最後になるかも知れ無い。
小さくなって行く蝋燭の火。
其と同様に大切な時間も。
終わってほしく無い。
ずっとずっと、続けば良いのに。
終わって欲しく無い。
『七海、有難う』
「何ですか、突然」
『だってさ、僕が此処に居られてるの、七海の御陰じゃん』
「ですね、」
笑顔が眩しい彼は居無くなる。
変わり果てて、戻って来てしまう。
其でも受け止めれるのだろうか?
嫌、受け止めなければ行け無い。
「灰原、」
『ん〜?』
「絶対に戻って来て下さいね?」
『勿論!』
夏下旬、幽霊と化した灰原は呪いと化した。
其でも私のそばを離れ無い、離したく無い。
「行きますよ、灰原」
私達の物語の終わりは未だ先なのかも知れ無い。