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ISTPside
ESTPは時々病む。先週俺ん家に泊まらせた時メンタル来てそうだったし、最近作り笑いが増えていたからそろそろだと思ってた矢先病んでた。今日はそんなESTPに呼ばれたから今ESTPの家に向かってる最中だ。
ピンポーン
「ESTP…起きてるか?」
…ジジッ
ESTP「鍵空いてるから入って」
いつもの元気のある声じゃなくこれは相当だななんて呑気に思いながらESTPの家に入る。
「お邪魔します。」
ESTP「ん。ソファーで待ってて」
ESTPにそう言われ大人しくソファーで待つことにする。しばらく動かなくて済むように家から事前に必要そうなものを持ってきて良かった。なんて思いながら部屋を眺めると所々散らかっている。意外と綺麗好きだから今回のは相当重いんだななんて考えるとESTPが来た。
「今回はどーしたんだよ」
ESTP「…」
(何も言わないかー)
「ほら、こいよ。」
そう言いながら手を広げるとESTPは抱きついてきたから俺は撫でる。普段のあいつとは思えないような雰囲気で俺しか知らないのは特別感があっていいななんて考える
「…さっき泣いてただろ。目腫れてる…」
ESTP「泣いてないし。」
はいはい。なんててきとーに相槌を打ちながら聞き流す。
「手首見せてくれる?」
ESTP「…フルフル」
(こいつは自傷癖もあるから確認したかったけどこの感じは切ったな)
ISTPは探り探りESTPにできるだけ優しく質問を繰り返した。今の状態がどの程度なのかは知れたが、原因を教えてくれない。ここまで頑なに教えないってなると過去のフラッシュバックの可能性が高いななんて考える
「ESTPなにかしたいことある?」
ESTP「…ISTPとずっと一緒がいい」
あれ、こいつこんなに可愛かったっけなんて思う。手が出そうなくらいには可愛いかった。
「ESTPさ、それ他の人にやらないでね」
ESTP「?やるわけないだろ」
それはそれで俺の前だとこんな可愛くなるの反則だろ…なんて思いながら自分の理性と格闘する
(まぁ、そんな関係じゃないしな)
そう自分の脳に言い聞かせながら冷静になる
「…できる限りは一緒に居るよ」
なんて言いながら優しく頭を撫でてやると安心したような顔になる
「とりあえず3日くらいは泊まれるし。親に連絡さえすればいいから…」
なんて言いながら撫で続けてると眠そうにしているESTPが居た
「寝室行くか?」
ESTP「いく。ISTPも一緒ね」
俺は一言返事をし必要そうなものを一緒に寝室に持っていく。
ガチャ…
寝室に入るとESTPがベットで横になった。
ESTP「ここきて。」
と言われ、横にスペース開けられたから一緒にベットに入るとESTPが抱きついてきてそのまま寝てしまった。俺も片手だけESTPに回してスマホで親に連絡をしてそのまま寝た。
深夜2時頃に目覚めるとESTPがいないことに気づく。
「自傷か?これ…」
なんて呟きながらESTPを探すとリビングにいた。手にはカッターを持ってもう既に赤い線が引かれていた。
「ESTPどうしたの。不安になっちゃった?」
なんて話しかけるとびっくりしたようにこっちを振り向いた
ESTP「不安になったとかそういうのじゃないんだけどなんかえっと…」
言葉が見つかって無さそうだから衝動なのかななんて考えながら近くに寄る
…ギュ
「あんまり心配かけないで、起きたら横に居なくて焦ったんだからな」
絶対離さないと言わないばかりの力でそれでも優しく抱きしめるとごめん。と一言だけ帰ってきた。
「とりあえず手当てしなきゃなんだけど、いい?」
ESTP「…いいよ。」
数秒の沈黙があったが許可を取れた。棚の上にある救急箱を出して手際よく手当てをしてあげる
ESTP「手際いいな」
「まあ、色々あった時のために練習してあるから」
なんて言ってるけど過去にもう1人自傷癖のあるやつと関わってただとか、自分でやってた時期あるだなんて言えなかったからてきとーな理由を述べる。
「ほら、できたよ。時間も時間だし戻って寝よ」
ESTP「ん。」
ESTPの返事が聞こえたから一緒に寝室に行ってさっきと同じ体制で寝た。
朝になってマシになったかなんて思ったがそんなことはなかった。今日は土曜日だし何も無いからいいやなんて考えるとESTPも起きた
「おはよ。」
ESTP「…はよ。」
「なんかする?」
ESTP「眠いからまだ寝る」
「ん。」
短い会話をし再びESTPは眠りについた。
今日もずっと家にいた。ゲームをしてもテレビを見てもいつものように笑わずずっと眺めている様子にどうすればいいか困ってたが何もしなくていいらしい。まぁ言葉をかけるはそこまで得意じゃないからそれでいいならいいけどなんて思った。
ESTP「ISTPはさなんでこんな俺と一緒にいてくれるの?正直めんどいじゃん」
口を開いたかと思ったら急にメンヘラみたいなことを言い出すから驚いた
「まー確かにめんどくないなんてことは無いよ。でも俺が居なかったら勝手に死んでそーだし。後々だるいじゃん。」
ESTP「…」
「まぁでもなにか喋れって言われる訳でもないし。こういうの別に嫌いじゃないしまぁそれはお前だからってのもあるけど…」
なんて言うとESTPの顔がちょっと明るくなった。なんか急に自分の言ったことが恥ずかしくなってきた。
3日も経つといつものESTPに戻ってた。 病んでたことが嘘かのように。数日で戻るのに寝て忘れないのはなんでだろーだなんて思ってるとESTPが話しかけに来た。
ESTP「ISTPー!今からENTP達とカラオケ行くぞ!!!」
「俺に拒否権は?」
ESTP「あるわけねーだろ!ほら!早くしろ!!」
めんどくさいから行きたくないって気持ちと元に戻ってよかったという気持ちが混ざりあってなんとも言えない気持ちになった。
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