いつまでも、いつまでも……

(松村北斗)「そんな……嘘だろ……」

(京本大我)「千衣葉さんが……」

(ジェシー)「……」

(田中樹)「余命あとわずか……」

(髙地優吾)「……」

(ジェシー)「千衣葉さんはずっと黙っていたんだ……病に苦しみながら耐えてきた。」

(ジェシー)「……慎太郎」

(森本慎太郎)「……樹」

(森本慎太郎)「千衣葉さんのところに」

(森本慎太郎)「行こう。」

(髙地優吾)「……行きたいけど」

(髙地優吾)「看護師さんが止められるよ」

(森本慎太郎)「……そこには納得すればいい。」

(松村北斗)「……病院のどこかは」

(松村北斗)「千衣沙さんが知っている。」

(松村北斗)「俺が聞くよ。」

---

(松村北斗)「千衣沙さん」

(帰郷千衣沙)「あ、松村さん」

(松村北斗)「千衣葉さんの手紙を読んだ。」

(松村北斗)「そんなことがあったなんて」

(松村北斗)「知らなかった。」

(帰郷千衣沙)「……あなたたちのせいでは無いのですよ。」

(帰郷千衣沙)「千衣葉さんはあなたたちの心配をかけたくないために病気を隠してきました。」

(松村北斗)「なぁ、教えてくれ」

(松村北斗)「千衣葉さんはどこにいるんだ？病気のどこかにいる？」

(帰郷千衣沙)「……」

(帰郷千衣沙)「申し訳ないですが」

(帰郷千衣沙)「私の口からは言えません」

(松村北斗)「……っ」

(松村北斗)「千衣葉さんは今孤独なんだ」

(松村北斗)「1人で病と戦っている。」

(松村北斗)「俺たちが……俺たちが！」

(松村北斗)「あの子を助けなきゃいけないんだ！！！」

(松村北斗)「昔からずっとそばにいた。」

(松村北斗)「どんな事があっても俺たちSixTONESのマネジャーでいてくれた。」

(松村北斗)「その恩返しがしたいんだよ」

(松村北斗)「なぁ、どうか」

(松村北斗)「教えてくれ……」

(帰郷千衣沙)「……分かりました……」

(帰郷千衣沙)「あなたがそう言うなら」

(帰郷千衣沙)「教えてあげます。」

(帰郷千衣沙)「……」

(帰郷千衣沙)「本当にいいのでしょうか」

(帰郷千衣沙)「今の千衣葉さんを見ても」

(帰郷千衣沙)「本当に後悔はないのですか？」

(松村北斗)「……！」

(森本慎太郎)「無い。」

(森本慎太郎)「きっと、無いよ。」

(松村北斗)「慎太郎」

(森本慎太郎)「だから、お願いだ。」

(森本慎太郎)「教えてくれないか？」

(帰郷千衣沙)「……森本さんまで……」

(帰郷千衣沙)「……っ」

(帰郷千衣沙)「分かりました。」

(帰郷千衣沙)「教えます。」

(帰郷千衣沙)「○○病院○○号室にいます」

(帰郷千衣沙)「しかし」

(帰郷千衣沙)「千衣葉さんはあなたたちの面会拒否しています。」

(帰郷千衣沙)「行く時は看護師さんに納得すれば行けるはず。」

(森本慎太郎)「分かりました。」

(森本慎太郎)「ありがとうございます」

(帰郷千衣沙)「……いえ」