テラーノベル
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みんなありがとう!そろそろ終点
あれから何ヶ月経ったか知らないが
私はこの「クローン」に全部詰め込んだ。
クローンと言うのは言わば自分の分身で、だけどこれ迄のクローンとはまた違う。
私の行動、発言、性格を全てコピーさせた。
それに性格は少し明るめに。
何でこんなことをする?それはただ1つ
ノリをこの子で騙し、私は息子の元へ逝く為。
ただクローンが持つのはたったの1日だけであり、その1日の中で全てを終わらせなければならない。
深夜3時
夢の中に居る親友の隣へクローンを置き、 私は外へ出る。
なんと言うか、この時間帯には外を出歩く人達は正気では無いような雰囲気を出していた
舌を出し、身体を引きずりながら異様に楽しそうな起きながら夢を見てそうな人
全てに興味を示さず死体の様に歩く人
見えないとでも思っているのか、裏路地でそういう事をしてるカップル
…正直言って怖い。
そんな怖さももう終わる
廃ビルの屋上へ行こう。割れたガラス製の自動ドアから入る。…目の前の光景に驚愕した
「Dad!こっち!こっちだよー!」
…笑顔で迎えてくれる息子が居た。
「へへん!もう離さないから!」
手を繋がれる。
「僕が着いてるからね!一緒におさんぽー!」
手を引かれながら屋上へと導かれる
嬉しさのあまり笑みを浮かべたまま泣いてしまう。
「僕に会いに来てくれたんでしょ?」
『ああ、もちろん』
「もー!遅いよ!」
『ごめんね…』
「でももう大丈夫、ずっと一緒だよ!」
『そうだね…ずっと…幸せになろう…』
屋上に着いた。やっと、やっと
『さあ、行こうか。』
「うん!3!2!」
物凄い速さで階段を駆け上がる音がしている事に気付いた。顔が見えた、それはやっぱり…
身体が宙を舞う
息子を強く抱き締め笑い合う
ほんの数十秒、数秒を楽しむ
そうして笑顔のまま
息子と一緒に。
視界は暗くなった
最期に見えた貴方の顔はとても焦っていた
クローンがバグを起こしたらしい。
…もう関係ないけど
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