テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
strategy meeting
「とりあえず、作戦会議しましょ!」
「いいね!かっこいい!」
「まずは、ここから出る方法ですよね?…」
ノアは鉄格子を指差す。
鍵がかかっているし、硬そうなので、外には出られなさそうだ。
「うん?なんだ。そんな事?」
ショーゴは胸元をガサゴソすると、チャリンチャリンと音が鳴り、取り出した。
取り出したのは、複数の鍵が付いている鍵束だ。
「え?え?なんで、鍵を?ここの鍵ですか?」
「ここの鍵とか、看守室の鍵とか!いっぱいあるよ〜」
(いや、なんでもってんの?!)
「あの、なんでもって……」
「ボク、脱出のプロなんだよねぇ〜。あと、盗みのプロ?まぁ、怪盗みたいなものだよ。 」
「うぇ?!じゃあここから出るのってものすごく簡単なんじゃ……」
「うん、ものすごく簡単。でも、君もいるから、看守も怒りそう…前同じ様なことして こっぴどく怒られたんだよね〜」
「出口知ってるんですか……」
「ふふん!脱出のプロですから!」
「凄い……」
心做しか、すっごく嬉しそうな顔をしている。
というか、前にも人を助けたんだな……
「ボクには敬語使わなくて良いよ〜年齢あんまし変わらなさそうだし」
「何歳なんです……何歳なの?」
「何歳に見える?」
「え?えーと、20歳くらい?」
「残念!16歳!」
「若い!」
「ノアは?」
「確か、8歳。」
「丁度2倍じゃ〜ん!」
「ふふっ、そうですね。いいことありそう」
しばらく談笑した。
こんな所にきて、不安だったけど、少し心が楽になった。
(あれ?そういえば……)
「作戦会議は?」
「あっ」