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2組目が終わった。
向かって1番右にいたやつが死んだ。
暴れて、皮膚を掻きむしって最期はたらんと静かになった。
真ん中のやつは確か関西からの転校生だったか。
今、そいつはフユキに質問をしている。
「このデスゲームって何人になったら終わりなん?全滅か?」
《全滅じゃないよー!ゲームが終わった時に残ってる人は五体満足で解放してあげる、賞金とかはないけどね!》
「なんでこんなことをする」
《こんなこと?ってデスゲームのことかな答えは最初に言ったつもりだったんだけど、僕の探究心ならびに好奇心のためさ》
「さっきから言っとるそれはなんや」
《僕は気になるんだ人は死ぬ時どんな反応をするのか、目の前で人が死ぬとどうな反応をするのか、フィクションでしか見たことがないデスゲームをやれといわれたらどんなことになるのか》
先ほどとは違う真剣な声で話すフユキ。
《これはぼくの自由研究さ、ぼくが気になることを調べる》
なにがいけないの?と言わんばかりの表情をする。
《予想とは違うから結構おもしろいよ!乱戦でも起きて10人くらいから第1ゲームが始まっちゃうかと思ってた!意外と大人しいんだねみんな》
話すのに飽きたのか、フユキはクマの被り物からはみ出た髪をクルクルし、頬杖をついた。
《ねぇもういい?知ったところでなんの役にたつの?》
「なんの役にも立たへんわ」
そうだ、なんの役に立ちやしない。時間の無駄だ。
時間に限りがあるから無駄にするつもりなのだろうか。
まったく馬鹿なマネを。