今度あったら、
「まずはこれ持ってみて」
そう言ってナギから刀を受け取る。
「!?」
レイナはその余りの重さに、思わず刀を落としそうになった。
「おっも!?」
剣士とかはこれを振り回すのか…
そう思いながら、ナギに刀を返す。
「大丈夫?」
「だいじょばない」
そう言いながら、ナギの後ろを見た。
そこには、先程のバックから出てきた大量の武器が置いてある。
これほど重いものが沢山入っている、合計何十kgくらいになりそうなバッグを、平然と持っていたのか…
レイナは目の前にいるヤバい人を見る。
「因みに、アスカはこの倍持てるよ」
「ヒトって、大体がそんな感じなの?」
「人型のヒトは普通に人間と同じ位の力だよ。鬼とかはもっと強い」
人型なのに人間の何倍も力のあるナギを見て、このヒト達を基準にしないようにしよう、とレイナは決めた。
「話を一旦戻すけど、剣術はこの刀を振り回したりする感じだけど、レイナやれる?」
「無理だね」
レイナが食い気味に言うと、ナギは刀をしまい小刀を取り出す。
「そしたら、小刀の方をやろうか。ところで、レイナって体術とかやった事ある?」
「無いよ」
「じゃあ、先にそっちやっちゃおうか。小刀って投げても使えるけど、接近戦になることの方が多いしね」
「分かった」
数十分後。
「…ゼェ ハァ ゼェ ハァ」
「…」
結果は最悪だった。
間合いに入って攻撃を入れる体制に入るところまでは良かった。が、問題はその後だ。蹴りを入れてもパンチをしても、力が弱すぎる。
この結果を見て、ナギはレイナに力を使う戦い方を教えるのを諦めた。
「レイナ、普段から絶対に武器はどこかに持っててよ。じゃないと、手も足も出なくなるから」
「了解」
そう言うと、レイナはナギに鞘に収めた小刀を渡される。
「俺は今から全力でレイナから逃げるし、レイナが追いついたら構わず体術とかで防御する。レイナはこれを、投げる以外の方法で俺に当てて。魔法使うのは禁止ね」
「分かった」
ナギはレイナが返事をすると、すぐさま逃げ出した。
レイナは思わず小刀を投げそうになるが、堪えて追いかける。
さっきまでの練習で、レイナには力がないが、その代わり他のヒトよりもずっと身軽だということが分かった。その為、近ずければその後は簡単そうだ。
レイナはナギを追って走り出す。
足に力を入れて全力で走ると、自分が想像していたよりもずっと速いスピードが出た。
「!?」
一瞬にして追いついたレイナを見て、ナギは驚いたように目を見開く。
レイナが構わず小刀をナギに向かって振り下ろすが、ナギはその手を弾いた。が、レイナはそのまま手を下に下ろし、ナギに小刀を当てた。
「はっや」
一瞬で小刀を当てられたナギは、少し笑いの混じった声で言った。
「自分でも驚いてる」
レイナ自身、余り全力で走ったことが無いので、かなり自分の足の速さに驚いていた。
「なにかやってた?」
「…何もやってなかったと思うよ?」
レイナの記憶にある限りは何もやっていない筈だが、正直6歳より前のことは知らないから結局語尾に疑問符がつく。まぁ、もしやっていたとしても6歳なんて昔なら今に影響していることはなさそうだが。
「レイナは力はかなり弱いけど、身軽だし足も早いから、武器が何一つなくて魔法も使えない状態にならない限り大丈夫だと思う」
「武器って言っても、軽くて刃物類っていう条件があるけどね」
レイナは今手に持っている小刀を軽く振りながら言う。
「普段から身体のどこかには必ず小刀や銃を仕込んどくといいかも。小刀じゃなくても、カッターとかだった。ボールペンでもワンチャンいける」
「私は身の回りの物を武器として活用する方法を探すのがいいかも」
ボールペンでどうやって身を守るんだ?とレイナは思いながらも、他の武器にできそうなものを思い浮かべる。
「他に何かやりたいこととかある?」
ナギの質問に、レイナは完全な興味で答えた。
「斧とかある?なんかアニメとかに出てきそうなでっかいの」
「ないけど、なんで?」
「興味」
「興味かい。まぁ、俺も全種類の武器持ってるって訳じゃないからあるかもしれないよ。俺もあったら見てみたい」
「作ってみる?」
レイナが物質構築魔法で作り出そうとすると、ナギが止めた。
「いや、いい。あってもあんまり使わなさそうだし」
「分かった」
「他になんか、やりたいこととかある?」
レイナは少し考えてから言った。
「じゃあ、もう少し鍛錬?みたいな感じでやっていい。武器アリでも接近戦とかは覚えていた方がいいと思うし」
「分かった。何の武器使う?」
「1回戦事に武器変える感じでもいい?」
「良いよ。じゃあ、好きなの選んで」
ナギが武器の山を指さす。レイナは適当に面白そうだったり使いやすそうな武器を選ぶと、1回戦目を始めた。
数時間後。
あれから休憩を挟みながら何回戦かやっていると、いつの間にか5時になっていた。もう時間も時間なので、ナギが帰る支度を始める。
武器を全てバックにしまい終えて、ナギは玄関へと向かった。
「じゃあね。レイナ」
「うん。またね」
ガチャ
ナギが扉を閉めレイナの部屋から出ると、レイナは玄関を離れまた練習部屋へと向かう。
夕食にはまだ早い時間だし、魔法を組み合わせて使える銃を作成するつもりなのだ。
「無理だったら、軽い刀とかにするか」
レイナはそう呟くと、また練習部屋に足を踏み入れた。
どうも。約一週間ぶりです。
久しぶりにスマホ開いたら大量に通知が来ていました。初めて見ましたロック画面が通知で埋まってんの。
途中ボールペンが出てきましたけど、僕は一二年の時に友人と鉛筆でふざけて遊んでいたら、腕にぶっ刺さって勢いでそのまま抜いて血がドバドバ出てきたことあります。
勿論痛みでギャン泣きして、暫く鉛筆が怖かったです。今でもあとあります。
周りにも結構鉛筆とは違うけどそんな怪我している人がいます。皆さんはそういうのあったりしますか?
なんか長くなったな。
それでは〜(ᐙ)/
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