「嫌いになれない〜不器用な恋〜」
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今日はカルドから香水が送られてきた。その前は腕時計、その前はブレスレット。そのまた前は財布。どれも意味のある贈り物だ。そのことにため息をつく。ふぅ、どこまでやれば気が済むんだ、あいつは。嫌いでいさせてくれ、貴方がそばにいるべき人は私じゃないんだ…
だが、それとは裏腹に嬉しいという歓喜の気持ちが湧き上がる。自分のことを「欲しい」と、そう思ってくれていることに笑みが漏れる。
…
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「おい、あの鉄仮面のオーターが笑ったぞ」
「ええ、あのオーターさんが優しい笑みを浮かべましたね」
「今まで見たことなかったのに」
「カルドさんからのプレゼントですかね?」
「でもオーター、断ったって聞いたぞ?」
そう遠くで見ていた神格者達がささやく。まったく、暇なのだろうか?まあ、その場にカルドはいなかったが…
(上からレナトス、レイン、ツララ、ソフィナ、ライオ、の順です)
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「オーター、プレゼント見てくれたかな?」
オーターなら贈り物の意味にすぐ気づくだろう。それだけ僕が君を手に入れたいっていうこと、わかってくれるかな。
今度、食事にでも誘ってみよう。
第三話 終
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香水・・・独占欲
腕時計・・・同じ時を過ごす
ブレスレット・・・束縛、永遠
財布・・・いつもあなたの側にいたい
コメント
2件
渡すものに意味があるの知らなかった!!オーターさんの笑顔想像しただけでほんわかしちゃう笑