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超イケメン✧ホストクラブ

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超イケメン✧ホストクラブ

10 - 1st.Escort Ⅰ 「会員制の特別なホストクラブ」⑦

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2025年01月29日

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「なぁ、駅から店までってけっこう距離があるんだけど、タクシーで行くのと、俺とデートがてら歩くのと……」


「タクシー」


最後まで言い終わらないうちに、即答をする。


「なんだ、残念だな。店まで歩きながらゆっくりとデートでもして、愛を育もうかと思ってたのに」


口先で甘いセリフを吐いて、片手で髪を軽くサイドへ流す銀河に、


「本当に、残念よね……」


そうやっていつも女の子を口説いているんだろうなと、ちょっと皮肉混じりに言い返した私に、


「この俺が、振られるなんてな」


銀河は苦笑いを浮かべて見せた。


──タクシーを拾い運転手に行き先を告げると、銀河はリラックスした風で後部座席に深々ともたれかかった。


「……ねぇ、お店ってどこにあるの?」


運転手に伝えた行き先がよく聞き取れなかったこともあり、そう尋ねてみると、


距離を空けてシートに座る私の方へ顔を向けて、「ないしょ」と、いたずらっぽく唇に指をあてた。


「……ないしょとか、そういうの好きじゃないんだけど……」


ついイラッとして口にする。


「まぁ、そんなに遠くはないけどな。それより、おまえもっと笑ってた方がいいぜ? 今も眉間にしわ寄ってたし」


そう指摘されて、思わず指先でおでこをこすった。


「……。……そういうのってあんまり言われたくないし……。それに、おまえじゃないって言ったでしょ……」


自分でもあまり良くない態度を取ったことはわかっているのに、いざ言われると素直に受け入れられなくて意地を張った。


「悪いな、これからは、理沙って呼ぶから」


なのに銀河は、私の不機嫌さを咎めたりはせずに、あっさりと謝ってきて、自分でも大人気なくつっかかったことが申し訳なくも感じられて、「ごめんなさい、私の方こそ」と、口ごもると、


銀河が気にするなとばかりに、ふっと口元に笑みを浮かべた。

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