…………。
ここは何処だろう…
気が付くと僕はそこに居た。
周りには様々なものが浮いていた。
トランプや薔薇……
狼のぬいぐるみや林檎など…………
多くのものが。
僕がこの場所について考えていると遠くから声のようなものが聞こえた。
その声はこちらへと近ずいてくる。
「こんにちは」
声の主はある1人の男だった。
僕は話しかけようとしたが、上手く言葉を出すことが出来ずただ静かな時間が進んで行った。
すると、男の方から僕に話しかけてきた。
「ここは裏のセカイ……君が暮らしている地球とは別の場所………」
男はそう放った。
だが、僕にはその男が言っている言葉の意味が分からず、頭にハテナマークが浮かぶばかりだった。
「急にそんなこと言われても意味が分からない……そんな顔だね。」
男は笑いかけながらそう言った。
僕は男に声をかけた。
「貴方は……誰…?」
男に発した第一声はその言葉だった。
男は驚いた様に目を見開くと僕の言葉に納得したのかまた、笑った。
「そうだね。自己紹介が遅れたね。私は”ルマ”宜しくね。」
「僕は………」
男はルマと名乗った。
僕も名乗るのが礼儀だろうと思い、声を出した。
しかし、その声は男……いやルマに遮られた。
「君のことは知っているよ。」
「君は、如月 蓮(きさらぎ れん)だろ……?」
僕は一発で名前を当てられてしまい動揺が隠せなかった。
「如月 蓮くん。君には一時(いっとき)の夢を体験してもらうよ。」
僕は余計動揺が隠せなくなってしまった。
「君が忘れているようだから、もう一度話させてもらうね。」
「ここは、君が暮らしている地球とは違う裏のセカイ…ここでは、多くの者に夢を体験してもらっている。」
夢……?
裏……?
ますます分からなくなってきた……
「……今は何も知らなくて大丈夫。」
「時期に理解ができるよ……」
ルマがそう言うと、僕は真っ白な光に包まれていた。
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