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忘 人 症
〜 忘 れ た く な か っ た 〜
ーー 忘 れ た か っ た ーー
春・武 「ノットカプ」
ペア 春マイ・武マイ・春武
原作発言と異なることしかありません
原作と異なる進路もあります。
分かりにくいところも察して ((((
第1章 死の冒涜と
第1節 S a n z u …
オレがこの病気に気づいたのは
黄色の短髪で長身の男を
海岸沿いで斬り殺した時だった。
何故かオレはこの見知らぬ奴の前で
泣いていた。
他人を殺すことに躊躇などない。
そう思っていた。のにだ
兎にも角にも、
殺したことがバレてはいけない。
海へ投げ捨てた。
オレが知っていた人とは知らずに
オレが好いていた人とは知らずに
オレが尊敬の意を抱いた人とは知らずに
そして、その後行った病院で
この不思議な感覚の真実を知る。
第2節 H a n a g a k i …
病院で言われた 「忘人症」。
自分の起こした行動の何かが鍵となって
起こした標的の相手を忘れてしまう病。
たまたま、見つかったものだった
喧嘩で頭を殴られた時に大事を取って検査した時、言い渡された。
一番にひなを忘れないか心配になった
千冬、直人、マイキー君にドラケン君と、
後々忘れたくない人がたくさん出てきた。
でも、結局、過去にいる間は誰も忘れなくて
「未来でも大丈夫だろ」そう考えた。
その考えがダメだった
病をナメてた
未来のオレを、未来の惨状を視れてなかった
第2章 周囲の気取り
B o n t e n
マ「三途」
春「はい、どうしました?」
マ「今日のスクラップの報告はどうした?」
春「あぁ、えっと」
春「死体は、ありました。」
マ「は?」
春「チャカの弾も3弾減ってました。」
マ「あぁ、わかった、死体は?」
春「部下に地下倉庫へ運ばせました。」
マ「分かった、仕事に戻れ」
春「マイキー?どこへ行くんですか?」
マ「死体を見てやろうと思ってな」
春「なるほど、止めてしまいすみません」
マ「あぁ、」
高校時代に聞いた三途の病気
忘人症を患った。
そう聞いた時
その症状の出る三途の条件をオレは
瞬時にとき解いた
オレは三途が武藤を殺すことを知ってたから
殺したあと、病院に行って
「武藤?誰ですか」そう、三途が言ったから。
殺した相手を瞬時に忘れてしまうんだと。
一刻の猶予も無く。
鍵となる行動が人を殺すこと。
そう、思っていた。その時から今まで
今からもずっとそう思い続けると思った。
いや、思い続けたままオレは死んだんだな
第3章 別未来
第1節 in フィリピン
武「ここかな、」
武「マイキー君のお兄さんが、バブを見つけた場所。 」
武「手紙に書いてあった場所がここなら」
武「マイキーくーん!!!!」
武「マイキーくんっ!マイキーくん!」
武「……絶対ここなはずなのに。」
マ「たけみっち。」
武「あ、ぁあ、…マイキーっ、くん?」
マ「やっぱ来てくれた」
マ「来てくれるって信じてたよ」
武「ま、まい、マイキー君」
マ「たけみっち、」
マ「久しぶりだな」
武「マイキーくんんん!!泣」
マ「……泣き虫は相変わらずだな」
?「オレの人生は、苦しみだけだった」
武「あ”あ”あ”ぁ”ぁ” !!!!! 」
いかないで
いくな
オレの大切なひと
わすれたくなかったひと
何かいやなよかんがするんだ、
まって、まってまってまって!
まってよ、まって!!
めをあけて、
武「まっ”待って、” 目を覚ま” し てッ!!” 」
直 「タケミチ君……」
お願い死なないで
助けて貰ってしかないんだ
死なないで、目を開けて…………
マイ………き、…………、、、
あれ、?
この人、
誰……だっけ…………?
なんで、オレの腕の中で死んでるんだ、?
オレが、ころした、?
武「な、直人…」
直「タケミチくん、すみません、でも、」
直「仕方なかっt」
武「オレが、この人を殺したのか、?」
直「え、?」
武「なんで、知らない人 がオレの腕の中で息絶えてるんだよ、?」
武「オレ、この人のこと、知ってるのか??」
直「……な、なにを、…………ぁっ!!」
直「…………いえ、大丈夫です」
直「俺が殺したんです、その人は犯人なので」
武「そっか、なんで、オレの近くに……?」
直「襲われそうになってて、咄嗟に。」
武「そっか、ありがとう、直人」
オレ、ほんとに、
知らない人だったのかな
第2節 別世界
in 東京卍會本部
ドン ッ ッ !!!!!
武「あ”ぁ”あ”ぁぁあ”!!!!」
武「ぁ”ぁ”!!!!」
千「タケミチ!!!!!」
武「はっ、……はぁ、はっ、はあっ、」
千「落ち着け、タケミチ」
武「……はぁ、はぁっ、はっはっ、……」
千「深呼吸だ……」
武「…………ちふゆ、…?」
千「やっと帰ってきやがったな?過去から」
武「あ、……え、うん、でも、今はっ!」
千「おまえ、さ……帰ってくるまでの10年…」
千「…………やっぱなんでもねぇ、」
千「今のオマエになら任せれる」
武「ちふゆ?ちふゆ???」
千「東卍を頼んだぞ、」
千「相棒 。」
ドン” ッッッ” ビ チ ャ ッ
武「え、?あ、……ちふ、」
武「千冬!!ちふ、千冬……”!!!!」
武「オ”マエ!!!!!」
武「なんで!!!………………」
武「…なんで、っ…………なんで?…………」
武「オレ っ”“、……!!!」
武「なんで 、*この人*のこと” ……!」
武「分からねぇ”……んだよ、」
武「分から” ないのに、知らねぇ”、人なのにっ」
武「なんで ッ !! 」
武「涙が”っ!止まんねぇんだよ” !!!!! 」
稀「死んだ瞬間仲間を忘れるなんてな」
稀「薄情だな ? 反吐が出る !! 」
稀「オマエも、コイツと同じ場所へ行ける」
稀「誇りに思えよ」
武「ぁ…… っ !!!!! 」
_______ドン ッッッ !!!
第4章 死と病の果ての先
第1節・死者を冒涜して
マ「三途、2人にしてくれないか」
春「ですが…………っ、分かりました」
マ「いい、未来だろ」
あぁ、
これが彼にとっていい未来に見えるのか
自分のことなんて見えてないんだろうな
マ「何しに来た?」
武「これ、渡したくて」
マ「……それは」
武「結婚式の招待状です」
マ「……なんでオレに?」
武「今のオレがあるのはマイキー君のおかげ」
武「だから、マイキー君に知って欲しくて」
沢山、話した
沢山なのかな
時間が遅く感じただけかもしれない
ちょっとだったのかな
気づけば
オレは3箇所に風穴が空いていた
「は ッ” ひゅ゙゙ か ッ ぁ”……」
離れていく
小さくて
でも大きくて
強くて
でも弱くて
悲しい背中が
遠ざかっていく
近づきたくて
近づきたくて
傷に当てていた手を床にあて
力を込めた
瞬間
バチ ッ !!
オレが行く方向は
こっちじゃない……
マイキーくんを、
生かさないと…… ッ “
春「……あ?」
春「騒がしいな、」
悪い予感がした
何かがボロっと崩れそうな
とてつもなく、苦しいこと。
春「見に行ってみるか」
『あぁ、見に行かなければ良かった 。』
春「…………は っ ?? 」
状況が理解できなかった
マイキーが立っている。
屋上の端に
春「止めに行かねぇと……」
人が邪魔で
波みたいに押し寄せて
道が見えなくて
まるで、これしか道はないんだと
そう言われてるようで
ダメだ、ダメだダメだダメだ!
落ちないで
落ちるな、
飛ぶな、飛ぶな……
春「……!? 」
マイキーが、笑ってる
泣いてる
撫でられるような肩に
まるで
特服がかけられてるように見えて
あの時のマイキーが帰ってきたようで
マ「行くぞ!」
飛んだ。
落ちて落ちて落ちていく。
ヒーローっているんだな。
武「マイキー”君!!!」
がし ッ !
遠い
何も聞こえない
ただ、花垣がマイキーの腕を掴んで
何か話している。
武「助けてくれって言えや”!!!!!! 」
あぁ、言おう
「「*助けてくれ、たけみっち*」」
手が離れた。
ヒーローは居なかった
いや、消してしまった。
__________ 。
音は聞こえなかった
遠かったから
いくら近くのビルで待つと言っても
人波で、地面がほぼ見えなくて
音は、死の音は喧騒で聞こえなかった。
落ちる瞬間。地面と触れ合う瞬間を
オレは見た。
落ちて
血肉の飛び散る
その瞬間を。
━━゙゙━━━”━━━”“━”” !!!!!!!!!
軽い
頭も心も軽い
誰かが死んでいる
周りは叫び声や鳴き声が飛び交っていた
春「誰が、落ちたんだ?」
春「人が死んだ、?」
春「サツが来るよな、その前に逃げるか」
春「花垣は、…………まあ、いいか」
春「知らねェやつのせいで捕まるのは御免だ」
第2章・病の果て
春「帰った」
鶴「あぁ、どうだった……」
鶴「って、マイキーは?」
蘭「一緒だったじゃん」
竜「オマエ、マイキー主義なのにほってきたのかよ?」
コ「オレ、マイキーに用あンのに、」
春「は?」
臣「おい、まさか居ない事に今気づいたとかじゃねぇよな……?!」
望「オイオイ、それはそれで大問題だろ、」
春「待てよ……」
蘭「じゅうぶん待ってるけど?」
竜「なんか、オマエ変じゃね?」
鶴「三途?」
春「マイキーって」
春「誰だよ?」
コ「は?」
臣「オマエ、マジで言ってんのか?」
望「ふざけてる場合じゃねぇぞ??」
蘭「最近名前割れちゃってピリピリしてんの」
蘭「変な冗談は辞めろよ?」
竜「ドッキリかなんかならタチ悪いぞ」
春「ドッキリじゃねぇよ」
春「巫山戯てもねぇ」
春「マイキーって誰だって聞いてんだよ」
蘭「……」
竜「……え?……は、?」
コ「何、言ってんだよ……」
望「巫山戯て、ない……?」
鶴「……三途…………」
臣「あっ、まさかッ” !!! 」
コ「明司、?!」
臣「おい、三途」
春「んだよ、」
臣「誰か、死んでいるのを見たか」
蘭「何言ってんの?」
竜「それ今関係ないだろ」
鶴「死体見てショックで記憶を喪うとかこの期に及んでないだろ、?」
春「あぁ、見た」
臣「どんな、容姿だった?」
春「黒い服で」
コ「……」
望「……」
春「背がちっさくて」
蘭「……」
竜「……」
春「物凄く痩せてそうで」
鶴「……」
臣「……」
春「あと、…………あ、白髪だった」
「「「「「 ……っ” !?!?!? 」」」」」
臣「……くそ”っ、やっぱりか…」
春「ソイツがなんなんだよ」
春「まさかソイツが、マイキー?とか言うやつとでも言うのかよ」
鶴「そうだ」
春「ふーん、で?」
春「オマエらの知り合いだったとして」
春「オレに関係あるか?」
蘭「ねぇ三途、オマエそれ本気で言ってる?」
竜「明司、どういうことだよ……?」
臣「三途、1度部屋に戻れ」
春「あ?、ちっ、……ワーッた。」
望「追い出す必要あったか?」
臣「大ありだ」
コ「意味とかどうでもいい。」
蘭「今はアレについて話してよ」
臣「三途のあれは病気だ」
竜「病気?」
臣「忘人症」
コ「聞いた事ねぇな、」
臣「そりゃそうだろうな」
竜「……その病気がなんなんだ、?」
臣「忘人症は、何かの行動を鍵にその行動のターゲットの記憶を綺麗さっぱり忘れてしまう病気だ」
望「ターゲット、?」
臣「例えば、鍵の行動が叩かれるだと」
臣「叩かれたやつを忘れてしまう」
鶴「明司は 三途の鍵を知っているのか?」
臣「アイツのターゲットとなるヤツは」
臣「あいつの手で殺したヤツだ」
蘭「まって、それじゃ三途がマイキーを殺したっての?」
コ「それは有り得ない事じゃ、」
臣「あぁ、有り得ない」
臣「でも忘れたのは事実だ」
コ「どういう事だよ……、」
望「三途が殺したんじゃないのか」
蘭「それしかないよね」
竜「だって今日は花垣に会いに行っただけ。」
コ「殺される理由は無い」
ガチャ ッ
春「…………?」
臣「三途、オマエっ……」
蘭「聞いてたの?」
竜「なんなら問い詰めた方が早い?」
コ「おい三途、全て話せ。」
春「……誰?」
望「オマエ言い逃れか!?」
春「……?!」
臣「待て!!!」
コ「明司??」
蘭「なに、?庇うの……、?」
竜「どうなってんだよ、?」
臣「1回黙れ」
臣「オマエ、名前は」
春「知らない」
臣「何故ここにいる」
春「頭が割れそうで、息が出来なくなったと思ったら此処の扉の前だったんだわ」
臣「そうか、」
蘭「明司?」
臣「三途を追い出したのは病の鍵を知ってしまえば記憶を全て失ってしまうからだ」
竜「じゃあ、追い出されたのに納得いかずに盗み聞いて記憶失くしたってことか?」
コ「そんな、……まさか」
臣「そういう事だ」
鶴「……じゃあ、もう、全部忘れた、?」
臣「あぁ」
望「マジかよ……」
蘭「トップ2が同時落ち……」
竜「病気の治し方はねぇのかよ?」
臣「10年間の記憶を3度消すことだ」
蘭「完治に、30年いるの、?」
コ「記憶の無くなった三途が人を殺せると思えないな」
臣「あぁ」
臣「治し方が難しすぎて」
臣「この病を完治した人はいない」
臣「どの患者も病の果ては何も無い」
望「……手が打てねぇ、」
鶴「終わらせるか」
蘭「賛成かな」
竜「オレも」
コ「オレらだけで梵天は回せねぇ 」
望「かと言って普通に生活ももう出来ねぇ」
臣「あぁ、終わろう」
鶴「決定だ。」
臣「おい。」
春「……あ、?」
臣「オマエの名前は三途……」
臣「いや、明司 春千夜だ」
春「ん」
臣「春千夜」
カチャ っ。
春「は、銃……?!」
蘭「チャカで驚くなんて新鮮、笑」
竜「撃ち狂ってた癖にな」
コ「これが普通なんだろ」
望「オレらも相当狂ってるんだな」
鶴「分かっていたことだろ」
臣「春千夜」
春「銃、下ろしてくれよ、」
臣「出来ねぇな」
春「…………そうか、笑」
春「わかった、死のう。何も分からないしな」
臣「病の果てへ。」
パァん ッ ッ ッ ____!!!
第4章 記憶を背負って
第1節・記憶を背負って
蘭「あーあ、あっという間だねぇ」
竜「避けるのを期待したわ、」
鶴「少しな、笑」
望「記憶があるってのも辛いもんだな」
コ「もうすぐそんなもの無くなる。」
臣「……あぁ、だな」
臣「せめて死ぬまでは」
この記憶を背負って逝こう。
*
*
*
*
「「「「「バン ッ ! 」」」」」
第2節・記憶を背負って
虎「ぁー、……遅かった…っ”」
虎「ごめん、ごめん千冬……」
虎「もうオレだけじゃ……っ、さぁ」
虎「このカスの記憶も”っ、」
虎「オマエの思いもぉ、……」
虎「守れねぇよ……っ”」
稀「はっ、じゃあ、オマエが背負うか?」
虎「……! 」
稀「背中がガラ空き、バカだな」
虎「オマエ……!!」
稀「状況を弁えろ」
稀「オマエの道は背負うしかないんだ」
稀「殺すしかないからな薄汚い鼠は。」
虎「くっそ、”!!!」
第3節・未来だけを背負って
武「なあ、直人ー?」
直「どうしたんです?」
武「オレ、また失敗したけどさ」
武「次はどうすればいいかなー」
直「そうですね……」
直「佐野万次郎…………いや、」
武「直人?」
直「とにかくどうすればいいのか見極めればいいです」
直「何度でも帰ってきて大丈夫ですから」
直「未来だけを背負って過去を進んで下さい」
武「え?!」
武「そんなざっくり、、?」
武「直人らしくない……」
直「まだ猶予はありますからね、笑」
武「……わかった!」
武「取り敢えず、ヒナだけのために頑張るよ」
直「…………はい!」
終章 病の果ては
「東卍を頼むぞ、相棒」
「オレの人生は、苦しみだけだった」
「「助けてくれタケミッチ」」
「笑えよ」 「三途」
「オレだけがアンタを支える」
「助けられてばっかりだった」
病の果てに__。
「忘 人 症」
お わ り 。
コメント
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マジパない 最後好きすぎる 皆で__ .って表現大好きです✋🏻