irxs 二次創作 / BL要素なし
とあるゲームを参考にしているところがあります
※ 一人称が不安定です ご了承ください
俺には双子の兄がいた 。
それほど長い時差もなく 同じ日に生まれた精神年齢は俺よりも低い 、 それでも頼れる兄だった 。
それから父と母 。
やりたいことはやらせてくれるし 、美味しいご飯も沢山作ってくれる 、 優しい両親だった 。
そんな俺たちは 山奥にひっそりと暮らしていた 。
僕たち大神家は魔族だった 。
魔族は 「 災いを呼ぶ者 」 として 、周りの人々から酷く冷たい扱いを受けた 。
それでも必死に生きようとした魔族は 山奥へと逃げてきたが 、 みんな殺されてしまったという 。
) りうら 、 山を少し下った平原で 少し花を積んできて 。 帰ってきたら パンを作りましょう
母にそう言われて俺は兄を連れて山を下った 。
しばらく歩いたところで 、 少しずつ雨が降ってきた 。
赤 ) やばっ … 傘持ってきてない …
水 ) 仕方ないよ 、 急いで花を積みに行こうっ
花たちを濡らす翠雨は 、 きらきらと銀に光り
ものすごく美しく見えた 。
もうしばらくここにいても いいかな 。
水 )りうちゃんみて 、 花冠作ってみた!
そうへにゃっと笑いながら花冠を俺に被せた 。
赤 ) ちょ 、 ちょっと … !!
水 ) いいじゃん 、 似合ってるよ 笑
赤 ) なッ …
水 )そろそろ帰らないと 、風邪ひいちゃう
赤 )そうだね 、 籠に入れるからちょっと待って
わかった 、 と言って少しずつ歩き出した兄の足音は 、 3歩程で途切れた 。
水 ) り … うちゃん …
青ざめた顔で 、 口元を抑えながら兄が俺を呼んだ 。
赤 ) なに …
赤 ) ….. えっ 、 … ?
俺と兄の瞳に写ったのは 、 黒い煙をあげる 俺たちの住む山だった 。
赤 ) い 急いで … 帰らなきゃ … 、 !
父と母のことだけを考えながら 、 俺たちは必死に走った 。
家に近付けば近付くほどに 、煙はどんどん 濃くなっていく 。
赤 ) げほげほ っ … っ う 、 …
水 ) りうちゃん … !! 大丈夫 …
赤 ) 平気 … 早く … っ 、
家に着く頃には 、 ほぼ視界は黒く染まり 何も見えなかった 。
その時 、 煙が風に乗って 一瞬右へと流れた 。
倒れた父の背中 、 こちらを向く母の顔 。
どちらも黒くなって動いていなかった 。
水 ) … ッ 父さん っ !!! 母さん …ッ !!
そう言って兄は2人の元へ飛び出してしまった 。
赤 ) 待っ … っ !!! ッ げほっ … ぅ … ッ 、
兄は呼びかけにも反応しなかった 。
赤 )あ … ぁ … 、… あ …
苦しくなった俺は真っ黒の煙の中を引き返してしまった 。
…… ᴛᴏ ʙᴇ ᴄᴏɴᴛɪɴᴜᴇᴅ
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