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クイーン・パフというメスライオンが、子供を生みました。三匹生み、全員メスでした。三姉妹です。上から順に、アルファ、リアンヌ、チャーニーです。三姉妹はクイーン・パフの元で成長していきました。
しかしある日、母、クイーン・パフが、砂漠、スケルトンコーストでひどい干ばつにより、死亡。残されたのは、生後10ヶ月の三姉妹と、三姉妹の叔母にしてクイーン・パフの姉、マンゴーでした。このとき、クイーン・パフの夫にして三姉妹の父、アルゴールは三姉妹が生まれてすぐ、他のオスライオンと戦ったときのかすり傷がもとで亡くなっていました。頼るべき身内は叔母のマンゴーただ一人。待っていたのは叔母の手厚い保護…ではなく、ひどい拒絶でした。近くによる度にシャーっと唸り声をあげ、しつこくパンチして追い払います。
三姉妹は叔母のもとを離れざるを得ませんでした。
しかし、まだ生後十ヶ月の子ども。仲良し三匹とはいえ自力で生きていくことはほぼ不可能でした。人間が保護しよう。という話もありましたが、それは本当に必要になったときだけになりました。そこで、三姉妹は生きるためにスケルトンコーストで初めてのことをしました。
鳥狩りです。飛んでいるわずかな鳥をジャンプで捕まえたり、水辺で待ち構え、仕留める。三姉妹が頭を捻って、いや、絞って考え出しました。これで一人前になるまでしばらく食いつないでいきました。獲物があまり、おらず少し痩せてしまいました。そんな三姉妹は、ついに大人になりました。一人前として立派になったのです。
大人になり、一人前になった三姉妹は、ついに大物に手を出すことに決めました。