テラーノベル
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「あっ、あっ、あっー、でるっ、でちゃ……」
「いいぞ、ラン。イけ」
気がついたらベッドは軋む音を立てて激しく揺れていて、膝立ちになった俺は後ろからオランジュに突かれていた。
もう何度目か分からないが、オランジュに奥をめちゃくちゃに擦られて、俺は吐精した。
俺のソコはもう触らずとも、中の快感を感じて達してしまうようになった。
勢いよく飛び出した白濁が床まで飛び散ったのを見ても、もう頭に入ってこない。
「あっ……うぅぁ……ああ……」
ぐるりと回されて、寝転がったオランジュの上に乗る体位になった。
俺は何度も達しているが、オランジュはまだ硬度を保ったまま一度もイっておらず、それどころかどんどん大きくなっているような気がしていた。
「可愛いなラン。可愛いっていうのはお前のことを言うんだ」
「ん、な……に?」
「いや、たまらない光景だ」
「ああっ、また…はぁ……ああっ、あっ、んんっ」
ニヤリと笑ったオランジュが下から突き上げてきて、俺は揺さぶられながら自分でもオランジュを締め付けながら腰を動かした。
そうすると自信たっぷりの顔をしていたオランジュが、息を漏らして堪えるような顔をするのがたまらなく熱くなる。
もっと俺に夢中になって、溺れてほしい。
中のオランジュをぎゅうぎゅうと締め付けたら、俺を抱きしめたオランジュは詰めた声を上げた。オランジュの熱がぶるりと揺れて、奥に放たれたのを感じた。
「んっんん……あついの……うれし……」
「ああ、たくさん出た。もう少ししたら、たっぷり出して孕ませてやるからな」
「……ん? なに……? ね……むい……」
ごろんとベッドに転がった俺は、指一本動かすのも気怠くて、眠気に瞼を押されて目を閉じてしまった。
俺の顔を大きな手が優しく撫でてくれるのが気持ち良くて、どんどん眠りの世界に落ちていく。
「無理をさせたな。……おやすみ、愛している」
「んっ……れも、…あい……る」
オランジュは、瞼を閉じてすぐに寝息の音立て始めたテンペランスのおでこにキスをした。
汚れた場所を簡単に拭ってから、ベッドに寝転んでテンペランスを抱きしめた。
この柔らかくて幸せな温もりを知ってからは、テンペランスがいなければ熟睡できなくなってしまった。
テンペランスの罪が消えて、帝都に帰ることも可能になったが、テンペランスはこの地に残ることを選んだ。
俺はテンペランスがいればどこでもいいが、ここの呆れるほどのんびりした暮らしが気に入っている。
今まで生きてきた世界とは違いすぎて、時々困ることはあるが、今はそれも楽しいと思えるようになってきた。
そして、愛する人と一緒に生きる未来が見えてきた。
テンペランスは妃教育を受けてきたはずだが、色々と疎いところがある。
先日も男同士って本当に子供ができるの? なんて、キラキラした瞳で聞いてきたので、机に頭をぶつけてしまった。
結婚して、教会で祝福を受ければできるようになると話したら、そうなんだと純粋な子供のような顔で納得していた。
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そんなところも可愛い。
こんな可愛い人に育ててくれた、ヴィーヴル家の者達には感謝をしなくてはと思うのだが、ジアンだけは話は別だ。
このままいくと、テンペランス以上に辺境の地にでも飛ばされそうだが、送り込んできた刺客達をそのまま返してやるつもりだ。
後のことはどうなろうと知らない。
義弟からの優しいはなむけというやつだ。
「んっ……オランジュ……」
熟睡しているテンペランスが微笑みながら俺の名前を呼んだ。
寝言で自分の名を呼んでくれるなんて嬉しすぎる。下半身が復活しそうになって、慌てて息を吐いて治めた。
オランジュは枕元に隠していた小箱を取り出して、その中から細身のリングを取り出した。
出来上がったものを町まで取りに行って、帰ってきたところだった。
指輪はテンペランスの薬指にするりとはまった。
当然だ。
何回も寝ている時に測って調整したのだから。
まるで生まれた時からつけていたように、テンペランスの肌に馴染んで見えるのがまた嬉しい。
細くて美しい指にそっと口付けた。
テンペランスが起きたらどんな顔をするのか。
笑うのか泣くのか、それとも……
「フッ……楽しみで眠れないな」
月明かりに照らされたベッドの上、オランジュの眠れない夜は、甘い幸せで満たされていた。
◇◇
「ねぇ、しあわせってなぁに?」
金色のお月様みたいな丸い目が、ぱちぱちと瞬きをしながら俺の顔を覗き込んできた。
好奇心旺盛なその瞳は誰かにそっくりだなと思いながら、可愛らしい頬をするりと撫でた。
「この、本のウサギがニンジンを食べて、しあわせって言うんだよ」
「どれどれ、あー、ここか。美味しいものを食べて幸せのところだね」
子供の質問にどう答えたらいいのか、俺は料理をする手を止めて、鼻を擦りながら考えた。
「……とっても嬉しい時かな。心が温かくなるくらい、嬉しい気持ちでいっぱいになるんだ。そんな時、幸せって思うのかな……」
「ふーん」
もともと何にでも興味があって、探究心のある子だったが、村の学校に通い出してから、何でも知りたくてたまらないとたくさん質問をしてくるようになった。
嬉しいことだが、頭を悩ませる難しい質問もあるので、辞書でも買ってあげようかと考えていた。
父親によく似ていると言われている、長男のウェイン。
本を読むのが大好きで、妹にもたくさんお話を読んで聞かせてあげる優しい子だ。
将来はどんな道を歩んでくれるのか、まだ幼いというのにそんな想像ばかりしてしまう自分は、親バカだなとつくづく思ってしまう。
「ねー、オーちゃんと、リリーは?」
「ん? さっき戦いごっこをするって外に行ったけど」
ウェインの一つ下のリリーは、外見は俺に似ているが、中身はヤンチャそのもので、幼いながらに木の剣を振り回して、毎日野山を走り回っている。
趣味は戦いごっこで、近所の男の子に混じって傷だらけになって帰ってくるので、こちらは将来が楽しみというより心配の方が大きい。
朝からオランジュを叩き起こして二人で外へ行ってしまった。
俺とオランジュは村の教会でエパヌイ神父に立ち会ってもらい、二人だけの結婚式を挙げた。
夫婦となり色々あったが、ウェインとリリーという二人の子宝に恵まれて、忙しくて騒がしいが楽しい毎日を過ごしている。
もう、前の世界のことなど思い出すことはないし、どんな人生だったかも忘れてしまった。
今はここ、この世界が俺の生きる世界で、オランジュと子供達と過ごす時間が俺の全てだ。
「ラン、ほら見て。オーちゃんとリリー、いつの間にか帰ってきていたみたいだよ」
ウェインが小声でこっちだよと指をさすので、キッチンから出た俺は、そっと壁の向こうを覗き込んだ。
そこには、大きなソファーにごろんと転がって寝ているオランジュと、オランジュの胸の上で気持ち良さそうに目を閉じている寝ているリリーの姿があった。
可愛いなぁと思って見ていると、ウェインが胸に手を当てて、俺のことを見上げてきた。
「あの二人を見ていたら、いいなって思って、ここがあったかくなったよ。これってしあわせかな?」
ウェインの胸で揺れる小さな手を見たら、胸の奥がきゅっとなった。
我が子の成長に、感動してウルっときてしまった。
「そうだね、そう思う」
気持ち良さそうに眠る二人を起こさないように、ウェインを抱き上げて小さな胸に耳を当てた。
温かくて、幸せな音が聞こえてきた。
□後日談 おわり□
コメント
1件
あらら、12話の後日談、読了したわ〜!これで後日談はおしまいなのね。めちゃくちゃ甘くて温かいエピソードだった🥺 前半のランのイキ顔かわいすぎるし、オランジュの「愛している」に夢うつつで返す「れも……あい……る」が尊すぎてやばかった。薬指に指輪はめるシーンも「寝てる間に測って調整した」ってオランジュ、準備良すぎでしょ笑 そして時が飛んでウェインとリリーという子供達に囲まれた幸せな家庭…「しあわせってなぁに?」って聞くウェイン、あれは完全にオランジュの小さい頃そっくりだよね。胸が温かくなる感想、グッときたわ…。 二人がずっと幸せでいてくれて、読んでるこっちも幸せな気分になったよ。朝顔さん、本当に素敵な終わり方をありがとう!