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二次創作です。
ご本人様には関係ありません。
某実況者様のお名前をお借りしています。
誤字脱字等あるかもしれませんが、
温かい目で見守ってくだされば幸いです。
尚、ご指摘等は程々に宜しくお願いします。
次回以降こちらの記載は致しません。
静かな寂れた神社。
生ぬるい風が頬を撫でて、気味が悪い。
木々が風に揺れ、ざわざわと音を立てる。
「グスッ」
一人で蹲り、声を殺して泣いていると、神社の石段を登る足音が響いた。
「ひっ…」
…カラン、コロン…カラン、コロン……
「んー…?あれ?子供じゃん、しかも混じってる子なの!?うわぁ、珍しい〜!!」
「ぇ…?」
青鬼の面をつけているし、一昔前の格好のせいで怪しい人物ではあるが、どうやら意思疎通は出来るらしい。
「あ、ごめんね…驚かせちゃった?」
「だれや…」
「あ〜…青鬼だよ!」
あおおに…青鬼?
「ああ、襲われたのか…ボソッ」
「なんか言った…?」
「なんでもないよー!下まで送るよ?」
「…でも、まだ“いる”かもしれへんやろ」
辺りは依然としてざわついてる。
「んー…大丈夫、目を瞑って!!俺がいいよって言うまで目を開けちゃダメだからね?」
「……わかった」
手を握られ、砂利を踏む音とカラコロと下駄が鳴る音が聞こえる。
石段をゆっくりと降りて鳥居をくぐり抜けたとき、ゾワっと全身が粟だった。ぬるりとした風がサンダルを履いた足を舐める。
「ねエ、ミえ、み、ミえテル?ああ、アなた……トッテモ…おい、オイしッソうッッ!!」
「そうだねぇ、美味しそうではあるかもねえ〜でも、この子俺のお友達なんだわ」
声にうんうん、と相槌を打ちながら友好的な態度を崩さず、この場を退く事を伝える青鬼。
「…や、だッヤダヤダやだヤダやだやだヤダやだやだやダヤダヤダヤダ!!」
「〜〜ッ!?!?」
鼓膜が震える絶叫に、思わず青鬼の手を振り払って自分の耳を塞ぐ。
目を開いてはいけないという約束も忘れ、声の主を見やると、黒いモヤのかかった女が頭を掻きむしり、ドロリとした涙を溢していた。
狂ったように続けられる絶叫の最中、青鬼が細い指を口元に添えて静かに一言。
「良い夢みろよ」
直後、女からパッと蒼い炎が咲いた。
暖かく揺れる蒼炎は女を包むと、小さくなって消えてしまった。
「あー、約束破ったでしょ?」
「ぇ、ああ…」
「俺のこと、怖い?」
ふと、先の蒼炎を思い出す。
「怖くない」
「そっか、そっか……!」
また手を繋いで山の麓まで来ると、俺の意識は途絶えた。
最後にまたね、と寂しそうな声が聞こえた。
どうも、チェシャで御座います。
新作ですねぇ…
きょーさんメインなので原案通りに出来るように頑張るつもりです。
また30話くらいになるのだろうか…
なるべく短くなるように努力致します。
それではまた次回。