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「義父」って書いてますが、実父になりました。予定新シリーズ「甘苦主僕ファザーズ」は剱太父×竜慶父となっていますのでお見知り置きを…。
「おい。」
「あ?」
突然話しかけてきたのは名も知らぬ同級生だった。
「これ食いなよ」
そう言って渡してきたのは大きな握り飯。
「…なんのつもりだ」
「別に、お前さん、名前なんていうんだい。」
「天野」
「下の名前だよ。」
「………竜慶。」
「竜慶ねぇ、いい名前じゃねぇか。」
「はぁ…。」
天野竜慶、この時実に小学生3年生。彼はまだ9歳であるが、4歳の
頃に実母に体を売らされるという経験をしてからは、実母が逮捕され
た後に自分のことを引き取り愛情持って育ててくれた若く優しい義父
にしか心を許してはいないのだ。初対面の輩など以ての外。名前を褒
められたくらいなどでは心を許す訳がない。
「…お前こそ名前は」
「桜田剱太だ」
「そうか」
「……」
「……」
「食わねぇのか、おむすび。」
「初対面のヤツに渡された食いモン食うやつがどこにいる。」
「はは、それもそうか、お前さんのために握ってやったが、いらないなら
かえしてくれやい。」
「…俺のために?」
「ああ」
どうやら剱太というやつは竜慶のために握り飯をつくったらしい。
「じゃあ食う」
竜慶の義父は竜慶にとって唯一尊敬に価する人物だ。
彼は竜慶に対してこの五年間、沢山の教訓を与えてきた。
「竜慶!自分のために何かしてくれる人っていうのは、すっごくいい
人なんだぞー!」
「すっごくか!」
「ああ!ものすっごくだ!竜慶はもしそんな人に出会ったら、とても
その人を大切にしないのいけないぞ!」
「わかったよ父ちゃん!」 ・・・
自分のために何かしてくれる人、剱太は竜慶のために握り飯をつくっ
てくれた。恩を仇で返すのはいけない。教訓に習って、ここは剱太の
つくった握り飯を食べなければ。
「急に意見変えるやつだなぁ。」
「…申し訳ないだろ。」
「ははは!お前面白いやつだな!」
「うるせぇよ、静かに食わせろ」
「ははは!わーったよ!ははははは!」
「……」
…これが竜慶と剱太の出会い。今はもう彼らも15、6歳。
高校生となった彼らは…。
グゥゥゥゥ
「なぁ剱太ァ…」
「ン〜?」
「腹減ったぜ…腹の虫がお前のおむすびを求めて静まんねぇ…!」
「ふはは!そうかそうか!実はな…今日は桜田剱太によるお前さんの
ためだけの特別なおむすびさんをつくって来てやったんだ。」
「まじかよ最高だぜ!」
「ふふふ…具材、なんだと思う?」
「具材…なんだ…?教えてくれよォ。」
「お前さんの好きなものだ。」
「厶、もしかして…」
「ああ。」
「からあげだ!」
「正解!正解者の竜慶さんには景品として唐揚げむすびが渡されます
… !」
「フフフ! やったぜ〜!そんじゃ、いっただきまーす!」
「はは、召し上がれ。」
現在高校1年生。今となっては親友の彼ら。今日も剱太は竜慶に握り飯
をつくり、竜慶は剱太の握り飯を食す。これがこの2人のルーティンな
のだ。
「いや~、まさか俺とお前さんがここまで仲良くなるとはなあ…。」
「またその話か?」
「はは、すまんね。でも本当にあの時じゃ考えられんなぁ…。」
「それもそうだよな。あの日からお前は毎日おむすび持って来たよな。」
「ああ。あの日に俺はお前さんのことが気に入ってしょうがなかったか
らなぁ…意地の悪いやつだと思ったら、根はいい奴で、俺のつくった飯
を美味そうに食う、ほんと竜慶、お前ってやつは最高だぜ。」
「よせよ、照れるだろ~。」
「なに、照れるのか、 可愛いヤツめ。」
なんてことない他愛ない会話。男子高校生の友情溢れる会話。
竜慶は幸せだった。辛い過去を背負い、愛想も悪いので、一人寂しく生
涯を迎えるものだと思っていた。この男に出会わなければ、剱太と出会っ
ていなければ、今の自分はいなかった、毎日を華やかに過ごす事はできな
かった。
剱太も幸せだった。竜慶と出会い。親友となり。毎日をずっと竜慶と過ご
している。幸せだ。竜慶といると楽しくなる。竜慶と話すと笑顔になれる。
剱太は自分を幸せにしてくれる竜慶が大好きだった。これからも一緒に居
たい。心から思った。
…翌日の帰り道。
「竜慶〜好きなやつとかいないのか〜?たまには恋バナしようぜぇ~。」
「うーん、いないなぁ…ずっとお前といるから女の子とかあんまり見てな
かったぜ。」
「ははは、竜慶は俺のものってことだな!」
「やーん剱太~、毎日あったかい味噌汁とおむすびつくって~。」
「お前に女が出来なかったらな。」
(竜慶に…女。)
「俺に女できるかな~。」
しだいに剱太の鼓動がはやくなる。
「…さ、さあ」
「?」
剱太は竜慶が自分の知らない女と暮らしている光景を想像した。
自分が言い始めて、勝手に想像したのに、とても不快な気分に陥った。
「…そ…んなの…」
「剱太、なんかお前様子変だぞ?」
(そんなの嫌だ。竜慶が女と付き合って、結婚して、子供をつくって、寄り
添 いながら生活するなんて、嫌だ、嫌だ、嫌だ、絶対に嫌だ。)
剱太は焦った、自分のことが嫌いになりそうだった。自分は竜慶の人生に口
出しする権利なんかないのに、こればっかりは嫌だと思った。そう思ってし
まう自分もどうしようもなく嫌だと思った。
「剱太?」
「なあ竜慶…」
「なんだ?」
「お前は将来女と付き合って、そんで、そいつと結婚して、子供つくって、家
族仲良く生活するのか?」
ああ、言ってしまったと思った。
「?」
竜慶は困惑した。急にこんなことを問われたことにも驚いたが、いつも冷静な
親友がこんな風になっていることにも驚いた。
「あー、剱太?大丈夫か?えーと、将来?女?そうだな…」
竜慶は自分が女と生活しているところを想像出来なかった。いや、正確には
したくなかった。何故か嫌だと思ってしまった。
「……なんか、嫌だな。」
「嫌?」
「女と、俺が…将来を共にする…?の、なんか嫌だって思っちまった。
そういや、剱太よ、なんでそんなこと聞いたんだ。」
剱太は思わず固まってしまった。しかし親友に隠し事はなしだと思い、恥を
しのんで言った。
「お、俺、竜慶と女が、そうなるの、すごく嫌だって思っちまったんだ…な
、なぁ竜慶…俺を友の幸せを願えないやつだと思わないでくれ…俺は、
お前のこと大好きだ…でもこればっかりは嫌なんだ…すまない竜慶…。」
剱太は竜慶に本音を晒した。自分を情けない男だとおもった。
その時竜慶が口を開いた。
「剱太…俺さ、さっき自分が女と暮らしてんの想像して嫌だって思ったんだ、
そんで、お前と女が暮らしてんのも想像してみたんだよ…お、俺も、すごく
嫌だと思ってしまった…俺こそ、ごめんなぁ剱太…俺はダメや奴だ…」
恋バナからここまでの話になるとは誰が思っただろう。互いに混乱して、何
を言えばいいのか、自分が何を言っているのか分からなかった。
この日は竜慶のその言葉を最後に黙々と帰った。
「…何故」
剱太は家で悩んでいた。自分がなぜあんなことを思ってしまったのか。
もしかしてと思ってしまった。
「俺は…あいつの事が…す、き?」
「で、でもそれは友情であって、恋愛的な感情では…」
剱太は今までの事を思い返してみた。思い返す度に、胸が熱くなってきて、
今にも張り裂けそうだ。
「あいつに、竜慶に恋をしているのか?俺は…。」
剱太は天井をみた。自分はきっと疲れているのだ。明日また考えようと思い
布団に入り眠った。
「んあッ、あ”ぁッ、剱太ぁっ、やっ…ああっ…イくッぅ… 」
「ふっ、う、ンッ、イけよ…竜慶…」
「はッ!」
夢だ。朝五時、剱太は夢によって起こされてしまった。
「…クソ。変な夢見ちまった。…俺が竜慶を…。」
不思議と嫌な気分ではなかった。親友とセックスをするという背徳感は少
しあったかもしれないが、はっきりとした嫌悪感などは微塵もなかった。
「本当に俺は竜慶の事が恋愛的に好きなのか…。」
確信した。自分は竜慶が好きなのだと、剱太はこのモヤモヤを早く解消さ
せたかった。
「俺は男だ…今日の放課後、竜慶に告白してやる…!」
「…おはよう。」
「あぁ、おはよう。」
いつもの集合場所で気まずい挨拶を交わした二人、楽しく喋って通ってた
登校だったが、今日はなんの会話もなしに学校まで着いてしまった。無言
で 校舎に入っていく。二人は違うクラスだったが、休み時間には毎回互い
の教室に行って話していた。それが今日は一度もなかったので、彼らの周
りの人間達は不思議に思った。
(放課後、俺は竜慶に告白するのか…もし成功しなくても、竜慶が嫌とい
うなら俺は引き下がることしかできない、もし成功したら…?そのときは、
その時だな…今は深く考えるのはやめよう。)
剱太は放課後のことばかり考えていた。
一方竜慶は剱太と友達をやめることになるのではないかと恐怖していた。
(今日、アイツと挨拶以外で何か話したか…?いいや話してないな、
どうしよう、このままだと、剱太と友達じゃなくなっちまうのか…?
きっと、挨拶してくれたのはたまたまで俺のことなんか…。)
学校が終わり、放課後になった。
(時は来た!)
剱太はすぐに竜慶のクラスに行き。話があると校舎裏に呼び出した。
「…話ってなんだよ。」
「……なぁ竜慶」
「?」
数秒の沈黙の後。剱太は意を決した。
「俺はお前のことが好きだ!俺と付き合ってくれ!」
竜慶は驚いた。嫌われたと思っていたが、逆に好きだと告白されたのだ。
そして剱太の告白を聞いて、ハッと昨日の自分の気持ちに気付いた。
「剱太、俺も、お前のこと好きだ…!」
「…!本当か!」
「ああ、本当さ!」
二人は抱擁をした。親友の抱擁ではない、恋人同士の抱擁だ。
互いの温もりと身体の形を感じるように、力いっぱいに抱き
あった。
帰り道、二人はいつもと同じようで違う会話をした。
「なぁ剱太、俺たち、もう恋人なんだな。」
「ああ……これでずっと二人で居られるし、将来お前に飯つくってやれるな。」
「フフフ、そうだな…。」
「竜慶、今日ウチ泊まってかないか?」
「ん、いいぞ。父ちゃん出張だし。」
「そうか、俺のところは両親とも出張なんだ。」
「へぇ。…まさかエッチなことしちゃったり?」
「やめろよ!はは!…してみるか?」
「え、あ、できるのか?男同士で」
「出来るぞ。 」
「マジか。」
この時剱太はあの夢の事を思い出していた。もしかしたらあれが正夢
になるのかと思ったら興奮がとまらない。
「あー、想像したら勃ちそう。」
「剱太、そういうのは家帰ってから言えよな、いつもの冷静さ保ってくれ。 」
「頑張る。」
「ほらよ。」
「わー!剱太の料理!今までおむすびしか見たこと無かったけど、
他の料理もめちゃくちゃ美味しそうじゃねぇか!」
「ありがとな。」
「もう食っていいか!」
「あぁ。」
「よっしゃあ!いただきます!」
竜慶は剱太の手料理を頬張った。
「美味ぇ!これから毎日作って欲しいくらいだぜ。 」
「いいぜ?」
「いいのか!」
「全然問題ないぜ。」
「やったぜ!」
剱太も椅子に座り、竜慶と一緒に料理を食べた。
「ふぅ…食った食った、美味すぎるぜ。」
「そりゃどうも。」
「風呂も入っていいのか?」
「ああ。入った後はこれか?」
剱太は片手の指で輪をつくり、もう一方の指を輪にいれるジェスチャー
をして見せた。
「バッ…!お前!風呂借りるぜ!」
「はは、あいよー。」
順番に風呂に入り。同じベッドに腰掛けた。
「なぁ、ホントにエッチなことすんのか?」
「嫌か?」
「嫌じゃねぇ!剱太となら全然したいと思うぜ!」
「ふーん。」
剱太は顔を赤くしてアワアワしている竜慶が可愛くて仕方がなかった。
「そういや、竜慶よ、キス、まだしてないな。」
「あぁ…確かに。」
「ファーストキスはソフトかディープかどっちがいい?」
「えっ、えーとそうだな、エッチなことする前だからディープ?」
「わかった」
「え、剱太わかったってどうい」
竜慶が言葉を言い切る前に剱太が竜慶の口を唇で塞いでしまった。
ふにっ、という柔らかい感覚と共に、湿った舌が入ってくるのが
はっきりとわかった。
「ふ、あ、けん、た、あ」
「ん、む…」
薄暗い部屋に、クチュクチュと舌を動かす音と、そこから漏れる
二人の甘い声が数十秒の間響いた。
プハッと口を離すと。どちらのかも分からない唾液が糸を引いた。
「けんたっ、あんな急にしなくても。」
「すまん、お前が可愛すぎるから我慢できなかった。」
「…あんま可愛い可愛い言うんじゃねぇよ…。」
「事実だろ?」
「うるさい!」
「…お前の下も可愛いことになってるぜ」
「あ?下?…。」
さっきのキスで興奮したのか、竜慶の陰部が布を突き上げるよう
に勃起していた。
「まぁ、俺もなんだがな…。 」
剱太の陰部もズボン越しで主張するように勃起していた。
「剱太、お前やり方分かるのか?」
「ああ、調べた今日の朝。」
「おおマジか。」
「だから細かいところは俺に任せて竜慶は何も考えず気持ちよく
なってくれ。」
「頼りにしてるぜ。」
二人は衣服を適当な所に脱ぎ捨て。竜慶には仰向けになった。
剱太はローションを手に取り、自身の手と竜慶の秘部にたっぷりと
塗った。
「つめたッ…」
「痛かったら言えよ。」
そういうと剱太は竜慶の秘部に人差し指をゆっくり挿入した。
ローションのおかげか、竜慶のソコは剱太の指を簡単に受けいれた。
「ひぅ 」
「竜慶、痛くないか?」
「ん、あぁ、でもなんか変な感じだ…」
「そうか…」
(確か、前立腺というものがあるんだったな…指の第二関節を曲げた
くらいだったよな…ここか?)
剱太は指をひょいと動かした。
「んあ”ぁッ!?」
「!?」
あまりの反応に二人ともびっくりしてしまった。
「だ、大丈夫か? 」
「ああ、全然大丈夫だぜ…」
「無理はすんなよ?」
「ああ、わかってる。」
「…じゃあ続けるぞ。」
指をナカで動かしたり、拡がってきたら指を増やしてみたりした。
その度に竜慶が可愛く声をあげるのが剱太にはとてつもなく愛おしく
思えた。
「は、んぁ、ふぅ、っ…剱太ぁ…」
「どうした竜慶」
「乳首っ、ん、触って…」
(ああ、なんて可愛いんだろう。)
剱太はそんな竜慶にイジワルしたくなり、直接乳首を触らずに、胸を
揉んだり、乳首の周りをなぞったりした。
「うう、剱太ッ、あんま、焦らすんじゃ、ね、え…」
切羽詰まった様子だったので、今度は直接乳首を何度も弄ってみた。
「お”あッ、そんな弄ったら、んあ”ッ」
「なんだ?お前が触ってといったんだろう?」
「は、あっ、ケツと乳首ッ同時に弄られんの気持ちよすぎてッ、イき
そうだ、あっ…」
「へへ、もうイっちまうのか?」
「う”ぅッ やばい クるッ…!」
「ほら、イけよ竜慶。」
そういうと剱太は三本指で前立腺を思い切りノックした。
「おお”お”ッ」
竜慶は下品な喘ぎ声をあげて盛大に頂してしまった。
「おい竜慶さんよぉ、そんなんでイっちまって大丈夫かい?これから
チンポ突っ込むんだぜ?」
「イケるっぜ、フフ…」
「その意気だ。」
剱太は竜慶の尻穴に陰部をペチペチとぶつける。
「ふぅ…挿れるぞ…?」
「ああ、ドンと来い」
剱太はゆっくり挿れようとしていたが、思っていたよりもローションの
滑りがよく、一気に挿入ってしまった。
「うッ!」
「んあ”ッ」
「はぁはぁ…挿入ったぜ…竜慶」
「お、おう…」
「動いて大丈夫そうか?」
「ああ、モーマンタイだぜ…」
OKサインを貰い剱太は我慢できずに、感情のままに腰を振った。
皮膚と皮膚とがぶつかる音も、ベッドが軋む音も、竜慶の喘ぎ声や息遣いも
全てが剱太にとっての興奮材料となった。
「あ”ッ、お”ァ”ッ、けん、たァ」
「はぁッ、竜慶ッ…!竜慶ッ!ンあっ」
何度も互いに名前を呼びあった。
「ん”ッ剱太っは、やい”ッ、きもちいっ、お”ッ」
「へへ、そりゃ、あっ、よかった、ぜ竜慶」
「あアッ、けんたッ、キスしてっ」
「はぁッ、ん、厶ぅ、はっ、あっ」
「ふぅ、あっ、ンンッ、剱太ッ、俺もう、イっく…」
「俺も、だぜ、一緒にイこ、ぜ…」
「ひう”っあ”ッ」
「ぐッ…」
二人は同時に絶頂を迎えた。
竜慶は過呼吸みたいに浅い息を繰り返し吸って吐いてしていた。
剱太は荒い呼吸をしながら、竜慶の尻穴から陰部を抜いた。
コポッと音をたてたかと思えば、ドロっとした白濁液が溢れでてきた。
「はっ、はっ、剱太ッ、きもちっ、よかったぜ、」
「はぁ、俺もだぜ竜慶、はぁはぁ」
「んっ、ふ、あ」
「は、う、むっ」
プハッ、短いキスを交わし、真っ裸のまま疲れた二人は、乱れたベッドで
共に朝までぐっすり眠った。
「ん…ふぁぁあ…」
時計は午前六時を指している。
「竜慶〜…朝だぞ、起きろ。服着ないと風邪ひくぞ〜…」
剱太は横で裸を晒して眠る竜慶を揺さぶる。
「んんん…えっちしよぉ…ぜ…ぅうん」
「寝坊助さんめ、起きないと本当に犯しちまうぞ?」
「んぅぅ、時間…あるからはやく…」
「まじかよお前さん…朝から元気なこって、一回だけだぞ。」
「ああ」
返事をすると、竜慶はムクっと起き上がり、自ら足を広げた。
「全くお前ってやつぁどこまでも可愛いなあ…」
「フフ、ほら、もう慣らしてるから」
「こりゃ参ったいつの間に」
「寝てるフリしてたから」
「一本とられたべ」
雑談を織り交ぜながら剱太は朝だからと、夜の獣のようなセックス
ではなく、ゆったりとしたスローセックスをした。
「ふぅ、んっ、あっ」
「あっ、ぅ、ん」
「 へ、へへ、剱太よ。」
「どうした?」
「愛してるぜ。」
「!…はは、俺も愛してるぜ。」
二人は甘いキスをした。
これが二人の新しくできたルーティンである。