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それでもなんとか父親を説得できたようで、彼女がダイニングで温めて昼食を運んできてくれた。母が用意した昼食は玉子のおかゆ。
「食べ盛りの高校生がそれだけじゃ足りないだろう。ボクがもう一品作ってきてやろうか?」
「たとえば?」
「カキフライとかうな丼とかトロロとか」
「妊活中のカップルじゃあるまいし。却下で」
それから彼女がスプーンですくって、おかゆを僕の口まで運んでくれた。
「なんか照れくさいな」
「今さら? ちんちん見せてくれた仲だろ」
「見せた覚えはない。僕が絞め技で落とされているあいだに君が勝手に見たんだ」
「だから正論言って楽しいか」
いつも通りのよく分からない会話。食べ終わったら眠くなった。
「食べさせてくれてありがとう。僕はまた寝るけど、寝ているあいだに僕の服を脱がせたりしないでね」
「ボクを痴女みたいに言うな。ゆっくり休んで早く元気になってくれ」