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朝起きて、皆と話して任務をこなして、ドンキホーテさんが問題を起こしては叱られていて、1日が終わる頃には寝て。
そんな日常がいつからか狂っていった。
いつだっけ
だれのせいで
くるってしまったのか
ぼくはきづかないうちにきにいられていた
最初は暖かいものだった。
それは次第にどろどろ、ぐちゃぐちゃとした
重く不安に駆られるモノに変わっていった。
けれど今になってソレは僕にとってはどこか心地よいと思ってしまうモノになっていた。
最初は彼だけが狂っていたはずなのに、
僕もいよいよなのかもしれない。
ガチャりと部屋の扉が開けられる。
目をやるとそこに立っていたのは
僕の狂いの根源であるイサンさんだった。
いつからか気に入られて、付きまとわれるようになっていた。
何故だろうか?僕にはわからない。
「調子やいかがなる?」
問いかけられる。いつもこうやって僕の全てを知ろうとしてくる。
「別に…普通ですよ至って。」
「さりや、それならば良かりき。」
そういった彼は優しい笑顔でいたが どこか、恐ろしかった。
何がとはわからない。ただそう思った。
けれど僕はそう思ったとしても表には出さないでいた。
けれど彼にはお見通しのようで。
「シンクレアくん…、そなたは我や怖し?」
問い詰められた。
「い…いえ、別にそんなことは無いですよ」
誤魔化す他なかった。
正直に言ったらどうなるのか解らなくて、
怖くて言う勇気はなかった。
呼吸が少し荒くなる。
そんな時に彼は僕の手を優しく包み込んで
落ち着いた声で
「我はシンクレアくんを憂へたるばかり」
「怖がる必要なきなり。」
と僕に言った。
呼吸が落ち着いていく。
彼の言葉に救われてしまう。
恐怖の根源は彼だと言うのに。
僕が僕ではなくなっていくような気がした。