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これの続き書きました。
・モブ×hbc(合意)
・hbcが病んでる
・BADEND
・🔞
名前のついているモブが出てきます
苦手な方は今のうちに閉じてください
地雷⚠️
だいぶ長いです
1万文字↑
あれから2週間くらい経った。
ライやその他、同期の連絡先は全てブロックした。今は考えたくないから、話したくないから。
配信もきっとままならないし、にじさんじの運営さんには無期限の活動休止許可をもらってツイートもしてもらった。
なんか…
俺、何がしたいんやろ。
色んな人に迷惑かけて、世界一好きな人にはあの一件できっと幻滅されていて。もし本当にあれをロウが見てたらあの2人喧嘩して別れるんかな、なんて。
最低なこと考えて勝手に喜んで、くそみたい。
忘れたい、何もかも。
あの日の記憶もライとの記憶も同期との記憶も、これまでの記憶全部、全部全部全部全部。
『わすれたい』
一度思ってしまったらそればかり考えてまうのが人間。当然俺も人間やからやっぱり頭はそれで埋まっていく。
あぁ、またつらい
くるしい
息がしづらい
なんも考えたくない
なにもしたくない
わすれたい
たすけて
気づけば外に出ていた。
駅に行って切符を買って電車に乗って、ネオンの街に降り立った。
ギラギラと光るライトが痩けた俺を照らす。
慣れない環境に少しドキドキしながら辺りを見渡せば、派手な服を着た人、きっと夜職をやっているであろう人、酔っ払い、仲良さそうに歩いているおじさんと若い女の人。
『ふぅ…、』
周りを見ながら歩いていたら思ったよりも進んでいたみたいで、少し疲れた。
最近ろくに動いてもいなかったし、寝てもなかったし。そのせいで酷い顔になっとると思うけど、でももう知り合いに会うことは一定期間ないやろうし。
端の方で地べたに座って休憩していると、金髪が目立つ、タッパのある男の人が俺の方に向かってきた。
「お兄さんどしたん?こんなとこで。その見た目的に絶対この界隈の人じゃないよね?」
『?…多分、、』
「ここあんま治安良くないし帰った方がいいよ〜、ドラッグとかやってる奴も転がってるし」
ドラッグ…薬か。
1回1箱分だけODしたけどあんまり効かんかったんよなぁ…、。苦しいだけやったし。もう懲り懲り。
『ありがとうございます…。でもなんか、今は酷い目にあってもいいので大丈夫です』
「ふーん…やつれてるっぽいけどなんかあった?俺たちでよけりゃ話聞くよ?」
『…、、ほんまですか?』
「ほんまほんま!笑 どうした?ほら、酒でも飲みながら話してみ」
俺からしたら度が高い酒を渡され、一瞬躊躇したものの酔った方が好都合だから、勢いに任せて缶を開けた。
男の人は俺に向き合う形になって座り、一緒に酒を開けた。
「で?何があったの」
『、、…、…職場の同期に、恋してたんです。でも、何ヶ月か前に恋人紹介されちゃって…。一応恋してた身やし、素直に喜べなくて』
「あらま〜…面と向かって紹介はきちぃ」
『はは、…それで、何を血迷ったのか襲おうって考えになっちゃって…笑 2週間くらい前に睡眠薬盛ってホテル連れ込んで襲ったんです』
「ええ!?!!?!まじ!?!見た目の割にヤバい奴だなお前!!笑」
『今考えればほんとにそうっすよね笑
でもなんか、必死で、…身体だけでもいいから繋がりたいって思っちゃって。
睡眠姦した結果、まぁ案の定途中で起きて怒られて、本音言ってしっかり振られたんですけど…
こんなことしたし、もう許されたくないからって一方的に縁切って家に閉じこもってて笑
その間もずっとずっと悩んで、なんか息しづらくて苦しくなっちゃって、今ここ来て…って感じですかね、、』
色々省いたところはあるものの最初から最後まで話したけど、初対面の人にこんなこと言って、また迷惑だって思われたらここに来た意味がない。
少しでも悩まないかなって来たのにまた同じようなことで悩まされるのはうんざり。
『すみませんっ!こんな、初対面なんにつらつら話して…っ、、…ぁの、なんか、…っぇと、、…』
「…、もちろんきみも悪いけどさ、辛かったね」
『!』
「ね、家にいると悩んじゃうなら今日は俺といよーよっ♪」
『いいんですか…っ?こんな、俺なんか…』
「いいから言ってんの!」
やばい、泣きそうだ。
世の中にはこんなに優しい人がいるらしい。今日、ここに来てよかったのかもしれない。
さっき開けた酒を飲みながら、悩みごと以外の話もして。それが結構楽しくてこういうのもありだなって思った夜だった。
「てかお兄さんノリよすぎ!笑 名前なんての?」
『あ、マナって言います!』
「へー!可愛い名前してんね!てか顔も可愛いし?笑」
『えー、俺可愛いっすかね〜?』
「まじ可愛い!だから声かけたってのもある笑」
『なんか複雑なんすけど…っ!笑』
「ごめんごめん笑 でもほんと、顔いいよな…そのマナくんが好きな人もったいねー!俺だったら絶対浮気しちゃうね!」
『あははっ!笑 そういえば俺も名前聞いてもいいですか?』
「もちもち!俺ラン!」
『ランさんかぁ…かっこいい名前で羨ましいです笑』
「かっこいいー?初めて言われたわ笑」
「てかてか、好きな人ってどんな人なん?」
『そうっすねぇ…歌が上手くてかっこよくて、正義感があって強くて、身長は同じなのになんか背中が大きく見えて、顔も良くて…みたいな、』
「ん?男?」
『あ…そうですっ』
「まじ!?!えじゃあ実質処女奪ったってこと!?」
『ぁ、いや…俺がいれられる形になって…襲って…、、って、なんか恥ずいですって!』
「顔あか笑 ふーん…じゃあ男いけんだ?」
『まぁ…言っちゃえばそうですね』
「…マナくんさぁ、今失恋して辛いんでしょ?さっき言ってたじゃん、忘れたいんでしょ?」
『…、、そうですね、』
さっきまでの和気あいあいとしていた空気が一変し、なんだかピンク色な雰囲気になってしまった。
この人の言いたいこと、予想はついている。それに乗るか、乗らないか。
流れに身を任せ、男が発する言葉を期待して待つ。
目の前の男がまだくすぐったいだけの俺の胸を触りながら言った。
「…、、俺、マナくんが辛いって思ってること全部忘れさせてあげられるけど、どう?」
予想は的中、やっぱりそういうことだ。
こんなの、今の俺が答えに迷うわけない。
傷心して辛くなって、誰かに忘れさせて欲しくて、ここに来た理由も少なからずそういうことで満たされないか、忘れられないかと期待してきたんだから。
『…ほんまに、忘れさせてくれるんですか?』
「もちろん、俺に任せて?ね、どう?」
『…、、ぜんぶ、ぜんぶぜんぶ、アイツのことも忘れさせて…』
「まかせて…♡」
肯定的な返事をした直後、俺の肩を抱いてちょっと歩いたところにあるラブホテルに吸い込まれるように入っていった。
慣れているのか、チェックインもスムーズでなんだかカッコイイ。
「!ふふ、期待してんの?顔赤いけど」
『!ぁや、色々スムーズでカッコイイなって思って…』
「えーそんなこと言ってくれんの?頑張っちゃうんだけど、俺」
『ふふ、期待しときます』
エレベーターに乗っているだけなのに楽しい、この人のおかげかな?
こんなに笑ったのも久しぶりで、やっぱり今日外に出てよかったって思った。
「マナくん先シャワー浴びる?」
『あ、いいですか?じゃあ先浴びてきます!』
「はーい♪」
洗面所の引き出しに入っていた浣腸を取り出してナカを洗った。
久しぶりにこの作業するなぁと思うと同時に、またあの嫌な記憶が割り込んでくる。
自分が悪いというのにまるで被害者だったかのようにフラッシュバックする。
『ゃ、ぅ…っごめ、なさぁ…っ!』
体を洗っている途中だというのに体を丸め、蹲ってしまった。
ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい
あんなことしなければ
付き合ってるって報告された時、素直に諦めていれば今、楽しく遊べたのに
幻滅されずに済んだのに
後悔が積もり積もって頭の中を占領する。
あの時のライの顔、もしあの時ロウが見ていたらどんな顔をしていたか、この事を他の同期が知ったらどんな顔をするか、何を言われるか。
実際にあったこと、ないこと、被害妄想が俺を攻撃してきて止まらない。
苦しい苦しい苦しい苦しい
たすけて
おねがい
『たす…け、て…、、』
「マナくーん、遅いけど大丈夫?って、ほんとに大丈夫!?!」
『ひ、ふ、ぅ…っ、たす、たすけ、っやぁ…、ごめ…なさぁ…っ!ごめんなさ、ごめんなさぁいっ!、』
「マナくん、大丈夫大丈夫…俺がいるからね?」
『ぅ…ランさ、っらんさ、ぁ…、っ!』
大人なのに、真っ裸で初対面の人に泣き縋って、抱きついて。
はしたない、恥ずかしい、変、おかしい。そんなの分かっとるけどこのままじゃ死んじゃうから。
だから
『らんさ、ん…っ抱いて、ここでいいからっ…抱いて、忘れさせてくれるんやろ?らんさん、なぁ…っ』
「…マナくん、1回寝た方がいいんじゃない?誘った俺が言うのもなんだけど、、隈もすごいし見てる感じ情緒も不安定だし…ね?一緒に寝よ?」
なんで、助けてくれるって言ったやん。嘘だったんかな?ランさんから言ったのに、なんで、なんでなんでなんでなんで
『や、っいややっ!どうせ寝れへんもん!やだぁ、抱いてよぉ…っひくっ、おねが、ぃします…っ、いたくしていいから、ひどく、していいから、ころしてもいいからっ、…おねがぃ、しま、す…っ』
「…後ろ、もう解しちゃった?」
『!!はぃ、やりましたっ』
「うーん俺がやりたかったけどいっか、ほらベッド行こ。忘れたいんでしょ?抱かれたいんでしょ?」
『!!♡』
必死のお願いが通じたのか、はたまた状況を察して折れてくれたのか。どちらでもいいけれど、約束通り抱いて忘れさせてくれるという事実が嬉しかった。
風呂から上がって服も着ず、ベッドの方へ歩いて行った。
「キスは?していいの?」
『ん…なんでも大丈夫です、叩かれるんも、なんでも…』
「スパンキングか〜、今回はいいや」
ベッドに押し倒されて、ランさんのペースに流されるまま身を委ねた。
『ん、んんぅ…っむ、…っ♡♡ふぁ、んッ、♡♡』
「んー、キスと乳首同時にすんの気持ちいね」
『んぁッ♡♡きもち、ぃ…っらんさ、ッ♡♡きもちい、っ♡♡♡』
やっぱり俺は場酔いしやすいのか、さっき触られても何も感じなかった乳首が数分で立派な性感帯になっていた。
優しく、甘く口内を犯されながら、初めてアナのナカを人に触られた。
自分の指とは違う長くてゴツゴツしていて、気持ちいいところにいっぱい当たる気持ちいい手。
『ひ、ぁあッ♡♡も、ぃく”ッぅ…、ッ!!♡♡♡』
「やーば、笑 可愛すぎ」
『んん、っむ…ッ♡♡ふぁ、あぁあッ♡♡ぁう、ぁ…ッきもち…、ッ♡♡ん、っ♡♡』
「はーくそ…っもういれるね?いいよね?」
『んぅ…いれて、らんさ、…♡俺の悩みも好きな人も嫌な思いもぜんぶぜんぶ、忘れさせてっ?♡』
「は…っ、マナくんは本当、煽るのが上手だ、ねッ!!」
『はぅぁ”ッ!♡♡ぁあぁんッ♡♡き、たぁ…っ♡♡』
いれられて改めて実感した。ランさんのちんこ、デカすぎる。
あの日、好きなアイツのをいれ、心底気持ちよくなっていた時よりも気持ちいい。
前は届かなかった奥まで巨根の肉棒が届き、良いところをひたすら突かれ、俺はシーツを掴む力さえなくなってきた。
『あ”ぁんッ♡♡ふ、ぁあ”、ぅ”…ッ♡♡いく、ぃくいく、ぅ”…ッ!!♡♡♡』
「はぁはぁ…っ、俺も、…っナカ出していい?マナくんっ…ふ、ぅ…ッ♡」
『ん、はぅ…ッ♡♡だしぇ、だしてぇッ♡♡らんさ、すき、んッ♡♡すきすきすきすき”ぃ”ッ♡♡♡』
「ふふ…俺も好きだよ、アイツなんか忘れちゃえ、ん、んん”〜っ、♡♡くっ、はぁはぁ…ッ//」
『ふぁあ〜”ッ、…ッ♡♡ふ、っぅ…♡♡はぁはぁ、っ…♡♡』
身体がビクビクして、甘イキが止まらない。
ずっと気持ちいい、もうずっとずっと。快楽が止まらなくて頭がおかしくなりそうだ。
そんな時、突然足をガシッと掴まれたと思ったら、ゴムを外したランさんが俺のアナにまた、いれようとしていた。
『!?!らんさ、っまって!まだ、気持ちいいのとまってな…あぁあ”ッ!?!♡♡』
「いいじゃん、このまま快楽に溺れちゃお?ほら、そうすれば嫌な思い出も忘れたいことも、あいつも。ぜーんぶ忘れて悩みなんてなくなるよ?」
『ぁぅ…ッぜ、んぶ…なくなる…ん、らんさ…ッもっと突いてっ♡♡俺のこと気持ちよくして?♡♡ぜんぶぜんぶ、忘れさせて?♡』
「お望み通りっ!♡」
気づいた時には眠っていて。人肌を感じる暖かいベッドが心地よかった。
数十分後、眠気が少し覚め、未だ半分しか開いていない目を擦りながら辺りを見渡す。
寝心地の良いダブルベッドに全裸の俺ともう1人、誰かがいたであろう形跡が数個。やけに眠い朝、散らばった服。
こんな状態で夜を越して何もないわけもなく。
そんな状況下で、鮮明に覚えている昨晩の記憶が頭に流れ込み、羞恥心で押し潰されそうになった。
「あ、マナくんおはよう。もうちょっとでチェックアウトしようかなって思ってて…風呂には昨日入れたから心配しないでね」
『あぅ…はぃ…っ//』
「ふふ、なぁに、恥ずかしい?昨日はあんなにすきすきッ♡って言いながらあんあん鳴いてたのに」
『ぅぅう…//やめてくらさ…っ//』
「あはは!マナくんが可愛すぎていじめたくなっちゃったや、ごめんね」
『うぅぅ…//』
好き、なんて。その言葉に囚われて、傷ついて、悩んで、頭を抱えて、苦しんでいたのにこんなにも簡単に口から出るのか。
そう驚いたと同時に、頭に渦巻いていた悩み事や汚い感情や苦しさ、その他全てが洗い流されたようにすっきり消えていて。
ランさんは魔法使いではないのか、そう錯覚してしまいそうになる。
『らんさ…あの…もう今後会えないですか?』
「んー…それはマナくん次第だけど…もしまた悩むようなことがあるなら全然呼んでくれていいし」
『あの…えとっ…悩んでる時じゃないとだめですか…??』
「…デートしたいってこと?♡」
『デート…です、ね…っはい!俺、ランさんとデートしたいです!』
「んー、じゃあー、敬語外そっか!」
『え!いいんすか!?』
「もちもち!」
『じゃあお言葉に甘えて…って、これでデート出来るん?』
「ふふっ…いいよ、しよっかデート。ほらこれ、俺の連絡先」
『!✨️ありがとぉ!ふふっ、また連絡する!』
「いつでも連絡ちょーだい、俺基本暇人だし」
『俺も!暇やからいつでもっ!あ!なんならこの後とか…どう?』
「いーよ笑 ほらすぐ着替えて?チェックアウトしなきゃ」
『あ!うん!ふふ、楽しみやねっ♡』
「っ笑 マナくん俺のこと大好きじゃん笑」
『あぇ!?ぅ…//やって、ランさんは俺のヒーローやし…あと昨日、き、気持ちよかったし…っ//』
「…誘ってんの?」
『!?ちがっ!もぉ!脳内真っピンクか!』
「いや今のはマナくんが悪いでしょ」
『ちょ、やっ!ぁあ…ッ♡♡』
◇2時間後
『…、、』
「ごめんって〜!マナくん可愛すぎたんだも〜ん」
あの後、俺がランさんを無自覚に煽っていたのかなんなのか、2時間ちょい俺を抱き潰してからのチェックアウトとなった。
『おれ、ランさんとデートしたかった…』
「今からしよ?ね?」
『うぅ…っ本来の時間より短いやんん!』泣
「もー、ごめんってぇ!ほら、お腹空いたでしょ?奢ったげるからなんか食べよ?」
『うぅ…まぁ食べるけどぉ!』
ほんとならもっとはよからデート出来たのに…なんて、若干不機嫌になりながらもしっかりご飯を奢ってもらい、あっという間に俺の機嫌は良くなった。
我ながらチョロすぎる。
「この後なにする?水族館デートとか行く?」
『!!行きたい!イルカショーある場所がいい!』
「ふふっ、はいはーい調べるね〜」
『わーい!へへ、やっぱランさんだいすき!』
「ほんとー?こんな俺の事好きっつってくれんのー?」
『ヒーローやもん!ほんまにだいすき!』
それからランさんがチケットを取ってくれてイルカショーやってる水族館に行った。
イルカショー以外にも、今にも消えそうなほど綺麗なクラゲや凶器な歯を持つカッコイイサメ、可愛い小魚たちを見て回っていた。
『ふふ、ふ…笑』
「!楽しい?」
『うん!楽しい!ほんま、最初からランさんと出会ってランさん好きになればよかった』
「…今からでも好きになったらいいんじゃない?」
『!ふふ、うん!ランさんすきぃ!』
「えーまじー?俺も俺も〜」
『んふっ、あはっ!あははっ』
端から見ればカップルみたいな会話。そんな会話が今の俺には心地よくて。
水族館の雰囲気と一緒に心が浄化されて、ずっとずっとランさんといたいな、なんて思ってみたりして。ここ最近で一番の幸せを感じていた。
そうしてランさんと会ってから暗かった世界が明るく感じ、夜もよく寝れるようになった。
それでもフラッシュバックしてしまう夜が多いから、ほぼ毎晩ランさんと身体を重ね、快楽で頭を空っぽにしてもらっていた。
◇
ランさんと出会って1ヶ月が経とうとしていたある日、ランさんとモールでショッピングに行っていた。
いつも通りランさんと沢山話し、あぁ、幸せだなって、楽しいなって思っていた。
なのに、こういう時に限って都合の悪いことばかり起きるんだ。
ri「マナ…?」
『っ!?』
ほら
今この世で1番会いたくない人間に会ってしまうんだ。
ほら、昨日忘れさせてもらって、今はもうそんなこと頭になかったのに。また頭によぎるあの記憶。
軽蔑されたような目、第三者から見た自分、被害妄想でしかないと分かっていながらも想像してしまう、この事を知った同期たちの顔。
あぁ、やだ、やだやだやだやだやだ、やだやだやだ
やっと、せっかく忘れたのに
ランさんに忘れさせてもらったのに
なんで
どうして
結局こうなんの?
『ゃ、やだ、やだやだ、ゃだあ、やだ…こゎ、らん、さ、やだぁ…っ、』
「…キミがマナくんに襲われた人?」
ri「!!…、、」
「沈黙は肯定と捉えるけど」
何か言ってる
やっぱりランさんまであっち側に行くかもしれない。また、軽蔑されちゃうかもしれない。
やだ、ひとりはいやだ
『らんさ…らんさんはおれといて』
「?もちろんだよ、ほらこの人たち置いてデート行こ?」
ri「っ、まって!マナ!…、、なに彼氏出来たの?」
『…ちゃう、』
ri「じゃあ誰その人」
『らいには、関係ないやろ』
ri「関係なくない、友達だろ」
『もう友達ちゃう。おれが、おわらせたから、ちがう』
ri「俺は同意してない」
なんかもう、めんどくさい
今はどこかに行っている、いつもは隣にいるその恋人と幸せにデートでもセックスでもしていればいいのに、こんな時に限ってどうして構ってくるんだろう。
ライからしてもあの一件はロウに知られたら不都合なことなんじゃないの?もう蓋をしてしまって消し去りたい記憶なんじゃないの?
俺は不思議で不思議で仕方がなかった。
『なんで、…なんでなん?なんでそこまで俺に構うの?こんな…ライのこと傷つけたのに、、』
ri「マナが好きだから、もちろん友達として。恋人にはなれなくても、マナと遊ぶのも話すのも楽しかったからあれが無くなるのはいやだから、だからっ」
「…キミさぁ、どんな思いしてマナくんが俺に会ってるか分からないでしょ」
ri「?…まぁ、」
「じゃあ教えてあげる、マナくんいい?」
『…、、、あとで、またしてくれるんなら』
「ふふっ、それなら喜んでっ♡」
俺に了承を得たランさんは、ライに俺たちの関係を話し始めた。
「マナくんはね、君に振られて傷心して、落ちるとこまで落ちきっちゃったから俺に忘れさせて欲しくて毎晩縋るように抱いてって言ってくるんだよ♡
涙目になって絶望した顔で言ってくんの、可愛いけど心配だよね?
だから俺がそれに答えるために抱いてやってんの、ね、わかる?」
ri「っ、、そこまでして恋人じゃないんですか」
「俺たちは恋愛じゃねーの、お互い好きで愛してるから恋人以上の関係なの。ねーマナくん♡」
『うんっ、、/』
「ふっ、何照れてんのー?笑」
『なんか、ランさん俺のこと大好きやなって思って…、、//』
「当たり前だろー?じゃなきゃあんなこと毎日しないし」
あぁ、やっぱりランさんは俺のヒーローだ。
何度も落ちる俺に何度も手を差し伸べてくれて、またみんなと同じ地面に足をつけられるように手伝ってくれる。
複雑そうな顔をしたライなんて気にかけられない、ランさんしか見れない。
あぁ、もう
だいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすき
ランさんへの気持ちを心の中でおまじないみたいに何度も繰り返せば、心がポカポカしてくる。
それと同時にランさんが欲しくなってくる。
『らんさ、、っ♡』
「!!…♡」
ランさんの表情が変わった。
ライに対して警戒心丸出しの目から、いっつもベッドの上で向けてくれるあの色気のあるオスの目に。
食べられちゃう…、、♡
「…ま、マナくんも悪いけど今嫌がってるのにしつこく来る君も大概だよなって話。もう時間ないからじゃーね、一生関わってくんなよー」
ri「ちょ、まって!!マナ!!!マナ!!!!」
ライが後ろでなにか言っている。
でも、もう俺の耳にはランさんの声しか入ってこない。
モール内のアナウンスも、走りまわる子供の声も、何も聞こえない。
そんな中、あの日のようにランさんに肩を抱かれながらライに背を向けモールを出た。
◇
もう何度目かも分からないランさんの家。
俺のものも増えた寝室に置いてあるフカフカのベッドに押し倒される。
発情しきった俺とランさんはいつも以上に興奮していて、お互いがお互いを求め合っていた。
『らんさ、らんさっ♡♡もっとほし♡♡ちゅー、きもちぃ…ッ♡♡』
「は、っやば♡てかマナくん外であんな顔しちゃダメでしょ?俺以外の男がマナくんのこと狙っちゃうよ」
『ゃうッ♡あぅ、ぁあう、ッ♡♡ちくび、ちくびきもち、ぃッ、、…っ♡♡』
この1ヶ月で俺の後首は、少し抓られたり触られたりしただけで完勃ちしてしまうほど感度が上がり、もう完全に性感帯となってしまった。
「マナくんの乳首も弱くなったね。ほら、もうイきそうじゃん笑」
『ぁあッ…、♡いく、ぃいく、ぅ”ッ♡♡ひ、っ♡♡』
「ふふ、ドライももう癖ついちゃったね」
何も出さずにイクのにももう慣れた。
あたまがふわふわする、きもちいい、心地いい。
あ、ランさんの顔が近づいてきたっ♡
『んん、ぅ♡♡んむ、ッ♡♡ぁ、ぅんんッ♡♡、ん、♡♡』
口内を刺激され、同時に後孔に指を入れられ、ナカを刺激される。
昨日もやってもらったからか、簡単に指が入っていくのを身に感じた。
「マナくん腰めっちゃ浮いてる笑 きもちいねー♡」
『ぅ、んッ♡♡きもち、ぁう♡♡そこ、そこきもちッ!ぁあ”ッ♡♡』
腰がビクンッ、と大きく跳ねた後、また何も出さずにイッた。
気持ちいけどもどかしいこのイキ方、ランさんは俺がドライでイクとこ見るの好きらしいけど、俺からしたら結構きつい。
本来、精液を出して絶頂するのが男のイキ方で、それと完全に反しているイキ方をしてしまっては快楽を拾うだけで性欲を発散した気分にはならなくて。
ふつふつと腹の奥に溜まっていく欲がもどかしい。
『ら、さぁ…ッ♡♡も、だしたいぃ、ぅッ♡♡ぁああ”!?♡♡』
「しょーがないなぁ」
『ま、って!♡まってらんさんっ!♡♡ゃば、っぅあ”ッ♡♡違うの、出てまうからぁッ!!♡♡』
「もーどっちなの?」
出したいけど、奥突かれながらだと射精じゃなくて潮吹いちゃうの分かってるから今は扱いて欲しくなくて。
でもどんどんお腹に溜まる欲が出したいって言っていて。
もうワケわからなくなって、ただただ気持ちよくて、今日も快楽の海に溺れていきそうで。
止まる気配のないランさんの手と腰に身を任せてもう射精という概念すら忘れてしまった俺のモノから透明な液体を吹き出した。
◇
翌朝
起きるといつも匂うはずの朝ごはんはなくて。
いつもあったはずの布団の温もりはなくて。
事後はいつも散らばっているランさんの服も、玄関にあるはずの靴も、何もかもなくて。
ひとりになった
『…やっぱり、らんさんも、おれ、のこと、きらぃ、、、きらい、きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい』
もう何もない
なにもいらない
ずっとずっと立ち直らない俺に呆れて、失望して見捨てられたんだ。
喪失感や絶望が俺の背中を押す。
空っぽの頭が俺の足を進ませる。
幻覚すら見えるこの目が、俺の手を引く。
『ぁ、、は、はは、は、ははは、は、はは、ははははは、ははは』
使ったっきり放ったらかしになっていたロープを首にかけた。
『おしまい、ばいばいらい、お願いだから不幸になって』
あの日とは違う、流れ星なんて流れていない快晴の空に3回、そう唱えて目を閉じた。
一生の不幸をキミに__。
◇
(ランside)
朝
冷蔵庫を開けると何もなかったから買い出しに行った。
そう、行っただけ
ね、やっぱり
「…まなくん」
家に帰れば宙吊りになったマナくんの姿があった。
あぁ、本当に綺麗だ。
マナくんの最期はきっと俺のことを少なからず思っていてくれたのだろう。
アイツに振られ、俺に拾われ俺が心の支えとなっていた今、朝目が覚めた時に誰もいない、靴もない状態ではそりゃ自殺もするだろう。
痩せ細った白い身体に赤い花が咲いていて、彼の首には昨夜出しておいたロープが。
今まで見下ろしていた顔を初めて見上げ、血の気の引いた白い唇にキスを落とした。
自決した最愛のキミへ__。
◇
ピッ
【続いてのニュースです。先日、東京都内のマンションにて、20代男性2名の遺体が発見されました。同時刻に死亡したものと見られ、現在、警察は自殺か他殺か、取り調べを行って___…、、、】
…
「え…、、???」
長いのにここまで読んで頂きありがとうございました♪
結果自決することになったマナ、その理由は朝起きたら誰もいなかったから
ただそれだけなんですよね。
家になかったものは、いつも匂う朝ごはんの匂いと、靴と、それとランだけなのに。
そもそもその家はランの家なのに。
そこまで気が落ちていた、人生のどん底にいた、精神が崩壊していたと捉えて頂けると大正解です🙂↕️💖
⚠️この作品は全てフィクションです。
実在するお方のお名前をお借りしているだけの物語(nmmn)ですので、マナがライを好きだったり、ライとロウが付き合ってるだったり、マナが自殺するだったり、は全て嘘となっていますのでどうか勘違いのないようにお願いします。⚠️