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…ここは魔界…とある魔王城にて魔王の跡取りの件について揉めていた….
『魔王様!そろそろご結婚を考えてみては如何ですか?魔王様の跡取りが居ないとこの魔界は滅んでしまいます!』
『いくつかのお見合い候補者の方々から写真を持って来てまいりました。ささ、この中からお好きな人を選んでくださいませ』
魔王所属の1人であるメイドがお見合い写真集のようなものを魔王の目の前に差し出そうとしたが、魔王はそれを払いのけた。
「….結婚など興味ない、俺は1人でいると決めたのだ。それよりも勇者が今どこに向かっているのだ?分かり次第報告しろ」
そう言い残して魔王は席から立ち上がるとそそくさと自身の部屋へと戻っていった。
『あぁ….魔王様…..またもや自身の部屋へ….』
『….仕方ありません、今は勇者がどこに向かっているか捜索しましょう』
取り残された部下達はがっかりしながらも捜索しに一階へと降りて行った
《魔王様の部屋》
自身の部屋の鍵をかけて、ぬいぐるみだらけのベットへと向かう。普段の魔王様とは想像もつかないかわいいものが部屋にあふれかえっていた。
ベットへ着くなり羽織ってたマントを取ってポイっと放ち、ベットへとダイブした。
「….鍵もかけたし誰も来ないよな….よし」
鍵をかけた事を確認し辺りを見渡し誰もいない事を確認すると大きなふわふわのぬいぐるみを抱きしめすりすりし始めた。
「….はぁ〜♡癒されるわ〜♡魔王になったとはいえ、この服装といい口調といい…慣れないわねぇ。ま、そこは忍耐力かしら。それにしても….結婚、跡取りねぇ…あたしにはこのかわいいもの達があるから今は1人で充分だし、自由を満喫中だから必要ないわ」
そう言い終えた後、ぬいぐるみをすりすりするのをやめて、ベットでゴロゴロし始めた。
彼には誰にも言えない秘密があった….それは….
彼は「オネェ」だったのだ….!