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初コメ失礼します 大好きです神小説ありがとうございます😭
リクエストしたkeitaです。素敵なデートをありがとうございました。心が浄化されました。眩しいもの見せいただいた。尊い……。ありがとうございます。ありがとうございます。
リクエスト頂いた服屋デートの回です。 リクエストありがとうございます!
適当に街ブラでもするかと誘われ家に着いた。玄関で待っているとリビングから出てきた青井の格好を見て思わず絶句する。
「よし、お待たせ。」
「…お、おぉ…」
「?どうした?」
青井にあまりファッションセンスが無い事は知っていて、本人も多少なりとも自覚はあるようだったので特に言及しないでいた。しかし今日はあまりにも、あまりにも過ぎた。
「いや、その、あのー…あ、まず服屋行かないすか!?俺のアロハが1枚風で飛んでっちゃって!」
「服屋?良いけど。なんでそんな焦ってんの?」
「いや?焦ってなんかないけど?ついでにアオセンも新しい服買おうぜ!ほら早く行くっすよ!」
この調子だとこの服装も無難だと思って選んだんだろう。悟られないよう、傷付けないようにしなければ。2人でゆっくり選びたいからと、北のあまり人が来ない服屋に向かった。
「つぼ浦って服のセンスどうなの?仕事もプライベートも同じ服しか見ないから分からん。」
「俺はー…まぁ普通っすよ。あ、アオセン1回俺の服着てみる?」
「いや絶対似合わないだろ。」
「1回だけ!俺もアオセンの普段の服着るから!」
教え合ってアロハと警察服に着替えてみる。
「アオセン似合わなwww無理やり着せられてる感すげぇwww」
「つぼ浦の真面目な服見ると裁判の禊?思い出すわw」
「いやそれよりこっちだろ。報告するね〜。」
「ははっwそれは鬼面も着けたらだろw」
「はぁーおもろ…アオセンてどんな服が好みなんすか?」
「好み?好みかぁ…特にこれと言って無いかな…つぼ浦は?」
「俺はやっぱりラフな格好だな!」
「アロハ以外も見てみたいんだけど。今日それでデートしようよ。」
「んーまぁ良いけど…じゃあアオセン選んでみてくださいよ。」
「お、じゃあ俺のもつぼ浦が選んでよ!」
2人並んで悩みながら見ていると青井はある服で手が止まった。
「あっお前これ持ってないだろ!牛!」
「持ってないけどなんで?」
「いやこれなんてこの街の住民全員持ってるんだぞ!買っとけ!?」
「全員は大袈裟だろwてかこれ買っても着ねぇし。絶対似合わんだろ。」
「いやいや持っとかないと流行に乗り遅れるぞ!」
半ば無理やり買わせた理由は、冬になったらお揃いで着て寝ようと企んでいるからだ。
「てか違うすよ、今日着る服選んで!」
「はいはい。あ、Tシャツお揃いにするとかどう?」
「Tシャツは流石に恥ずいだろ。」
「え?お揃いの物欲しい欲しい言ってなかった?」
「いやもっとこうさり気ない感じの…靴は?」
「靴お揃いにするか!先に決めよう。」
同じ色のサンダルを買う事にした。それを基準にコーディネートするが中々決まらない。
「これとかどーすか?」
「良いな、かっこ良い。こっちはどう?」
「…んー…ちょっと好みと違うかな…あ、それ好きっす。」
青井が上の服で悩んでる間につぼ浦は既に上下2セット決まっていた。
「やっぱ俺センス無いわ、ごめんな時間かけて。」
「いや、俺のために時間かけて考えてくれてんでしょ?嬉しいすよ。」
「つぼ浦のそういうポジティブな所ほんと好きだわ。」
「俺もアオセンの気遣いしいな所好きっすよ。たまに優しすぎね?て時もあるけど。何しても許されそう。」
「何しても許すけど?好きな人には甘くなっちゃうんだよ、これは仕方ない。」
「俺をダメ人間にする気かw」
「まぁつぼ浦だからって信頼もあるからな。本当にダメな事は絶対しないだろ。」
「…まぁ、そうすけど。お、それ良いすね。」
「これ?じゃあこれで決定!お待たせ。」
それぞれ選んだ服に着替えてお披露目タイム。いつもより渋い色を選んだからか、つぼ浦がとてつもなく男前に見える。
「うわかっこよ。雰囲気変わるな。」
「そっすか?アオセンも似合ってるすよ、良かった。」
「え?なんかお前…ガチでかっこ良い。めっちゃ男前。」
「な、なんすかそれ//」
いつも可愛い可愛い言ってくる青井から急に言われるとうろたえる。
「え、ハグして良い?ていうかされたい。」
「ここ外なんすけど…」
「でも他に誰もいないじゃん。ね、お願い!」
そう言いながら手を広げられると断れない。チラッと入り口のほうを見て誰もいないのを確認してから、抱き締めた。
「うわーなんかいつもと違うわ、新鮮。ドキドキしちゃってる。つぼ浦の新しい魅力見つけちゃった。」
「あのー恥ずいんすけど…」
離れてしまったのを今度は青井が抱き締める。まだ離さないぞと言わんばかりに、力強く。
「ダメ、まだもうちょい。このつぼ浦を心ゆくまで堪能しなきゃ。…キスはダメだよね?」
「ダメっす!///マジで勘弁してくれ…」
暫く抱き合って、その後は全身をくまなくしげしげと見られた。もう終わり!と強引に引っ張って店を出たが、すぐに青井がちょっと待っててと戻って行った。
「…あー犬か猫かたぬきか…犬だな、アイツ犬っぽいし。」
いつかつぼ浦に絶対着けてもらおうとこっそり犬耳と尻尾を買った。
落ち着きを取り戻したつぼ浦はいつになく上機嫌で、どこに行くにしても度々足元、手首、青井の顔と視線を動かしてはニコニコ笑う。中身はやっぱり可愛いままだ。
「たまには違う服も良いな!」
「気に入った?良かった。お揃い増えたな、嬉しいな。」
「ん?んへへ…」
照れくさそうに笑うつぼ浦の頭をくしゃくしゃ撫でた。