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眠り続ける青と仲間の話

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眠り続ける青と仲間の話

5 - 第5話 水色 独白

♥

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2025年01月22日

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本人様には関係ございません。

本人様にご迷惑のない様にお願いします。

フィクションです。

ギルドパロです。非常に捏造多いです。

青さんがずっと眠ってます。


ぱちりと目が覚めた。

夢は見ていなくて、久しぶりに身体の疲れがきちんと取れたように思える。

ベッドで寝る俺の足元にはスマイルが突っ伏していて、一人掛けの小さなソファではきりやんがいびきをかいて寝ていた。

俺を見張るって言って出ていかなかったのに、結局寝てるじゃんか。


「……」


しっかり寝たおかげか、思考はクリアだった。

今なら、きんときに会いに行っても酷いことを言わないかもしれない。


少し前、きんときが眠り始めて2週間くらいの時だった。

その時俺は、眠っているきんときに心にもないことを言ってしまって。

心がぐちゃぐちゃで、何もわからなくなって。

きりやんが物音に気づいて止めに来るまで、俺は一人で医務室を荒らしていた。

頭に血が上りきっていたからか、忘れたいからか、その時の記憶はあまりない。

きりやんが俺の意識を落としてくれたらしく、起きた時にはベッドの上だった。

その日から、俺はあの夢を見るようになった。


夢を見るようになってからは、きんときに会いに行くのが怖くて。

また自分が、きんときが起きないことをきんときやぶるーくのせいにしてしまうんじゃないかと怖くて、動けなかった。


でも今なら。


今は、きんときに会いたい。


そう思ってからは早かった。

2人を起こさないようにいそいそとベッドを抜け出し、医務室へ向かった。


夕日が廊下を照らして、オレンジ色に包まれた空間が感傷を誘ってくる。

どうにか振り切ろうと足を早めて、医務室に入った。


久しぶりに見たきんときは、少し痩せてしまったように思える。

なんとも言えないただ安らかな表情は、彼の優しい内面が浮き出ているようで。

彼は、俺が八つ当たりをしたことを許してくれるだろうか。

いや、許されなくたっていいんだ。

ただ、声が聞きたい。



「きんとき、起きてよ」


「俺さ、みんなとうまく話せなくて」


「すぐに感情的になっちゃうから、シャークんと言い争いもしちゃうし」


「だめだって、わかってるのに」



「今まで通りが崩れて、新しい当たり前が出来るほど、ぶるーくもスマイルも悲しそうにするんだ」


「俺だって、変わりたくないよ」


「でもきんときがいなきゃいつも通りなんてできないの」


「俺、いっつもきんときに支えられてたから」


「ひとりじゃ、立ってるので精一杯で…」



「力不足だってわかってる、今まで甘えてたってことも、わかってる」


「きんときはいつも笑顔で支えてくれて、それが当たり前になってて」


「でも、その当たり前は、変えたくないんだ」


「成長なんて、したくない………」



弱い俺を見てきたのは、いつだってきんときだった。

俺が苦しいと言えば、寄り添ってくれた。

俺が辛いと嘆けば、背中を叩いてくれた。


筋肉が落ちて細くなった足を見る。


管が数本繋がっている腕を見る。


閉ざされたままの、目を見る。


青色、綺麗な海の底から取り出してきたかのような青色は、まだ眠っている。



「ねえ、きんとき」


胸が苦しい


「いつまで寝てるの」


頭が痛い


「どうして起きてくれないの」


きんときもこれくらい痛かったのかな


「声、聞かせてよ」


ああ、だめだ


「いっしょに……わらおうよ……………」


涙が


「俺のそばに、…いるって……いってくれたじゃん……」


まだ生きてる


「…あれは、うそだったの?」


まだ息をしてる


「そばにいてよ………」


まだ、ここにいるのに


「きんときっ……………」








名前を、呼ばれた気がした。




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