城ヶ崎×小湊&六車×小湊
二次創作ヒューマンバグ大学BL・本家ネタ有り
通報しないでください。
『』←小湊 「」←城ヶ崎 []←六車
ここは***羅威刃本部、***そしてボスである城ヶ崎賢志が使用するオフィスである
「…」
悪魔王子と呼ばれるその男にも、人間である限りの情がある
だからこそ彼はあの日のことが心に暗い影を堕としているのである
「…小湊」
そう呟く彼の顔は何処か悲しく、寂しそうに見える
それと同時に彼の脳裏にはずっと過ぎさった日がぐるぐると渦巻いていた
その日城ヶ崎はとある男を羅威刃の下へつけるために出て居た
薄暗い裏路地に一人 刀を持った着流しの男が居る
その男に城ヶ崎は用があった そして城ヶ崎は男に話しかける
「隻腕の処刑人…小湊 俺は羅威刃の城ヶ崎だ」
『わお 凄いオーラだぁ あなたがあの城ヶ崎かぁ』
(※そしてそのまま本家のあのシーン)
最初はただ下につけるだけのつもりだった、小湊がどう思っていようが関係ないと思っていた
それなのに 共に時間を過ごしていくことで他の人間とは違う感情が芽生えた
それが好意だった
適当に傘下につけた半グレなどは 死んだところで何一つ悲しく思わない
だが、小湊が死ぬという可能性を考えると胸を締め付ける何かがあった
だから小湊を羅威刃へ加入させたことに後悔があった
それを埋めるにはこれしかないと城ヶ崎は思う
“小湊を組織から抜けさせること”
そして二度と自分には近づけないで、普通の生活を与えることだ
見事小湊を組織から抜けさせることはできた
*だが、*最後に小湊が立ち去る時に見せたあの涙、それがあの日以来頭から離れなくなった
「せめて伝えるべきだった…」
だがこれを伝えては、小湊にも何かを背負わせることになる
だから言えない、いや 言わなかったのだ
と、城ヶ崎は密かにその思いを押し殺しているのだった…
一方、京極組の方では…
『六車くん、お茶淹れといたから休憩にしない?』
[あぁ、そうだな]
小湊は六車とお茶を飲みながら会話をしていた
『僕ね〜、六車くんの為にこの前言ってたシノギに関する資料まとめといたんだよ〜』
[そうなのか、ありがとうな]
『えへへ~、もっと褒めて〜』
まるで羅威刃にいた頃とは違う笑顔で小湊が笑う、その姿を六車も微笑ましく見ている
すると不意に小湊がぼそりとこういう
『六車くんに会えたから、僕毎日幸せだな』
そういうとにっこりと笑う小湊、それに続けて六車も口を挟む
[それを言うなら、俺も圭一が来てから前より更に毎日が楽しいぞ]
これが今の2人の日常会話 平和そのものだ、だがこの幸せが続く保証はないというのが極道の辛さだ……
*これは*京羅戦争が、始まる数ヶ月前の話なのだから
コメント
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城ヶ崎さんの、兄を思ってのはからいでしたか。兄がまた、曲解しないといいのですが…。