テラーノベル
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今日も僕はある一人の男の子をみている
あの子はいつも一番うしろの座席に座っている。僕が初めてあの子に会ったのは2週間前 駅のホームでハンカチを落とした時に拾ってもらったのだ。その時お礼をいうのを忘れてしまった。
「あの子名前なんだろう、」
明るいオレンジ色の髪の色、メガネをかけていて落ち着きのあるいわゆる”優等生”って感じの子だ。
あの日のお礼を言いたいのになかなか話しかけられない。
「明日こそは」
次の日もあの子はいつもの座席に座っていた。眠いのかうとうとしている。「可愛い」そう思った。今日は話しかけないで眺めていよう。
今日はいつもより早めに家を出た。息をすると白くなる。
『寒いな』
あの子が言った。初めて声が聞けた。
「はい、これ使って」
僕はマフラーを渡した。あの子は『大丈夫です』と断った。まだ気づいていないのかな。2週間前に会っていること。まぁ今はどうでもいっか
「いいから使いな、風邪引くよ」
『ありがとうございます』
あの子が受け取った。ここで言わなきゃそう思った。
「あのさ」
あの子は首を傾げた。やっぱり気づいていないのか。
「ハンカチ、拾ってくれてありがとう」
『、…あっ あのときの』
「うん、」
『どういたしまして』
あの子が微笑んだ。なんだろうこの気持ち、今までになかったこの感情、どうやらこれが”一目惚れ”らしい
「好きです」
気がついたら僕はそう口に出していた。あの子は戸惑いながら言った。
『僕も好きです』
駅のホームで僕は君と出会った
コメント
12件
( ◜𖥦◝ )ヨヨヨ、え、大好きなんだけどwwww
うまっ 好きかも