『…おはよう、お父さん』
「ああ、おはよう」
お父さんはどうやらまだ家にいるらしい
『まだ行かないの…?』
「ああ、今日はここで幹部達が集まるからな…」
『その人達暇なの…?』
「それは言っちゃいけない約束だ」
お父さんはそう言うと立った
『どこかに行くの…?』
「…少し買い物にな」
お父さんはそう言うと家を出た
『…行ってらっしゃい』
「ああ、行ってくる」
こんな会話も本当に大切なことを、私は気づいた
『ごめん、待った…?』
「ぜ〜んぜん!私もさっき来たばっかだし!」
家を出、いつもの集合場所に行くと一花はもう待っていた
『それじゃ、学校行こっか』
「うん!」
…あんまり同じ学校の人に会わないといいな…
「おっ、車道側歩いてくれるとは!さっすが性格イケメン!」
『何言ってるの…?』
一花はたまにおかしいことを言う
友達なんだからこうするのは当たり前なのに…なんでだろ…?
「何とかと〜ちゃく!」
『間に合ってよかったね…』
とりあえず、遅刻はせずに学校着けたみたいだ
「それじゃクラスに行こっか!」
『うん』
「明司さん、冴波さん、おはよう。」
『おはよう、片岡さん』
「片岡ちゃんおはよ〜」
クラス委員長の片岡さんはとても優しい
いつもキチッとしてるし、私も見習わないと…
『一花、ホームルームあともう少しだし席に着こう』
「うん!」
…ホームルームはこの教室の中で大切な時間とも言える
それは…
『ぁっ…』
ガサガサと外から風の音がする
…先生が来たかな
「…っ」
誰かの唾を飲む音がする
それぐらい、この時間にクラスメイト全員は集中をしている
ガチャ…と教室のドアが開いた音がする
「えぇ、それでは…ホームルームを始めます」
タコのような化け物はそう言った
「日直の人は号令を」
「き…起立っ」
今日の日直…潮田渚くんはそう言う
そして…
『…っ』
タコの化け物に皆銃を向ける
「気をつけ…」
「礼っ!」
日直の人がそう言うと…
『…っ!』
生徒達皆が前のタコに向かって銃を連射する
「おはようございます。発砲をしたままで結構ですので出欠を取ります」
「明司さん」
『はい…っ』
私は出席番号が1番なのでそう言う
「すみませんが銃声の中なので大きな声で」
『はいっ』
「磯貝くん」
「はい!」
「岡島くん」
「はいっ」
「奥田さん」
「はい…!」
「片岡さん」
「はいっ!」
皆で銃を先生に発砲すると既にもう銃弾が残っていなかった
出席の確認が終わると既に皆はヘタヘタになっていた
『はぁ…っはぁ…』
「遅刻無し…っと…素晴らしい!先生とても嬉しいです!」
タコの先生はそう言うと自分の顔面に丸の文字を浮かびさせた
「早すぎ〜」
「クラス一斉射撃でもダメなのかよ…」
私達は…殺し屋
…私達のターゲットはー
「残念ですねぇ〜今日も命中弾ゼロです」
先生
「数に頼る戦術は、個々の至高を疎かにする…」
「目線、銃口の向き、指の動き…一人一人が単純すぎます」
殺される側がそれ言っていいんだろうか…
「もっと工夫しましょう」
そんな事言われてもな…
「でないと…」
「最高速度マッハ20の先生は殺せませんよ」
「…花、マッハ20ってどれくらい…?」
『東京からホノルルまで約15分』
「何で知ってんの…?」
そういう私も先生について色々と調べていた
だけど…
どう足掻いても、かすり傷すらつかない
「いや…ていうかさ」
クラスメイトの1人、前原くんがそう言った
「本当に全部避けてんのかよ先生?」
…確かに
「どう見ても、これただのBB弾だろ…当たってるのに、我慢してるだけなんじゃないの?」
そーだそーだ!とクラスがざわつき始める
自分も一時期はそう思ってた…だけど…
東京からホノルルまで約15分で行けるんだもん…流石に避けてるよ…
「うむ…では、弾を込めて渡しなさい」
そう言うと岡野さんが自分の銃を渡す
「言ったでしょう?この弾は君たちにとって無害ですが…」
バンッと銃声音が聞こえると先生の腕がちぎれていた
『あっ…!』
「国が開発した、対先生特殊弾です」
「当たれば、先生の細胞を豆腐のように破壊できる…ああ、勿論数秒あれば再生しますが」
なにそれ…
「だが、君達も目に入ると危ない…先生を殺す以外の目的で、室内の発砲はしないように」
…先生は、異質な見た目で私達のターゲットたけど…
ちゃんと普通の先生をしている
「殺せるといいですねぇ…卒業までに」
…前言撤回
「さあ!銃の弾を片付けましょう、授業を始めます!」
ー椚ヶ丘中学校、3ーEは
暗殺教室
始業のベルが、今日も鳴る
「ヌルフフ…」
「変な笑い方…」
『東京からホノルルまで約15分で行けるからじゃない…?』
「まだそのネタ擦るの?!」
「はい、ここで問題です」
「磯貝くん」
「あ…はい」
1番前の席にいる磯貝くんを先生は指差す
いや…指じゃないかもしれない…触手…?
それに…なんか触手の色が変わってるし…
「この中で仲間外れの触手は?」
「えっ…と…青い触手…」
「正解!」
磯貝くんがそう言うと先生は自分の顔を丸のイラストに変える
どういう仕様なんだろう…
「青の例文の、whoだけが関係詞です」
ノートにとらないと…
「…ねっ、花」
『ん…?どうしたの、一花』
隣の席の一花が私に向かって小声でそう言う
そして、一花が指さした方を見ると…
「昼間だけど…出てるね、三日月」
『…そうだね』
何で私達がこんな状態になったのか…
3年生の始め、私達は2つの事件に同時に遭った
1つ目は、その日突然月が爆発して、三日月形になってしまった事
「ーええ、番組の途中ですが、ここで臨時ニュースです」
『…?』
そのニュースは朝早くからやっていた
「つい先程、月が7割方爆発し、蒸発しました。…繰り返します」
『…えっ?』
「我々は、もう二度と三日月しか見られないということでしょうかっ」
ーそして、2つ目の事件が、これ
「初めまして」
「私が月を爆った犯人です」
…は?
「来年には地球を爆る予定です。君達の担任になるのでどうぞよろしく」
まず五六箇所ツッコませろっ…!
クラス全員そう思った…
「ああ、防衛省の烏間という者だ」
「まずは、ここからの話は国家機密だと理解頂きたい」
「国家機密…なんかヤバそうだね…」
『うん…』
まぁ…こんな化け物がE組の担任って…それだけの真実でも大分おかしいでしょ…
「…単刀直入に言う」
「この怪物を、君達に殺して欲しいっ」
えぇ…
「えっと…なんすか、ソイツ攻めてきた宇宙人な何かすか?」
「失礼な!生まれも育ちも地球ですよ!」
生まれも育ちも地球…?
「悔しいことは話せないのは申し訳ないが…コイツが言ったことは真実だ」
「月を壊したこの生物は…来年の3月、地球をも破壊する」
烏間さんがそう言うと、クラスが静まり返った
「この事を知っているのは各国首脳だけ」
「世界がパニックになる前に…秘密裏にコイツを殺す努力をしている」
だったら尚更、私達で殺させるのはマズイんじゃ…?
「…つまり、暗殺だ」
『…っ!』
そう言う烏間先生は自分の懐からナイフを出した
「だがコイツはっとにかく速いっ!」
「殺すどころか眉毛の手入れをされている始末だ!丁寧になっ!」
『…っ!速っ…!』
見た目が厳つい烏間さんも慌ててる…
そんなの…私達じゃやれっこないよ…
「満月を三日月に変えるほどのパワーを持つ超生物だ」
「最高速度は実にマッハ20!」
マ、マッハ20…
どれくらいの速度なんだろう…調べてみようかな…
「つまり、コイツが本気で逃げれば、我々は破滅の時まで手も足も出ないっ」
「まぁそれでは面白くないのでね」
烏間さんの話を遮るようにタコの化け物がそう言う
「私から国に提案したのです、殺されるのはごめんですが…」
「椚ヶ丘中学校の3ーE組の担任ならやっていいと」
いや何で…?
「…コイツの狙いは分からん…」
「しかし、我々政府は、君達に危害を加えなことを条件に、やむなく承諾した」
まぁ…見た目は完全にゆるキャラだからな…
「理由は2つ、教師として教室に来るのなら、監視ができる」
…ってことは烏間さんもここの先生に…?
「なによりも…」
「約30人の人間が、至近距離でコイツを殺すことができる」
「…っ!」
中村さんが授業中に先生に向けて発砲をする
「中村さん、暗殺は勉強の妨げにならないようにと言ったはずです!」
勉強の妨げにならないならいいんだ…
「すみません〜」
「罰として、後ろで立って受講しなさい!」
「は〜い…」
なんでこんな化け物がうちの担任に…?
どうして私達が暗殺なんか…
ーそんな声は、こんな声で掻き消えた
「…成功報酬は、100億円だ」
…っ?!
烏間さんがそう言うとクラスはざわつき始めた
せ、成功報酬が…100億円…
その金額なら…莉佳を…!
「暗殺の成功は、冗談抜きで地球を救う事なのだから」
まぁ…それならこの金額は妥当か…
「ひゃ、100億…5000円のいちごタルトのホール何個分…?」
『200万個だよ』
「にひゃ…200万個…」
一花はそう言うと遠い青空を見た
動揺しすぎて逆に現実逃避してるな…
「幸いなことに、コイツは君達の事を舐めきってる」
「見ろ、緑のシマシマになった時は舐めている顔だっ」
どんな皮膚なの…
「当然でしょう?国が殺れない私を君たちがやれる訳が無い」
な、なんか悔しい…
「戦闘機に襲われた時も逆に空中でワックスをかけてやりましたよ」
明らかに舐め腐ってるな…
「君たちには、舐めているコイツの隙をあわよくばついてほしい」
「人間には無害で、コイツには効く武器と弾を支給する」
意外とちゃんとしてるんだな…
「君達の家族や友人には、絶対に秘密だ」
…家族…秘密…
「兎に角時間がない」
「地球が消えれば、逃げる場所にはどこにも無い」
火星に移住してもどうせ化け物に破壊されるだろうし…
「そういうことです。さあ皆さん!残された一年を有意義に過ごしましょう!」
多分過ごせない…っ
…残された時間は1年
私達がコイツの暗殺に成功しないと…
地球が壊される…
「おっ、昼休みですねぇ」
気づいたら昼休みのチャイムが鳴っていた
「先生ちょっと中国に行って麻婆豆腐を食べてきます。ああ、暗殺希望者がもし居れば、携帯で呼んでください」
そう言うと先生は窓を開けて空へと旅たった
『い、行っちゃったね…』
「…花、東京から中国までマッハ20だとどれぐらい〜?」
『約8分だよ』
「博識だね〜」
「確かにあんなもん…ミサイルでも落とせんわな…」
杉野くんの言う通りだ
「しかもあのタコ、音速飛行中にテストの採点までしてるんだぜ?」
「マジで?!」
ちゃっかり時間を節約してる…
「俺なんかイラスト付きで帰ってきた…」
「てかアイツ、何気に教えるの上手くない?」
確かに…私も、英語の単語を分かりやすく教えてもらった…
「分かる〜放課後に数学教わって次の成績良かったんだもん!」
まぁ…先生、教えるの本当に上手いからな…
「…ま…でもさぁ…」
「所詮俺ら、E組だしさぁ?」
「頑張っても仕方ねぇけど」
…そう、タコ型の超生物で暗殺のターゲット…
なのに…
何故かあの先生は、普通に先生している…
まぁ私達も、暗殺者どういうことを除けば、普通の生徒だし…
けど…
私達E組は、少しだけ普通と違う…
「ねね!花!お昼何?」
『私…?私はシュークリームと…シュークリームと…シュークリームと…カレーパン』
「何その闇鍋作れそうなお昼」
多分それ一花が言える事じゃないと思う…
『…そういう一花も、人の事言えないと思うよ?』
一花のお昼はレパートリー豊かだった
「う…今日の朝、知らないおじさんとかお兄さんに貰ったの〜」
『え…危なくない…?それ…』
可愛いって罪とかよく聞くけど…一花に関してはモテすぎて…
確かに一花は愛嬌もあるし…顔は可愛いし…人懐っこいし…
モテる要素がつめつめだし…
『…私が毒味するから食べさせて』
「…まさか、自分が食べたいから毒味するとかないよね?」
『地球が明日爆破しても有り得ないよ』
「残念、地球が爆破するのは今から丁度1年後です〜」
う…ば、バレたか…
「私も危ないって分かってたし…だけど、毎回同じ人に貰ってて無害ないから!」
それ自体が害なんじゃ…?
「ま、まぁ別にいいでしょ!食べよ食べよ!」
『う、うん…いただきます』
…そういえば、渚くん…いないな…
5時間目が始まると渚くんはもう戻っていた
「はい、それでは…お題に沿って短歌を作ってみましょう!」
短歌…か…
国語は得意だから良かった…
「ラスト7文字を触手なりけりで締めてください」
『…は?』
クラス全員がそう言った…
「触手なりけり…ですか…?」
クラスでトップクラスの美少女、神崎さんがそう言った
「はい、書けた人は先生の所へ持ってきなさい。チェックするのは文法の正しさと、触手を美しく表現できたか…」
触手を美しくか…
「例文です。花さそふ 嵐の庭のゆきならで はえゆくものは 触手なりけり 」
庭に触手生えてることあるんだ…
「触手だったのかな…って…」
多分磯貝くんも同じことを思っている
「できたものから今日は帰ってよし!」
えぇー!とクラスがザワついた
「ほらほら!ヌルヌルと素晴らしい句が湧いてきませんか?ヌルヌルヌルヌルヌヌルヌルヌル…」
「ヌルヌルうるせぇよ!」
「先生ー質問ー!」
渚くんの席の隣の茅野さんがそう言って手を挙げる
「何ですか?茅野さん」
「今更なんだけどさー先生の名前、なんて言うの?」
確かに…気になるな…
「他の先生と区別するとき面倒だよー」
「名前…ですか?」
「そういやー…」
「名乗ってないねぇ…」
「名乗るような名前はありませんねぇ」
ないんだ…
「なんなら皆さんでつけてください」
つけていいんだ…
「でも、今は課題に集中です」
「はーい」
そうだ…課題のこと忘れてた…
…難しいな…
「それでは、先生はこれで一休みを…」
なんか皮膚がピンク色になった…
…とりあえず……これでいこう
私が席を立とうとすると既に渚くんが席を立っていた
渚くんが終わったら私も行こう…
先生の前まで行くと渚くんは…
「言ったでしょう?もっと工夫を…」
懐からナイフを取り出した
…そんな事しても無駄なのに…
そうすると渚くんは先生に抱きついた
誰かがボタンを押す音がすると突然…
『…っ!』
何かが爆発した
「うわぁ!!」
黒板の近くで爆発したせいか、跳ね返ってこっちにも飛んでくる
『…っい、一花…っ大丈夫…?』
「そっちこそ…!私は大丈夫っ」
良かった…一花は安全だったみたい…
私達は後ろの方にいるからな…
前の人も心配だけど…
「っしゃー!」
隣の方の席に座っている寺坂くんたちがそう言うと席を立ち上がった
…まさか
「ざまぁみろ!」
渚くんを囮にしたってこと…?
「…花…あれって…」
『う、うん…』
「寺坂っ!何やってんだっ」
先生は勿論あの爆発だと渚くんまで危ないんじゃ…!
「コイツも自爆テロは予想してなかったろ…」
「ちょっと!」
寺坂くんの言葉は茅野さんの声で掻き消えた
「渚に何持たせたのよ!」
「あぁ?玩具の手榴弾だよ」
おもちゃ…?
「ただし、火薬を使って威力を上げてある…」
「300発のBB弾がスゲェ速さで飛び散るようになぁ」
さ、300発…
「人間が死ぬ威力じゃねぇよ」
だ、だけど…
酷すぎるでしょ…!
「俺の100億で治療費に…あ?」
渚くんは横たわっているけど変な殻みたいので守られていた
「無傷…火傷1つ負ってねぇのか…?」
本当だ…あんな至近距離だったのに…
「…花、先生いなくない…?」
『た、確かにね…』
「実は先生…月に1度程脱皮します」
何かの虫…?
じゃあなかった…この声完全にあの先生だよね…
「脱いだ皮を渚くんに被せて守りました…」
凄い技術だな…
「!?」
寺坂くんが上を見ると、何かおぞましい物を見つけたような顔をしていた
…多分、先生だ
「月1で使える…先生の奥の手です…」
た、確かに…こんな事されたら政府も倒せないや…
「寺坂…吉田…村松…」
先生がそう言うと一気にここら辺の空気が重くなった
いつもの先生と全員違う…
…先生の顔は、顔色も見るまでもなく…
「首謀者は…君達3人だろう…」
先生の声色がとてもドス黒いものに変化していた
「い、いや!渚が勝手に…!」
『!?』
先生がいなくなるととても強い強風が吹いた
…これは…かなりヤバいかも…
物凄い速さで先生が戻ってくると寺坂くん達の表札があった
「俺らの表札…?!」
「政府との契約ですからねぇ…先生は決して君達には危害は加えない…が」
「しかしまた今のような方法で暗殺をしたら…」
「君達以外には何をするのかは分かりません…」
『…わ、私たちの表札だ…』
寺坂くん達のだけでなく、私達の表札もあったようだ
「家族や友人…いや、君達以外を地球事け消しましょうかねぇ…」
…5秒間で、皆悟った
地球の裏でもと逃げられない…と
逃げたければ…
この先生を…殺すしかない…
「な…なんなんだよテメェ!」
「迷惑なんだよ!いきなり来て地球爆破とか!暗殺しろとか!」
それは分かるけど…
「迷惑な奴に迷惑な殺し方して何が悪いんだよ!」
「…迷惑?とんでもない!君達のアイデア自体は凄く良かった」
…えっ?
先生はそう言うと自分の皮膚を丸のイラストにした
「特に渚くん、君の肉薄までの自然な体埃は100点です」
「先生は見事に隙をつかれました」
そう言うと先生は触手?手?で渚くんの頭を撫でた
「ただし!寺坂くん達は渚くんを渚くんは自分を大切にしなかった…」
「そんな生徒に暗殺する資格はありません」
自分を大切にする…か…
「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう」
「人に笑顔で胸を張れる暗殺ってなに…?」
一花がとても困惑していた…
「君達全員、それが出来る力を秘めた有能な暗殺者だ」
けど…私にそんな事…
「ターゲットである先生からのアドバイスです」
「…さて、問題です渚くん」
「先生は殺される気など微塵もない…」
「皆さんと来年の3月までエンジョイして地球を爆破です」
「それが嫌なら皆さんはどうしますか?」
…そんなの…一択だよね…
「地球を爆破されるその前に…先生を殺します」
…お見事…
「ヌルフフ…ならば今やってみなさい」
「殺せた者から今日は帰ってよし!」
えぇー!とクラスがざわつき始める
…なんだか、いいな
…私達は殺し屋
ターゲットは…
先生
「…殺せない先生か〜」
茅野さんがそう言いながら頭を悩ませる
「殺せない…ころ…あっ!殺せんせー…は?」
「殺せんせー?」
…いいかも
ー殺せんせーとは、私達の暗殺教室
始業のベルは、明日も鳴る
「ふぃー!今日も学校疲れたね〜」
『うん…そうだ、今日私の家で勉強会やろうよ』
「え!賛成賛成!」
多分梵天の人達はいない…と思いたいけど…
「それにしても殺せんせー…かぁ〜茅野ちゃん本当ネーミングセンスいいよね〜」
『うん、私も思った』
そんな事を話していると既に家に着いていた
「お邪魔します〜」
『ただいま…あっ…』
「あっ…」
…確か、三途さん…だっけ…
「…春ちゃん!」
「だから変なあだ名で呼ぶなっつってんだろ!」
なんでいるんだろう…そういえば…お父さんそんな事言ってた気がするな…
昼の出来事が濃すぎて全然忘れてたや…
『何でここに…?てか鶴蝶さんいます?』
「おい鶴蝶メシ作りにここに来てんじゃあねぇぞ」
だって鶴蝶さんのご飯美味しいんだもん…
「…あぁ、花か…おかえり」
『うん、ただいま』
「とりあえず、入れよ」
『…鶴蝶さんいないか』
「食欲旺盛すぎんだろ」
「でも鶴ちゃんのご飯美味しいよね〜!」
「…明司達か…」
『鶴蝶さんお久しぶりです、早速ですみませんがご飯を作って貰えないでしょうか?』
「言うほど久しぶりじゃねぇだろ」
うんうんと一花が頷く
だって…食欲には抗えないんだし…
『…早速勉強会やろう』
「はぁーい」
「花〜ここってどうやったらいいの?」
『えっとね…ここの公式を当てはめて…』
「おっ!本当だ!ありがとう!」
「花〜ここの単語ってなに?」
『サマーだよ』
「somewhereだよ」
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