星導side
緋八「ロウ中々起きへんな…」
赤城「ロウきゅん…いつまで寝てるのさ…。」
今はマナ達が来てくれている。あれから1ヶ月,小柳君はまだ目が覚めていない。先生がいうには身体的には異常はないらしい。1ヶ月間毎日毎日来ているが一向に起きる様子はない。
星導「小柳君…。」
何度名前を呼んだだろうか。何度死んでしまったのではないかと考えただろうか。どうして俺達には願うことしか出来ないのか。どうして─。
緋八「星導,あの日ロウに何か異変とかなかったんか…?あのロウこうなるとか…そうしか考えられん。」
星導「確かに,あの日の小柳君は様子がおかしかった…。いつもよりボーッとしてた気がする。」
赤城「あのロウきゅんが…??前日に任務とか入ってた?」
前日──。確かあの日の前日は──────。
星導「あの日の前日は何かいつもより疲れた顔で戻ってきました…。」
緋八「何の任務行ったかとかはわかるか!?」
星導「報告書を見ればわかるけど…。」
赤城「僕取ってくるよ!!」
そう言うとウェンは走って病室を出ていった。ウェンとすれ違いでイッテツとリトがやってきた。
佐伯「さっきウェン君が凄いスピードで走っていったけど…どうしたのあれ?」
緋八「報告書を取りに行ってくれたんや。その袋は?」
宇佐美「お前らどうせ飯食ってないだろ!?買ってきてやったぜ!!」
緋八「ナイスリト!!丁度腹減ってるんよ!!」
リトとイッテツが持ってきてくれたご飯を食べる。少し会話した所でウェンがやってきた。報告書を見てみると文字が文字化けしていて何も分からない。どうしてこんな事になっているのだろうか。今日はこれで解散とした。明日こそ小柳君が起きていますように─。
小柳side
ここはどこだ…?辺り一面真っ暗で何も見えない。手足も動かせない。動かせるのは首だけ。全身がズキズキと痛む。最初よりは痛みが緩和したが痛いのに変わりはない。何故俺はこんな所にいるんだ?あいつらはどこにいるんだ?記憶が曖昧で何故こうなっているのかがわからない。もう何時間いや何日この真っ黒な部屋にいるのだろうか。早くあいつらの元へと行きたい。俺は大丈夫だと言ってやりたい。その時俺の頭に激痛が走った。
小柳「ぁ”ぅあ”…!?」
また意識が飛びそうだ。今度起きたらここから出られるといいな,そんな事を考えながら俺はこの真っ暗な部屋で再び意識を失った。
コメント
2件
続きめちゃめちゃ楽しみです!頑張ってください!🫶💗💗